イグノーベル賞とシティポップ
ノーベル賞、アカデミー賞、ピューリッツァー賞
世界中には様々な賞がありますが、
僕がとっても好きな賞に
イグノーベル賞があります。
イグノーベル賞とは
「人々を笑わせ、考えさせた研究」に与えられる賞。
詳しくはたくさんの参考サイトがありますので、それぞれで調べてみてもらえばいいと思うのですが、
今週(今日は2022年9月17日)、またも日本人がイグノーベル賞を受賞したニュースが飛び込んできました。
技術立国日本(もうかなり危機的状況だと思いますが)から工学賞を受賞しています。
人間工学の研究っておもしろいですよね。
僕が学生時代に友達から、スイッチのONOFFがどこで切り替わるかという研究があるという話をきいたことがあります。
(ちょっと上手く書けるかどうかわかりませんが)
飛行機のコックピットのような空間を想像してください。
レバー型のスイッチを想像してみてください。
真上のスイッチは、向こう側に押すとONになります。これ普通ですよね?目の前のスイッチは、上側がONになります。これ、普通ですよね?
そうして、真上のスイッチの位置を前に動かしていって
目の前のスイッチの位置をだんだん上に動かしていって、どこかで、ONとOFFが逆転する場所があるはず。
それを研究しているというのです。そして、結論を聞かないまま30年近くたってしまった。
話は戻しますが、
人がどのような指の使い方をすると、効果的か。
当時はあんまり重要視されていなかった研究かもしれませんが、
高齢化が進んだこの国では、ユニバーサルデザインの分野で大きく活きるような気がします。実際にもう活かされているのかもしれませんね。
論文を読ませてもらいました。要約から実験には学生の仲間(32名の内訳からわかります)が多数参加していることが想像できます。実験方法の図も論文には書かれていました。確かにこの実験の様子を想像するとイグノーベル賞の大賞になりそうです。
最近、自動翻訳機能が進んで、過去の優秀な(マニアックな)日本の研究が注目されているのではないかと思います。松崎先生の研究は、20年以上前の研究です。当時は大学院生だったようですね。
さて日本の過去といえば、
真夜中のドアという曲が大流行らしいです。
先日カラオケが好きというインドネシア人の若者に教えてもらいました。
このほかにも80年代、90年代の日本の曲が世界中でシティポップという分野で流行っているみたいです。
世界がツナがり、どんなふうに、どんなところで、
発掘されるかわかりませんね。
今年のイグノーベル賞も、真夜中のドアも、身近な人がすっかり忘れてしまうぐらいずいぶん前のちょっとしたお話です。
皆さんが、いま、まさに取り組んでいるちょっとしたこと。
誰かが発見していつか、広めちゃうかもしれません。
楽しそうにするのがきっと広まる一番の要素だと思います。
真夜中のドアをうたった歌手「松原みき」は残念ながら早くに亡くなってしまいました。でも、こんな風に世界で自分の曲がうたわれていると知ったらなんだか、頑張って生きた生涯が報われるような気がします。