ソフビの製作費を考える・その2【人形作って生きてます】
【補足解説】
今回は前回に引き続き生産コストの話。
ソフビ生産には
・原型
・ワックス転換(+湯口嵌着)
・金型
・成型
・塗装マスク
・塗装
とそれぞれに制作するものによって価格が変わってきます。
例えば
金型 1枚
ミニソフビ 12cm〜13cm
ミドルサイズソフビ 17cm〜20cm
スタンダードソフビ 23cm〜27cm
であれば金型はほぼ同じ金額。
となるとスタンダードサイズが一番リーズナブルに生産ができる。
但し、大きくなれば原型代やワックス転換代が高くなり成型代も高い。
塗装も色数が多ければ塗装マスクのコストがかかり、塗装工程が多くなると塗装代が高くなる…
というように自分が作りたいものがどれくらいなのか?
コストは?
ということをあらかじめ検討できると減価償却が手早くできます。
また、自分でその工程を負担するかでも価格は大きく変わってきます。
100万円程度の落差もあることもあります。
以上のことを踏まえて、自分の作りたい作品を検討するが肝要です。
価格にこだわり、製品が出来上がらないことがかなり発生しているようです。
最終的にかかる金額は変わらないので十分な予算を組みましょう。
また、工場や下請け業者に値引きやクレームをつけて不当に価格を下げることは時によって労働基準局等から是正や罰則を下されることもあります。
そのことによって、工場からの取引を中止される、という事例もかなりあります。
まずは十分な知識を持って生産にあたることをお勧めします。