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「IPランドスケープ」の調査のやり方。わかりやすく解説。特許マップ作れる無料データベースも紹介
IP ランドスケープとは?
IPランドスケープとは、知的財産情報と市場や事業情報を総合的に分析し、自社や競合他社の技術や知財、事業や市場の状況を把握し、将来の展望や戦略を立案することです。IP ランドスケープに取り組むことで、自社の強みや弱み、競合他社の動向、市場のニーズやトレンド、技術の発展や変化などを把握することができます。IP ランドスケープの調査方法には、知的財産情報の分析と市場や事業情報の分析の2つの要素があります。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
ちなみにIPランドスケープは正林真之さんの登録商標です。
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知的財産情報の分析
知的財産情報の分析とは、特許、意匠、商標などの知的財産権に関する情報を検索・収集・分析することで、自社や競合他社の技術や知財の状況を把握することです。知的財産情報の分析には、以下のようなステップがあります。
調査範囲の設定:調査する技術分野や国・地域、期間などを決めます。
検索キーワードや特許分類の選定:調査する技術分野に関連するキーワード、特許分類、意匠分類、商標分類などを選びます。
IPC(国際特許分類)、FI、Fターム(日本特許分類)技術分野によって様々な特許分類があります。
調査する技術に類似している特許文献を数件サンプルとして抽出して実際に使っている分類を選定するまたは、母集団を作って使っている分類の上位にある分類を選定するなどして特許分類の選定できます。
知的財産データベースの利用:検索キーワードを使って、知的財産データベースから知的財産文献を検索します。
知的財産情報の分析には、有料のデータベースがたくさんあります。
が無料のデータベースについて解説します。
特許調査、分析できる無料データベース
J-PlatPat(日本の特許庁が提供する特許・意匠・商標のデータベース)
Google Patents(Googleが提供する特許の検索エンジン)
Patentscope(WIPOが提供するPCT出願のデータベース)
Espacenet(欧州特許庁が提供する欧州の特許のデータベース)
The Lens(非営利団体が提供する特許と学術文献のデータベース)などがあります。
The Lens 以外のデータベースでは、検索はできますが、データの可視化、マップなど作成できないので、無料のデータベースの中ではThe Lensがお勧めです。
J-PlatPatなどで検索した結果をCSV出力して、エクセルなどで分析する方法もありますが、The Lensまたは有料のデータベースでは一クリックできれいなマップを作製できるので便利です。
無料のデータベースを使った特許調査マップ作製
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