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欧州における日本まつりの爆発的ブーム

みなさんは欧州でのマンガ・アニメゲーム日本関連祭りが爆発的なブームを起こしていることはご存知でしょうか。実は予想以上の盛り上がりがあり、ますますその人気は拡大しています。

今回はこのブームの特徴について少しお話したいと思います。

「日本すごい!」はむず痒いので、私は信じないのですがなぜ欧州の若者は日本文化に惹かれるのかも私の自論も含めてお話ししますね。


エクスのマンガ祭りで

実は私、先日7月7-8-9日MatsuriParisという日本酒の啓蒙も含める日本のまつりを再現したイベントに出展者のひとりとして参加してきました。

実はこのような日本をテーマにしたお祭りブームは欧州でコロナ後爆発的に多くなってきており、渡り鳥興行のような出店を欧州中でなさっている業者さんもいらっしゃいます。(かくゆう私も実は5月も南仏でのマンガイベントも出展、この季節2回目の参加でした)

このようなお祭りがなぜ今欧州で爆発的なブームになっているのか?
コスプレやオタク文化の隆盛が証明している通り、マンガ・アニメ・ゲームだからだろう。。と一言で片付けられるかもしれません。一過性のものであるのかどうかもまだまだ判断がつきにくいですが欧州のそれの特徴をお話したいと思います。

特徴は

  • 主催者は多くの場合が非日本人、出展者もほとんどが非日系業者です。正直なところ。もちろん内部スタッフに日本人はあくまでもゲイ黒人から見た日本文化なので、実際の日本らしさと異なるのかもしれません。
    それは私達が百貨店のフランスフェアで味わうような「これがフランス?」というあの恥ずかしいあの感じともにているのでお互いです。日本人目線から見るとかなり滑稽なことも多いです。着物警察、和食警察がいたら検挙率100%です。

  • マンガ・アニメ・ゲームがメインで、日本の伝統文化は少し後付け。とにかくマンガアニメの世界観が大事。少し前まではハイテクの国ジャパンだったが現在は日本は伝統産業の国、職人の国、なので、マンガアニメゲーム以外の展示ではほぼ伝統産業関連。日本酒や武道や職人技の展示が多い。

  • コスプレもあり (これはアニメ・ゲームに特化したお祭りなら多くなる)

  • 現地人の社会階層はさまざま 
    マンガ・アニメ・ゲーム・日本をキーワードにいろいろな年齢層・階層の人ががたくさん来るのでフランスの。
    欧州は階級社会と呼ばれるがゆえに趣味や好みも階級によって明確に分かれることが多いのですがマンガやアニメやゲームは階級を超えて若者の心に届きます。この特殊性は昔の文学画素の役割を果たしていたこととにています。

    職業柄いろいろな博覧会に行ったりするのですが業界が同じ、つまり属性が制限されるのですが、日本のキーワードで集まる人達のバラエティというのはすごい。隠れファンのインテリから郊外青年果ては武道系お爺ちゃんまで。非常にバラエティが飛んでおり日本というキーワードで集まってくれる人たちの層の厚さが伺えます。もちろんマンガを読んだりアニメを読む人はだいたいが30代以下ですが、30代以上も自分と一緒に育ったアニメを懐かしんだり子供を連れてきたりするのも特徴です。

    もちろんお祭りのテーマによって年齢層を制限するものもありますが、基本的に若年層が多く、アニメ世代です。正直なところ(人を外観だけで判断してはいけませんが)オタクが多いですオタクは社会階層を超えます。私はそこが一番の日本の文化力だなと思っています。つまり子どもたちを開放してくれるのです。その魅力が若い人を夢中にさせるのだと思っています。

    これはもしかして、アメコミヒーローのバッドマンやアイアンにしろ市長の息子や会社社長などお坊ちゃんが多いのに対し、日本のヒーローが逆境の環境やいじめられっ子や普通の子であることへの夢の託しなのかもしれないとも感じます。


