【報告:2024年7月】ペイシェントサロン秩父
◇日時:2024年7月15日(月)
◇内容:納得できるインフォームド・コンセントとは?
■ゲストスピーカー
栃村亮太(医師)「医師が考えるインフォームド・コンセント」
■テーマを選んだ背景
医療現場のコミュニケーションのひとつである、インフォームド・コンセント。実際のところどのような気持ちでその場に参加しているのか、立場の違う者同士で対話したいと思った。
■対話した内容
■参加者の声
・余裕を持つという意見が興味深かった。患者も医療者も余裕が必要だと思った。
・信頼している人の話は受け入れやすいと思いました。
・ICについていろいろな方と話しをする機会は今までなかった。医療者の中だけでフィードバックするのではなく「自分の家族が・・・」などの視点から納得のいくICを深く学ぶことができた。
・医療現場の外で医療従事者の方と腹を割って話しができるこの会はとても貴重です。
・一方的なイメージのインフォームド・コンセントのイメージが変わった。意思決定支援の流れを感じる。
・少しでもズレをなくしていくためにも対話や雰囲気づくりを持ち帰っていこうと思います。
・精神的「余力」は忘れがちかもしれない、と思いました。
・手で書く、は意外と大事。
・様々な職種ではあるが、同じ方向に近い目標がある→それを現場で生かしていけたらと思います。いろいろな人に相談していこうと思う。
・選択肢のその先の「未来を示す」という言葉がポジティブでいいなと思いました。
・医療の大切な場面でこんなにいろいろなことを考えることがなかったので、視点がひろがってとても参考になりました。ICについての解釈もわかりやすかったです。
・同意した時点で患者に責任が生じるということが分かっている患者は少ないと思う。慎重に臨もうと思った。
・話しやすい環境がやはり大切。
■主催者から
実際にインフォームド・コンセント(IC)を行う側と受ける側の双方向の意見があったため対話に広がりが出たと思います。 ICの主語は医師か患者か。前提として患者に同意能力があること。同意する=責任が生じる。医師も患者もICに依存している。信頼関係の構築は大切。患者教育も必要。など、掘り下げたいキーワードがたくさん出てきました。 医療者ー患者間のズレや医療者間でもICの考え方にズレがあり、教育の段階から考える必要があると感じました。「患者協働医療」の形になるには、まだ時間がかかりそうです。
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