Kana

赤坂の広告会社で働いてます。広告や気になる言葉、仕事や人生論、キャリアについてなど書きたいと思います。更新はそんなに多くありません、、、

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  • 気になることば、広告

    気になることばや広告について、つらつらと。

  • 映画レビュー

    映画のレビューを完全なシロウトおよび広告屋の目線で

  • ストラテジー

    クリエイティブを考える基本的なストラテジーまとめ

  • エッセイ

    広告屋目線を交えながら、人生、社会、キャリアについて思うことを連々と書き綴る

最近の記事

カンヌライオンズ2018 PR受賞作品に学ぶ【後編】

前編に続き、後編では4作品を紹介。 05 The Flipアメリカのマクドナルドが「国際女性デー」に実施したキャンペーン。PR部門でゴールドを受賞している。 マクドナルドの象徴的な「M」のロゴを逆の「W」にしたというアイディア自体はシンプルなもの。 ただし、女性がオーナーをつとめているUSの100店舗で行われ、紙袋や包装紙、従業員のユニフォームや帽子まで「W」にしたという徹底ぶり。そして何よりファクトが強い。USのマクドナルドでは、実にマネージャーの6割が女性なんだそう

    • 「ちょうどいいブス」は「ブス」より罪深い

      花王エッセンシャルが、「ちょうどいいブス」という相席スタートの山崎ケイさんの自虐ネタを広告表現で使い炎上した。いろんな見解や感想があると思う。ただ、全体的には、この表現に関しては否定的な意見が多いように見受けられる。 広告に携わるものとして、私個人もこの表現はアウトではないかと思っている。広告文は「 #山崎ケイ って #ちょうどいいブス じゃなかったっけ?いい女になっているその秘密は?」というもので山崎ケイさんがエッセンシャルを使っていい女に変身するというストーリーの動画と

      • カンヌライオンズ2018 PR受賞作品に学ぶ【前編】

        7月31日に株式会社PR Tableさん主催の"「カンヌライオンズ2018」にどんな未来を見るか?本田哲也さんと考える、これからのPR"というイベントに参加した。 モデレーターは株式会社メルカリ PRグループの片山悠さん、ゲストがブルーカレント・ジャパン株式会社代表取締役CEOの本田哲也さん。本田さんがカンヌライオンズ2018 PR部門の受賞作品からグランプリやゴールド受賞をメインにピックアップし、ご自身の視点を交えなから解説していく形で進行した。 ここでは取り上げられた作

        • クリエイティブを考える基本ストラテジー入門編②

          前回まとめたストラテジーを考える基本4ステップは以下の通り。 前回は"1.「インサイト」を発見する"を深掘りしたので、今回は"2.「ターゲット」を考える"以降を深掘りしたい。 ただ、一番大事なのは最初の"1.「インサイト」を発見する"。ここを間違えると、全て間違う。だから、「インサイト」は捏造してはいけないのだと思う。 1.「インサイト」を発見する 2.「ターゲット」を考える  →つまり、その「インサイト」を持っている人はどんな人かを考える。 3.「USP」を発見する  

        • カンヌライオンズ2018 PR受賞作品に学ぶ【後編】

        • 「ちょうどいいブス」は「ブス」より罪深い

        • カンヌライオンズ2018 PR受賞作品に学ぶ【前編】

        • クリエイティブを考える基本ストラテジー入門編②

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          【映画レビュー】空飛ぶタイヤ※かなり個人的な感想を多少の広告屋目線で

          ようやく観に行けた、空飛ぶタイヤ。率直に面白かったし、プロではないので専門的なことは語れないが、演出の力がストーリーを強くしていた気がして、演出って侮れないなと思う。 想定外だったのは、高橋一生の出演シーンが思っていたより少ないということ。あと、高橋一生の演技っていつも同じトーンだなあと感じた。 長瀬智也演じる中小企業の社長が、自身の力だけで一発逆転を起こすのではなくて、巨大な組織にも、自分たちの会社がやっている不正はおかしいんじゃないかとか、人の命を奪ってしまったことに道

          【映画レビュー】空飛ぶタイヤ※かなり個人的な感想を多少の広告屋目線で

          クリエイティブを考える基本ストラテジー①【入門編】

          「ターゲット」「インサイト」「USP(競合優位性)」「プロボジション」という4つの要素に分解される、マーケティングの基本的なストラテジー。それらについて、私が実践している著名なクリエイティブディレクターの方に教えていただいた考え方やちょっとしたコツを含めて、ポイントを書き綴りたいと思う。 商品のコモディティ化が進んでも、モノからコト消費と盛んに言われても、広告のメッセージを考える上で、まずストラテジーを作り上げることの重要性はあまり変わっていないと感じる。 ストラテジーの

          クリエイティブを考える基本ストラテジー①【入門編】

          世界を救うのはオタク(個人の感想です)

          今日クライアントへの提案の場で、メインプレゼンターを務めたマーケティングスタッフの自己紹介が、想像の斜め上過ぎた。それでクライアントの心を完全に掴んだ気がする。 大学で研究していたのは金融工学とハッキングです、と。 ハッキング!? 学生時代は実際にハッキングして、企業の情報にアクセスし、株価の予測モデルを作成して、実際にそれらが精度としていかほどか検証し、法的に問題ないかも含めて研究していたと。 今は自宅にサーバーがあって、趣味的にいろんなデータを集めて解析しているそう

          世界を救うのはオタク(個人の感想です)

          幸福論~幸せになるためにはどうしたらいいんだろう?

          傷ついている女の子や悩んでいる女の子は放っておけない。 内定取り消しに遭い、2度就活する羽目になった女の子から相談を受ける中で感じたことを、広告コミュニケーションを生業とする視点も交えて書き留めておきたいと思う。 その相談にのっていた女の子は、大学卒業間近に、内定をもらっていた会社から、業績不振を理由に内定取り消しを宣告された。そのあとは既卒という立場で就活を続けていた。 ある日「就活を続けようか悩んでいる」と言うので、理由を尋ねたら、アルバイト先である某大手メディア企

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          ゼクシィのCMはざわつきしかない

          ゼクシィのCMが話題だ。『結婚しなくても幸せになれるこの時代に、わたしはあなたと結婚したいのです。』というコピーが、共感を呼んでいる。 結婚すれば必ず幸せになれるわけではないし、結婚するもしないも、個人の自由。色んな価値観、色んな選択肢があっていい。多様な人の生き方や価値観を認めた上で、結婚したいと思える人がいるということが人生においてとても素晴らしいことである、と結婚の価値を底上げしている。 コピーとして秀逸すぎるし、素敵なコピーだと思う。ゼクシィというブランドの価値向上に

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