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上肢疾患における体外衝撃波治療の効果

▼ 文献情報 と 抄録和訳

上肢疾患における体外衝撃波治療-システマティックレビュー

Testa G, Vescio A, Perez S, et al.: Extracorporeal Shockwave Therapy Treatment in Upper Limb Diseases: A Systematic Review, J Clin Med (IF: 3.303; Q4). 2020 Feb 6;9(2):453.

[ハイパーリンク] DOI, PubMed, Google Scholar

[背景] 回旋腱板腱鞘炎(RCT),肩峰下インピンジメント(SAIS),内側(MEP)および外側(LEP)上顆炎は,微小な外傷や変性によって引き起こされる上肢の痛みの最も一般的な原因である。これらの疾患を管理するにはいくつかの治療法があるが,体外衝撃波治療(ESWT)は貴重な選択肢となっている

[方法] 2人の独立した検者により,2つの電子医療データベースのシステマティックレビューが,以下の組み入れ基準を用いて行われた。RCT,SAIS,MEP,LEP,外科的治療を伴わないESWT療法,症状の持続期間が2か月以上,追跡期間が6か月以上のもの。エビデンスレベルは問わず,臨床結果を報告し,ESWT療法とRCT,SAIS,MEP,LEPを扱った研究を対象とした。

[結果] 合計822件の論文が見つかった。1回目のスクリーニングでは,先に述べた選択基準に従い,全文読解の対象となる186の論文を選択した。最終的には、全文読解、参考文献リストチェックを経て、先に書いた基準に従って26件の論文を選出した。

[結論] ESWTは,上肢の軟部組織疾患に対する安全で効果的な治療法である。満足のいかない結果が記録された少数のケースでも,外科的治療の前に高エネルギーの衝撃波が提案された。

▼ So What?:何が面白いと感じたか?

ESWTは2015年に日本で初めて承認され,機器を導入している施設も多くなってきている(筆者が従事する施設にもある)。理論上は疼痛の軽減に寄与することが示されているが,症例ごとに実際に疼痛が軽減しているか否か,に関するデータはまだまだ不足しているように思う。こうした研究の更なる発展が期待される。


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ミントライム
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