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ソフビけもの道(その1)

まず最初に、先日驚くほど視聴いただきご好評いただいたソフビスペース配信。
待った第二弾をやります!

今回はちゃんとビジュアルも見えるようにツイキャスでの配信。
また、開催場で見学もできる(入場料1500円)ので金型や塗装マスクも持っていきますので、ソフビに興味のある方が是非ご参加ください!!


以前、漫画を描くサクセスストーリーを書いておきながら。
心の中では『サクセスストーリーなんて誰が読むんだよ』とも思ってます。
そもそも、自分語りなんて自分の自己欲求を満たすだけなので欲求が満ちればそれで終了です。

ですが、最近のソフビ需要に伴い、何を勘違いしたのか簡単にソフビ原型ができてワックスができて嵌着ができて…
しかもそれを聞けばすぐできるんじゃないか?
くらいの勢いで質問してくる人が非常に多くなってきた。
いや、それは昔から一定数はおられるんですが、こと最近は多い。
これは我々もいけないのだが、古参が次世代にきちんとものを作ることについて話していないことが原因だ。
ということは以前から重々わかっていることです。

しかしながら『簡単に作れる』と考えている人は常にチート行為を考えるわけです。
要は何かしら簡単にできる方法がある。
お金をかけずにできる方法がある。

そう考えがちなわけです。
なので『ソフビ作るのは楽しいからみんな作ったらいいのに!』という甘い言葉に乗り易い環境になってしまった。
そしてそういう甘い蜜を吐く人も相当数増えた。
特に、数年前に『ソフビ作ったらいいよ、楽しいから』とこぞって言っていた人たちが手のひらを返したように『ソフビはそう簡単にできないからな!』と現在は言っている。
誘う側もよほど痛い目を見たのだろう。
おもちゃがそんな簡単にできるわけねえだろ!
というリスクの言葉には全く耳を傾むけないからトラブルばかり増える。

ものつくりには大変な労力と技術、そして理解するまでの作業ということを積み重ねることは避けて通れない。

そういう意味でも『こんな大変なことがあるんだ!』というリスクの話よりもサクセスストーリーの方が読んでもらえるし理解できるのではないだろうか?
ものを作るのは大変です。
自分の場合、サクッとものを作ってしまうのでサクッと作れるよね〜と言われがちですが、サクッと作ってるように見えるだけで、本当にきつい思いをしながら毎回制作してます。
そういう部分、少しでも伝わったらいいなあ…
と思いブログにまとめてみたいと思います。

長くなるか短くなるかわかりませんが(笑)とに描く、昔の記録が残っていたので今のうちにまとめておきたいと思います。

とにかく古い携帯やデジカメで撮っているので画像が荒くて申し訳ない(時代がそうなので仕方がない…)
また自分にとってもものすごく下手くそで人に見せるのも恥ずかしい限りの画像もあえて載せていきます。
というのは、そもそも中学からものを作っていますという話をすると
『あーだからうまく造形ができるんですねえ〜』
と言われてしまうので、本当にクソみたいなものしかできなかった、というのを確認してほしい。
本当に下手なんだよ。
でも作るのが楽しかった。
これはどんなことよりも大切だと思う。

『作ることが楽しい』『作ることで満ち溢れてしまう』

という気持ちがあれば先にも書いたように『チート行為をしてでもものを作りたい』とは思わない。
と固く信じています。
なので何かの順番を飛ばしてしまおうということには断固としてお答えしません。
というスタイルでいます。

では、『ソフビけもの道』スタートいたします!

小学生時代からプラモデルを作るようになり、それでも足りずプラ板で工作を始めます。
改造もフルスクラッチも始めるわけです。
これは完全に80年代のホビージャパンの影響です(笑
田舎育ちなので全く情報がない。
本屋すらない。
その状況では町の本屋さんで発売日に父が買ってきてくれる本たちはプラチナのような価値があったのです。

そういうと、先にも書いたようにすごいなーと思われるかもしれませんが、その実力をお見せします。



(100年プリントが懐かしい…)
お分かりのようにプラ板もパテもまともに使える状態ではなかった。
エアブラシもグンゼの一番安いものを使っており、なんとか塗装らしきものができた…
くらいな。
そもそも使い方が全くわからない中でとにかくやってみる。
という精神は当時からあったんだなあ…というのだけは評価できる(笑

情報もない、ましてや今のように動画にしてくれるようなこともない。
本屋もないおもちゃ屋もない。
玩具屋に行くには隣町まで。
駄菓子屋や文具屋にに入るプラモデルだけが頼り…

そういう中で生きてきたのだから仕方がない。
でもおそらく、そういう中でも天才的にプラモデルや造形をする中学生はいた。
プラモ屋の店頭で飾られてる中学生の作品はこの数千倍も上手いものだった…
どうやってもああいうふうにうまくできないのはわかってるけど、作ることはやめられない痛い子だったのだと今思うと青ざめる(笑

そうしていきながらも、造形時代は80年代中盤に起きたガレージキット黎明期に触発されて中学生くらいから造形を始めてます。
残念ながらその時代の写真は全く残っていない。
ボークスの圓句氏のデビルマンを見た衝撃からフィギュアを作り始める。
当たり前だが、ドロ造形だ。
今思い出すだけでも恥ずかしいが、データーは残しておけばよかったかな…
皆にこんなにひどい造形をしている、というのは見せることができた(笑

しかしこの中学時代の文化祭で作ったいろいろなフィギュア(フォルモ製)が中学の担任の先生にとても褒められ(職員室に呼び出されて何事かと思った)、何十年後にソフビの原型を始めるとは思いもよらなかった。

こうして、ものを作っていきながら、最終的に高校時代の造形を最後に数年間造形を止めることになった…
ハリウッド映画にハマってしまい、映像っていいよねーっていう馬鹿なオタク丸出しの人生に変わった(笑

こうしてアニメや特撮から距離を置く数年間が始まる。
その最後の作品の途中の原型が残っていた…


頑張れば普通くらいにはできるようになるですよ。
努力のみです。
そこに近道はない

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