初任を振り返る③学級経営
目的地のない航海
クラスの中では常になにかが起こる。いいことも悪いことも、嬉しいことも、悲しいことも。それとどう向き合っていくか、どう乗り越えていくか、それが学級経営だと思う。
今の自分は学級経営という言葉に疑問を持ち始めている。その定義や形を少しずつ変えながら進めていくのだろうなと予想している。
しかしながら、学級という集団の中で生活していく上で、ある程度の舵取りをしていくのは担任の大きな仕事だと思う。子どもの自主性を活かす、主体性を大事に、自立へつなげる、などなどありますが、担任である限り、個人の成長と集団の成長を見据えて進めていかないといけないのかなと。
すなわち、目的地、ビジョン、見通し、目標、などなどいろいろな言い方はできるが、とにかく目指すべきものに向けて進むのは当然なのだろう。
どんな目的地であってもいいわけではない。社会の流れや、学校の教育目標、自分の持ち味、子どもの実態などをいい感じに混ぜていきながら最適解にたどり着かなきゃいけない。これ、難しい。難しいんです。しかし、そこを楽しい、やりがいと思えるようになってくると楽しい。
自分の初任のときはいい航海をしていた。しかし、出発したときに目的地を設定していなかった。その場、その場で起こったことを乗り越えいくだけの日々。楽しかった。楽しかったけど、何ができたかは微妙な感じです。それは目的地が定まっていなかったから、評価のしようがないからなのではないだろうか。
教育観の確立
よきことを声高によいと言う。
悪しきことを声高に悪と言う。
全力で物事に取り組む。
などなど。
いろいろなかくあるべきだという姿を標榜して学級経営をしていく。
これは素晴らしいと思う。これだ!といえるものに向けて進んでいくことで、それが力となり、味方を作ることに繋がるのかなと思う。
しかしながら、大きな旗を掲げれば掲げるほどそれはぼんやりとしたものとなるように思う。
「そんなのわかってるよ。」
「当たり前のことを言わないでくれよ。」
「そんなのもうできてるよ。」
などという子どもの心の声が漏れ伝わって来ると思う。アタリマエのこと。
当たり前のことは頭でわかって、体ができないってことも多い。
そこで大事なのが、どうして?どうやって?だと思う。
なぜその旗を掲げたのか、それをどうやって実現させていくのか。これらを明確にしていくことで、自身の教育観が確立されていくと思う。
当時の自分は教育観なんてほとんどなかったし、それを省みることもなかったように思う。いつからか、いろいろなことに疑問をもち、挫折し、成功しながら、自分のやりたいことがはっきりとしてきたように思う。
しかしながら、今もまだおぼろげな部分も多い。
目的地が近づいてきている。しかし、そこは本当に目的地なのか?
その先へ、その先へ、その先へ。進めば進むほど先が見えてくる。
まだまだ自問自答は終わりません。
まとめ
・クラスの目的地を持とう
・どうして?どうやって?を求めて自問自答しよう
・答えはない、それでも進もう
最後は今の自分を反省しているような内容になりました。具体的なことはなかなか言えません。しかし、自分に問い続けていこうと再確認できました。
おわり。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?