ムダなことなどない……って本当ね
最初の就職は大失敗だった。就活はしたことない。
専門学校を不意にやめてしまい、学費も生活費も仕送りなしになったので仕事することにした。
求人誌でなんとなく気になった会社。営業販売で歩合制だけれど固定給もでる、という条件。
得手不得手、など、まったく考えたこともなかったし、何でもできるような気がしていた。
結果は散々。家庭的な雰囲気の会社。社長も上司も親身。
私は、やる気だけはあるが全く成果があがらない。家庭的な社風だけに、見込みがないからと、切るわけにいかなかったのだろう。売り上げはサッパリ。でも、固定給は受け取れる。
けれど、精神は逆に病む。
最初の1週間で辞めれば良かったのだ。
向いていないことは、すぐに分かったのだから。でも、将来、きっと役にたつ、などという思考、それと、石の上にも三年、という風潮。毎日泣き暮らしながら、妙な責任感のせいで辞められなかった。
無能なまま1年も。
その後は、営業とか販売とかは避け、人とかかわらずに済む職業を探した。
とはいえ出版の下請け会社にバイトで入れば営業部……💦
恐怖感から電話もとれないのに。
ただ、営業部ながら人手が足りないときに、様々な部署の手伝いができたことで、興味の持てる分野とかが少しずつ分かってきた。
本が作られるまでの編集から印刷までの流れを知った。
営業だけは嫌、と思いながらも、印刷まで請け負う版下会社に入っても営業部に配置。また? なぜ~? ただ、ここでも、他部署の手伝いで色々経験できた。版下デザイン、文字・書体に関する知識、組版というもの。そういう世界を知った。
営業はいやだから、と、次は組版関連会社のパソコン・オペレーターの仕事へ。
元よりワープロは使えたし、タイピングは得意だ。パソコンでの入力仕事は半端なく、莫大な量の入力を体験した。しかも、手描きの生原稿とかで有名作家の作品も手がけられた。様々な分野の書籍の入力・校正・修正・電子組版という仕事は心底楽しかった。
私の入力速度は、読書するより速い(読書するのが極端に遅いだけ。それは今も変わらない)。
内容を意識しないままに文字入力をする。チェック作業もするから、書籍内容は頭に入った。この時期に、私は普段絶対読まないような分野を含め大量の書籍を強制的に読むことになった。
仕事はそこで様々に派生して、テクニカル・ライターとしてマニュアル本を作成したり。パソコンのプログラム関連の補助、幕張やサンシャインシティのコンベンションセンターでのインストラクター。企業へパソコン・インストラクターとして派遣されたり。
内向型で、営業的な仕事はマジでだめだったけど、教えること、は、なぜだか得意だった。派遣されてパソコン組み立てから(当時はかなり面倒な作業だった)ソフトのインストール、使い方のレクチャー色々やってて好評だった。
パソコン関連の仕事をしながら、二足のわらじ、三足のわらじ、で。占い師、雑誌の記事書き、マンガの原作提供含め、色々な仕事を同時進行でやってたなぁ。
今では、もう、無くなってしまった職種も多いのだけど。
インターネットがでてきてからは、サイト作成やウェブ・ライターなども仕事に加わった。Photoshopで絵も描いた。素材も大量に作った。今と余りかわらない💦
当時つくった素材サイトは、今もネット上に残ってる。
全然、脈絡ないような職歴な気がしていたけど、AIの登場と共に、すべてが一点に集約されていくような感覚だ。
AIイラストはPixAI-Rosebudで生成。
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