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#310 行事反省には答える
学校あるある
年間を通して、様々な行事や施策を行う学校現場。
「行事」とセットのものが2つある。「要項(提案)」と「反省」だ。要項を使って会議で提案し、実際の行事を行う。その後に反省をとる。
さて、皆さん、
行事反省に回答していますか?
僕の肌感覚では、反省を回答する方は4割もいないんじゃないかなあ。
月ごとに教務がとりまとめる反省などは比較的回答率が高いが、行事ごとのものは本当に集まらない。
「特に意見がない」という意味で回答しない方もいるだろう。若手の中には、何をどう評価していいか分からない状態の方もいるのかもしれない。
一抹の不安
何も問題なく、成果も上々だというのならいいのですが、どうしても一抹の不安が残ります。
「もしかして、誰かが頑張って問題をなかったことにしていないか?」
これまで数多くの案件を提出し、行事を実施してきました。その経験の中には、問題があったのにも関わらず、個(その先生の力量)によって、問題が表面化せずに済んでしまったことがありました。
これ、扱いが難しいんですよね。
適材適所と言えば聞こえはいいのですが、公立学校では人事異動があります。同じ人材を毎年同じように配置できません。すると、問題が表面化していないので、そのままの提案で会議を通ります。そして、新たにそのポジションに入った先生が、つらい立場になります。
問題を見える化する
状態が悪い中、どうにかしてしまうと問題が見えなくなります。
問題が解決するのではなく、見えなくなっているだけです。問題の先送りですね。
だから、行事反省に回答するのです。
担当が全てを把握することはできません。各場所でどんなことが起きていたのか、成果や課題を挙げてもらうことで、改善すべき点が見えてきます。行事が終わってから廊下で立ち話をしているその内容を、担当に届けましょう。良い意見も悪い意見も必要なのです。
ちなみに、会議で畳みかけるように担当に意見をぶつけるのは得策ではありません。担当は冷静な判断ができず、その場しのぎの対応をすることが多いです。
行事を終え、どうだったか気になっているタイミングで声を届けることで、冷静に考え、次につなげることが可能になります。
忙しいのは重々承知の上で、明日は我が身だと思って、反省には協力しませんか?