    また欧州ではこういう場所でのエロがかなり規制されているので、そういう意味でも女性客もどのブースにも入ることができとても良かったです。これは本当に大事で、エロはやっぱり女性としては拒否反応を示してしまいますものね。表現の自由と呼ばれるかも思われるかもしれませんがやはり萌え絵だの女の子のありもしないプロポーションの絵を売ってるようなお店は隠れてたか、会場を歩いてて見えなかったことは付け加えておきますね。。。。


では欧州の代表的な日本祭を上げてみましょう

ざっと欧州でお祭りベスト20を挙げると

  1. Japan Expo(パリ、フランス)- ヨーロッパで最も大きな日本文化イベント

  2. Japan Weekend(マドリード、スペイン)- 特別ゲスト、映画上映、コスプレコンテストなど、

  3. London Anime & Gaming Con(ロンドン、イギリス)- マンガ、アニメ、ビデオゲームファン向けの年次イベントで、展示会、ワークショップ、対話型アクティビティも

  4. Cartoomics(ミラノ、イタリア)- コミック、マンガ、アニメ、ギークカルチャー

  5. Polymanga(モントルー、スイス)- マンガ、ビデオゲーム、日本文化

  6. Connichi(カッセル、ドイツ)- マンガやアニメに特化した年次イベント。

  7. JapanFest(ウィーン、オーストリア)- 音楽、ダンス、ファッションショー、コンサート、飲食ブースなど

  8. Mang'Azur(トゥーロン、フランス)- マンガ、アニメ、日本文化に特化したフランスのフェスティバル。コスプレも

  9. DoKomi(デュッセルドルフ、ドイツ)- 日本のポップカルチャーに焦点を当てた活気あるイベントで、コンサート、コスプレパレード、ビデオゲーム、グッズの展示ブースあり。

  10. Romics(ローマ、イタリア)- マンガ、コミック、ポップカルチャー

  11. Japan Matsuri(ロンドン、イギリス)- 音楽、ダンス、武道のデモンストレーション、飲食ブースなどで日本文化コーナーあり

  12. Hero Festival (マルセイユ、フランス) -2023年で9回目。アニメ・ゲームなどと中心としたジャパンまつり。コスプレあり

  13. Tsunacon(ロッテルダム、オランダ)- 日本文化に特化した冬のフェスティバルで、グッズの展示ブース、ワークショップなど

  14. Salon del Manga(バルセロナ、スペイン)- 世界最大級のコミックとアニメの展示会で、ゲスト、展示ブース・・

  15. Närcon(リンシェーピング、スウェーデン)- マンガ、ビデオゲーム、日本のアニメに特化した多ジャンルイベント。

  16. Harucon(タンペレ、フィンランド)- フィンランドのポップカルチャーイベントで、映画上映、ワークショップ、コンサート、ゲームなどのアクティビティがあります。

  17. Made in Asia(ブリュッセル、ベルギー)- 日本を含むアジアの文化全般グッズの展示ブース、パフォーマンス、コスプレコンテストなどがあります。

  18. Cartoonist(ケルン、ドイツ)- コミックとアニメの展示会

  19. Kitacon(バーミンガム、イギリス)- マンガ、アニメ、ビデオゲームを含むギークカルチャーに焦点を当てた3日間のイベント

  20. F.A.C.T.S.(ガンド、ベルギー)- マンガ、アニメ、ビデオゲームに焦点を当てたギークカルチャー祭

本当はもっとありましたので、また見つけたら追加しますが、詳しくはググってくださいね。今週末はあの欧州最大イベントのジャパンエキスポも開催。すごいことになりそうですね!

もちろん、このような空間や機会を自らの商売に役立てようと、地元の業者、もちろん日本の官公庁やインバウンド業者、また日本の特産品を売り込みたい人たちもたくさん出店しています。

気になる出展料は・・各イベント異なりますが、小さなスペースでも日本円で3日間で2-30万円~150万とさまざま。JETROなどや自治体などでも一部を負担してくれる展示会は多くあります。もしご興味がございましたらお問い合わせお待ちしておりますね。

お祭りだけではなく継続的な営業活動を目指しこれからも頑張っていきます!また何かご相談ごとございましたらお待ちしておりますね!

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