見出し画像

安定したストレスを保つための1つの知見

おはこんばんちは、りょくちゃです。自分、実は1年くらいストレスとの付き合い方を模索しています。最初はあまりにも普通でストレスを感じにくいのかなと思っていたんですが、今は楽なときと比べるとはっきりストレスを自覚しはじめました。

ストレスをあのまま放っておくと、職場での自分の道先となる選択肢は3つに絞られたと思います。

  1. 不安やイライラの感情に包まれて、自分がだめになる

  2. 不安やイライラの感情に任せて、相手をだめにする(例えば、敵対)

  3. ストレスのもとから逃げる(例えば、転職)

残念ながら、どの選択をしたとしても今の活動を継続できません。自分の理想は3つの選択肢を避けながら、今の活動を継続すること。つまり、「ストレスと安定したお付き合いをすること」です。

そこで今日は、自分たち人間がストレスにどのように反応して不安やイライラした気持ちになるのかをお伝えしようと思います。ストレスに対する自然な身体反応を知れば介入するべき箇所がはっきりとするので、対処の仕方もわかってくるのではないでしょうか。

特に自分は人との関わりに関する問題をたくさん取り扱うので、対人関係におけるストレスについて取り上げます。

ストレスを感じて「敵」を作るまで

対人関係のストレスにも色々あります。自分の場合は「敵」となる人物が増えていく感覚がありました。

どういうことかというと、過度な対人ストレスを受けると頭と心が矛盾した状態になりました。職場で誰に対しても分け隔てなく尊敬や思いやりの心を持って接したいと頭では思っているのに心がそう思えなくなったんです。

例えば、「あの人は何度注意しても机の上にゴミを散らかす人だ。嫌だなー」「あの人の決定に納得がいかない。自分は異なるやり方のほうが成果が出ると感じる。あの人のことは嫌いだ。」のようなものです。ゴミを散らかすことを知る前から嫌いだと決めつけていたわけではないし、職場で働く者同士できれば仲良くしたいと思っているのだけど気持ちがそう思えなくなります。

そのままの状態が続くとそれが普通になって、頭でも「職場で誰に対しても分け隔てなく尊敬や思いやりの心を持って接したい。ただし、あの人以外と。理屈で考えてもあの人はいつも机を汚くするのに尊敬できるわけがない」と頭でも避けるようになっていくことを自覚しました。

頭と心で苦手な人を認識して放置しておくだけでは、同じ職場にいる以上ストレスからは逃げられません。そのままの対処を続けると自分が許容できない行動をする人すべてが「敵」になってしまいます。よって、ストレスは増え続けることになります。

ストレス反応のメカニズム

それではストレスで不安とイライラが発生するメカニズムを説明します。

東京大学 保険・健康推進本部 保健センター. 心理的ストレスと対処法

ストレス

まず、ストレスとは自分たちにとって望まれていない要因(原因)やその状態(結果)のことを言います。

ストレッサー

ストレスの原因となる刺激をストレッサーと呼びます。また、日常的な活動の出来事のストレッサーをデイリーハッスルズと言います。

ストレス反応

人間はストレスを受けると心理・身体・行動に反応があります。脅威であるストレッサーから身を守るために身体が行う防衛反応です。これは機能的にそうなっているので自然なことです。

  • 心理面の反応……不安やイライラなど

  • 身体面の反応……動悸や不眠など

  • 行動面の反応……過食やストレス場面の回避行動など

ストレス反応は身体の回復機能を阻む障害です。人間は環境を脅威ではないと認識すると身体の回復機能を活性化させるリラックス反応があります。なので、身体の回復を十分行いストレス反応を回復するためにはリラックス反応を増やすことが大切になります。

(認知的)評価

ストレッサーが「自分にとってどれくらい脅威なのか」や「自分に対応可能なのか」を判断してストレス反応を引き起こします。この判断を認知的評価と呼びます。

ストレッサーに対する評価により、ストレス反応は変化します。人によりストレッサーに対する評価は違うので、同じストレッサーでも強いストレス反応がある場合があります。

例えば、自分の社会的地位や存在を脅かすような決定(脅威)や自分には権限がなく対応できないと判断する(対応不可能)ストレッサーの場合、重大なストレス反応が想像できます。
自分の場合は「自分の能力が劣っていると感じられる」「尊敬されていると感じない」「自分が必要とされていると感じない」ということを感じました。

ストレスマネジメントアプローチ

さて、ここまでストレス理論を説明してきました。ストレス理論を理解すると「ストレスと安定したお付き合いをすること」を実現するためのアプローチがわかります。

  • 脅威になっているストレッサーをなくす

  • 受け取り方と対処の仕方を変える

  • ストレス反応から回復する

まとめると大きく3つに分かれます。この3つの介入先を組み合わせながらストレスと安定してお付き合いすることを目指します。

この続きは6月17日と18日に行われるスクラムフェス大阪でお話ししたいと思います。それではまた!

いいなと思ったら応援しよう!