ラーメン店に11人の話
定期的に行くラーメン屋さんがあります。
そこは行列のできる類のラーメン屋さんではなく、最寄りの駅から5分ほど離れた比較的に遅くまで営業しているタイプのお店。
カウンターが10席、テーブル席が3卓のよくある感じの席数です。
僕は食券で購入したつけ麺を注文。
そこへ20代と思われる赤ら顔の若いおにいちゃんサラリーマンが入ってきました。
手動で開閉する引き戸を開けたままにしたおにいちゃんサラリーマンの後ろには、ガヤガヤとした気配が漂います。
それを察知した店員さんがカウンター越しに「何名様ですか?」と声を掛けます。
「11名です!バラバラで大丈夫ですよ!」
僕は心の中で当然こう思った。
「当たり前だろクソガキッ!11名が同時に座れる飲食店のほうが少ないわ。法事かバカタレ!」
カウンターとテーブル席におにいちゃんサラリーマン御一行様がなだれ込んできました。
テーブル席で食後まどろんでいたお客さんは、「11名様が来たんで。へへ。」という店員さんのラフすぎる声掛けで退場を余儀なくされてる様子。
4人、4人、3人で彼等は着席。
テンションの高い人、なんで付いてきたのかわからない無言の人、笑い声が極端に下品でボリューム調節ができない人、色とりどりのラインナップを背中越しに感じます。
ここでようやく僕のつけ麺が到着。
心では当然こう思います。
「こいつらの前に注文できてて良かったー」
その後、店員さんの奮闘により次々と11人分のオーダーが提供されていきます。
そこで、店に一番最初に入ってきた赤ら顔のおにいちゃんサラリーマンが満を持して一言仲間に声を掛けます。
「お前大盛り頼むなよ、へへッ、とりあえず、食べ終わった人からドンドン帰っちゃってください!」
僕の心の中は当然こうです。
「俺はできるぞぶってて痛いなー。いや、痛いというか沁みる系だな。できる奴はそもそも11人でラーメン屋に来ないから!とりあえず、イキがってないで早く食えよ。」
みたいなことがあったんです。
全然、待ったとかもないし良いんだけどね?でもね?みたいな出来事でした。
『空気を読む』って教わるというよりも、育ってきた環境や周りの人間の影響が大きいので難しいとこではあるんですよねー。
実際に『私は私』みたいな風潮もあるし、それも正しいわけで。
なんか老害みたいになっちゃいますが、俺は空気を読める人でありたいし、そんな人たちが好きなんだよなー。
急に『雨ニモマケズ』感が強くなってきたのでここいらで終わりにしたいと思います。
結局何が言いたいかって言うと、声がでかすぎる奴は嫌いってこと!