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【チェコ編-3/ドイツ編-4】 ヨーロッパ、ビールへの旅

4/21(金) 10日目

Bambergへ

朝は8時頃に起床。昨晩回した洗濯機の乾燥機能をあてにしていたのに、ろくに乾かず生乾きの洋服をスーツケースに詰め込む羽目に。
プラハ宣言から一夜明け、2/4名は脱落寸前のダメージを負っていましたが今日も元気にビールを飲むのが我々のミッションです。宿をチェックアウトして昨日に引き続きJelínkovaへと向かいました。早い時間に来ると、より喫茶店のような印象が強まるお店ですね。やや炭酸がゆるめの注ぎ方はゆっくりと飲むのにぴったりで、小皿の冷菜をちびちびとつまみながら、この街の日常をぼんやりと眺める時間はとても良いものでした。
小一時間の滞在の後、負傷兵達を連れ立って12:30のバスに乗り再びのドイツへと向かいました。

Mahr's Bräu

バスに揺られることおよそ6時間、ドイツ南部の古都Bambergに到着。旧市街地区は世界遺産にも登録されるほど美しい街です。石畳みの道をスーツケースを転がしながら駅の近くのホテルにチェックイン。身軽になった僕たちはそこから徒歩1分ほどのところのMahr's Bräuへと向かいました。建物を取り囲むように広がるテラススペースにもたくさんのテーブルが出ていて雰囲気は抜群。夕暮れ前のちょうど良い時間帯でとっても居心地の良い空間です。ビールはここから南ドイツスタイルへ。Pils、Hellesをはじめ、"U"という名のフラッグシップはSpezialという聞き慣れないスタイルや、他にもDunkelやSummer Pilsなどがラインナップされていました。全体的にモルトの柔らかさがあり、パンのような味わいなのが南ドイツのビールの特徴かとも思います。料理も相変わらず肉と芋にまみれていますが、地域ごとでも少しずつ味わいが変化してきて意外とまだまだ楽しめそうです。特にMahr's Bräuは料理も美味しく、雰囲気も相まってファンが多いのも納得のブルワリーでした。

Schlenkerla Rauchbier

食事を終えて、Schlenkerlaへ。バンベルグと言えば燻製麦芽を使ったラオホビールで有名な街ですが、ここSchlenkerlaこそがその総本山的な存在でもあります。ラオホビールに関しては諸説ありますが、醸造所が火事に見舞われ、その際燻されてしまった麦芽を使ってビールを作ったら意外と美味い、というところにルーツがあるようです。ただ昔は、直火で麦の乾燥をしていたので、大体のビールが燻製風味だったのでは無いか?という見方もできるので真相は謎のようです。
Schlenkerlaのビールはラオホの世界でも特に異端で、圧倒的な燻製のキャラクターから、好き嫌いがきっぱりと分かれる味わいでもあります。
いざ、お店に着くとすごい人だかりが。まさかラオホ目当てでは無かろう、と思って辺りをよく見渡すとほとんどの人がラオホビールを片手に持っていました。繁華街にあるので、観光名所でもあるのでしょうが、それでもその光景には驚きました。
ここでは、木樽に入ったRauch Märzen一種のみの提供。ガス感が弱く、やや木樽のニュアンスもあるからかラオホビールにありがちな薬品系の香りはほとんど無く、独特の甘いボディ感から気づけばおかわりをしていました。日本で飲むよりくせが少なく、全体のまとまりも良く感じられとても美味しかったです。近くの橋に腰掛け、中世から変わらない景色を眺めながら飲むビールは、とっても印象的だったのです。

少し遠回りをしながら宿に戻り、ビールを1本飲んで、1時過ぎには就寝したのでした。

つづく

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