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1日だけの引きこもり生活体験記 〜外出ゼロで見えてきた新しい発見〜

普段は仕事や買い物、友人との約束で毎日どこかしら外出している私。でも、ふと思いました。「たまには1日くらい、完全に家の中だけで過ごしてみるのも面白いかも」と。そこで今回、あえて外出予定をゼロにして、24時間を自宅で過ごすことにしました。

朝:いつもと違う目覚め

普段なら7時に起きて急いで支度をする朝。でも今日は違います。目覚ましをセットせずに自然に目が覚めたのは8時半。久しぶりに体内時計だけで目覚めると、心地よい目覚めでした。

いつもは慌ただしく飲むモーニングコーヒーも、今日はベランダに置いた観葉植物を眺めながらゆっくりと。朝日を浴びる葉の輝きを、初めてじっくり観察しました。「毎日見ているはずなのに、こんなに綺麗だったんだ」と新鮮な発見がありました。

午前:溜まっていた家事と向き合う

時間に追われない朝は、普段後回しにしている家事に取り組むチャンス。クローゼットの整理を始めると、すっかり存在を忘れていた服や小物が次々と出てきました。懐かしい思い出の品に囲まれながら、気づけば2時間があっという間に過ぎていました。

普段なら宅配便が届いても不在票を入れられるところですが、今日は余裕を持って受け取れました。配達員さんと短い会話を交わすのが、この日最初で最後の対面コミュニケーションです。

お昼:キッチンで新しい発見

昼食は冷蔵庫の残り物で簡単な料理に挑戦。普段は時間がなくて手の込んだ料理はしませんが、今日は食材と正面から向き合えます。冷蔵庫の奥から出てきた調味料を使って、いつもとは違うアレンジを加えてみました。

料理の合間に食器棚の整理をしていたら、結婚祝いでもらって一度も使っていないお皿を発見。「こんなに素敵なお皿があったなんて!」今日の特別ランチにさっそく使ってみることに。

午後:意外な発見の連続

午後はリビングの大掃除を決行。ソファーの下を掃除機で丁寧に掃除していたら、なんと500円玉が出てきました。さらには昔の写真、忘れていた本、使いかけのハンドクリームなど、思わぬ"お宝"が続々と発掘されました。

普段は目に入らない天井や高い場所の埃も、脚立を出してじっくり掃除。家の中をくまなく見渡すと、意外と手入れが必要な場所が多いことに気づきました。

夕方:静寂の中での気づき

夕方になると、普段は気にならない家の音が耳に入ってきます。冷蔵庫の唸り声、エアコンの風の音、時計の秒針の音。そして窓の外からは、帰宅する人々の足音や、子供たちの話し声が聞こえてきます。

普段は当たり前すぎて意識していなかった音の数々。この静かな時間の中で、家の中の小さな音の風景を初めて意識的に感じ取ることができました。

夜:オンラインでつながる時間

夜は友人とビデオ通話で近況報告。「家から一歩も出ない生活、どう?」と聞かれて、今日の発見を話し始めると、想像以上に話が盛り上がりました。

オンラインでも十分にコミュニケーションは取れる。でも、やはり対面で会う時間の大切さも実感。両方のバランスを取ることの重要性を感じました。

この1日で気づいたこと

24時間、家の中だけで過ごしてみて、いくつもの気づきがありました:

  1. 時間に追われない生活は、新しい発見の宝庫

  2. 普段見過ごしている家の中の小さな営みがたくさんある

  3. 「何もしない」時間があってもいい

  4. 家の中でも十分に充実した1日を過ごせる

毎日を急いで過ごしていると、見落としている素敵な瞬間がたくさんあるのかもしれません。たまには意識的にスローダウンして、身近な空間を見つめ直してみる。そんな時間も、きっと人生に必要な要素なのだと感じた1日でした。

おわりに

この「引きこもり」体験は、決して非日常的な特別なことではありませんでした。むしろ、日常の中に隠れている小さな幸せや発見に気づくきっかけになったように思います。

たまには意識的に「何もしない日」を作ってみる。それは、新しい自分や生活の価値を見つける、素敵な冒険になるかもしれません。みなさんも、機会があればぜひ試してみてください。

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