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これが、ぼくの働き方

2年ほど前から始めた、イベントとして不定期で開催するコーヒー屋、『きまぐれcafé』。
建物の取り壊しに伴い、残りの営業があと2回となりました。

ここで改めてきまぐれcafé、、、というよりぼく自身のビジョンを共有して、今後の活動について皆さんに共有したいと思います。

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■What:ビジョンとは何か

新しい働き方を提示したい
これがぼくのビジョンです。

もう少し詳しくビジョンを示すならば、
バーベル戦略を用いたぼくの働き方を発信し続けることで、医療従事者の働き方に新しい視点を与え、モチベーションの向上に繋げる
となります。

バーベル戦略とは、リスク・不確実性の研究者として有名なナシーム・ニコラス・タレブ氏が提唱している概念で、医療従事者であるぼくなりの言葉でいえば、
医療従事者として働きながら、もう一方で自分がやらずにはいられないと思う社会課題などに対して活動していくこと
といえます。詳しくはタレブ氏の著書や以下の記事が参考になります。

医療従事者って安定した職なのかな?と疑問に感じる方もいると思いますが、たとえ給料が下がろうが低かろうが、「医療」という行為自体は今後もなくなる可能性は極めて低いことは想像できるでしょう。その意味では、「安定」しているといえるとぼくは解釈しています。

■Why:何故、このビジョンか

一言でいえば、自分自身の経験から、このビジョンでの活動を「やらずにはいられない」と感じたからです。

以下が、ビジョンのきっかけとなった経験です。

ぼくは以前、病院勤務でした。
県内でも忙しいと噂される病院で、ぼくを含めたスタッフは、ゾンビのように(!)「働かされて」いました。
少なくとも、主観的には「働かされて」いるように感じていました。

理学療法士という職業。
ぼくもそうだし、きっとその他のスタッフも、多少なりとも「なりたい」と思って働き始めたはず。

何かがおかしい。
これでいいはずがない。

そうは思いつつも、院内で声をあげる勇気なんてないし、気力もありませんでした。

そんな中で、色々な偶然とご縁で始めることとなった『きまぐれcafé』。

始めた当初はビジョンなんてないし、目標も特にありませんでした。

でも、あるときぼくの活動を同じ職場の理学療法士のスタッフに話をすると、

なんか話を聞いて働く元気が出たよ

といってくれました。

ぼくにとっては衝撃的でした。内心、「理学療法士なのに何やってんだよ」と思われていると思っていたからです。

確かに、ぼく自身もきまぐれcaféを始めてから、下がりきっていた理学療法士に対するモチベーションが、けっこう上がっていました。

その理由を説明する能力は、今のぼくにはありません。
でも実際、そうだったのです。

「こうした働き方を発信することで、辛い状況にある医療従事者を勇気づけられるかもしれない。」

このように思ったことが、現在のビジョンに繋がっています。

■How:どのようにビジョンを達成していくか

メンバーシップの開設

まず、【医療従事者のための「働き方」研究所】という名のメンバーシップを、2024年6月に開設予定です。
このメンバーシップでは、ぼくのこのようなツマラナイ記事を限定公開したり、メンバー間で医療従事者の働き方に関して、会員内の掲示板で意見交換したりします。会員内という閉じた空間だからこそできる、ざっくばらんな意見交換を図ります。
数値目標は、メンバーシップの会員数を650人以上にすることです。

なぜ、650人か?
それは、「3.5%ルール」に則って、ということになります。

人口の3.5%が非暴力で立ち上がれば、社会は変わる

医療従事者の日本の全人口3.5%、、、だと途方に暮れてしまうため、日本の理学療法士の概ねの全人口の3.5%が650人であるため、ひとまずはこの目標としています。
正直、650人であっても途方に暮れていますが(笑)。

イベントやオンラインショップで『きまぐれcafé』を継続

こちらに関しては明確な数値目標はありませんが、店舗きまぐれcaféの営業終了後もオンラインショップやイベント参加などはしていこうと思っています。
この情報に関しては、主にインスタグラムで発信していきます。

最後に

少なくとも医療従事者の中では、ぼくのような働き方は少数派でしょう。
ですが、ぼくの知る医療従事者でバーベル戦略の実践者は、皆が活き活きと働いています
そしてそもそも、社会を変革していく際に、ぼくのような「少数派」が声を上げることが重要であると、様々な事例で明らかにされています
ローザ・パークスのバス・ボイコット事件などは、分かりやすい事例かもしれません。

バーベル戦略をどんどん推奨していった方が、医療従事者のモチベーションも上がって、医療の質も向上するはずなのに、そういう働き方はまだ少数派であり、場合によっては逸脱者と見なされる。

しかしながら、独立研究者の山口周氏は、著書「クリティカル・ビジネス・パラダイム」にて、これからの社会の理想は、

逸脱者によって多数派の規範がアップデートされる「開かれた社会」を築く

ことだと述べています。

だから、ぼくのような逸脱者は、批判を恐れずどんどん主張していくべきです。
少なくとも、ぼくはそうします。

というわけでこれからも、変な理学療法士&変なコーヒー屋であるぼくの活動を、ゆるゆると続けていこうと思います。

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