2024.2.7 CEV Cup@Torino -parte 2-
Ciao a tutti! そらです。CEV Cup準々決勝、第2戦Chieri-Le Cannetの試合の様子(結構リア中心視点)と、リアとのお話についてまとめていきます。果たしてChieriはCEV Cup準決勝に進めるのか?!
前回の記事はこちらから↓
出だしはよかったChieriだが…
1セット目はChieriのサーブが走りに走って25-10という大差で先取。ミハイロヴィッチがレセプションに入り、そのゾーンを徹底的に狙って崩す。狙い通りミハイロヴィッチのレセプションは崩れ、Le Cannet側の攻撃もままならず、Chieriが優勢のまま1セット目が終了。このまま2セット目を迎えられればよかったのですが…。
一抹の不安は、リアのセット。1セット目の時点で、Le Cannetの失点の多さで目立ってはいなかったものの、セットがフラフラしていてアタッカーも気持ちよく決められない。短かったり、低かったり、アンダーになったり、アタッカーもセッターのセットに信頼して攻撃に入っていけない。これが2セット目に引きずらなければ…と祈る気持ちでコートを見つめていました。
セット取っては取り返す泥試合へ
2セット目からはLe Cannetベンチもミハイロヴィッチをレセプションから外してきました。そして、残念なことに悪い予感というものは的中するもので、Le Cannetのミスが目立たなくなってきたと同時に、リアのセットの悪いところが出まくって攻撃が徐々に決まらなくなってきます。
Le Cannetのセッターはイ・ダヨン。特にハイセットの質が全然違う!失礼ながらイ・ダヨンのプレーを見なくなって久しく(言い過ぎ?!)、こんなに上手かったけ?と思ってしまいました。試合の後、海外ファンの友人に「イ・ダヨンってめっちゃセット上手くない?」と話したら、「うん、普通に上手いよね。本当にもったいない。」と言っていました。色々がなければ今でも韓国NTの正セッターは揺るがなかったでしょう(試合に勝てるかは別にして)。とにもかくにも異国の地で頑張る彼女に、私は1人ほろっとしてしまいました…。
一方のリアは、Coppa Italiaの準々決勝Novara戦のあの素晴らしいプレーから一変、へろへろセット。あとから聞いた話だと、Le Cannetとの試合の前に行われたセリエA1のPinerolo戦で調子を崩してしまったとのこと。1年前の悪夢が蘇ります。とりあえずオーバーのセットに関してダブルコンタクトは1回も取られなかったですが、なんで自分が来る時にそうなるねん!と。どうにか戦力総動員して勝ってくれー!
フルセットの激闘の末…
各セットスタートはリアでいったChieriですが、途中でモレッロにスイッチ。なんとか試合を立て直しつつ、ファイナルセットまでもつれます。これで負けるとゴールデンセットが待っています。長距離フライト、睡眠不足、空腹とデバフがかかりまくった私にはとてもきつい!どうにかこのセット取ってくれ!そうじゃないと私は倒れる!!笑
1点1点、観客の声援も勢いを増します。14-10と先にマッチポイントを握ったChieriでしたが、ミハイロヴィッチのサーブローテで、あっという間に追いつかるという悲劇。シーソーゲームのデュースの末、20-19、Chieriが何度目かのマッチポイント。前衛に上がってきたミハイロヴィッチ、もう最後の最後はここしかない!イ・ダヨンの上げたセットが少し短い、そこをミドルのアンナ・グレイが見逃さなかった(たぶん)。少しクロス寄りに跳び、ミハイロヴィッチのスパイクをドシャット!!会場が一気に湧き上がりました。
推しの周りには人だかり
無事ホームでCEV Cupの準決勝進出を決めたChieri。試合のMVPは見事決勝点を決めたアンナ・グレイでした。チームが集合写真を撮り終わるか終わらないかくらいにはコートに人が押し寄せて、そのアナウンスはほぼ聞こえない笑。
試合が終わって、まずはケントさんへ挨拶。本当にお疲れ様でした…。私も疲れた笑。
さて、リアにも声をかけようと自分のいる2階席からひたすら彼女を目で追う私。1階席では彼氏が観にきていて、駆け寄ってハグにキス。私的には胸キュンシーンで、1人「尊いッッ」ってなってました。彼氏と少し言葉交わした後はファンサ対応。代表からは離れましたが、大人気。可愛いし、美人だし、優しいし、当たり前ですよねーーーー!
そして私。どうやってコートに行くんだ?!と初めて来る会場で困惑。申し訳ないと思いつつ、片付けしているケントさんに行き方を教えていただき(聞いたら、めっちゃ単純だった)、駆け足でコートへ。
1年ぶりの再会!
幅広い年代から声をかけられ、写真やサインに応じるリア。私はそんな様子を人だかりの後ろから眺める。人の壁が薄くなったら声かけるぞ!と思っていたら、少しずつコート外に近づいていく。焦った私。1人だとチキンな私。いつも背中を押してくれる友人の心強さを久しぶりに感じました笑。
少しずつ人も減ってきて、ファンサが一瞬途切れたところを狙って、リアの名前を呼びます。声の大きさだけは取り柄なので、本人もすぐに気づいてくれました。そしてパァと笑顔になって(私感)、熱いハグ。あぁ、この瞬間のためにこの1年間仕事頑張ってきたんだ…と私もぎゅっと抱きしめ返しました。
「トリノに何時頃着いたの?」「これからどこ行くの?キエリにはいつ来るの?」とか他愛のない話をイタリア語で。前よりは話せている感触!英語は甘えですからね。
会話の間にもファンサの波は絶えなかったのですが、リアは私との会話をとぎらせず対応してくれました(なんだかすごい申し訳ない気持ちになりましたが…)。
会話の最後の方で、「ささやかだけどプレゼント用意したから、あとで渡すね!」と言ったら、なんて返してくれたと思います?
「あなたが来てくれたことが1番の贈り物よ!」
な、なんて尊いんだッッ!もう嬉しくて胸が、こう、グッ!ってなりましたよ、グッ!って。ファン冥利に尽きます。
最後に、私から「一緒に写真撮ろう!」、リアも「私たちも写真撮らないとね」と言ってくれて、セルフィー。リアの顔はばっちりなんですが、私はもう疲れ顔。まぁ、まだ写真撮る機会はあるし!と、ここは開き直りです。またキエリで!とお別れしてこの日のミッションは完了しました。
リアと話した後、コートエンドにケントさんがまだいたので少しお話。Chieriの関係者の方が来て、私に「Wife?」などというので、きっちり否定。なんでやねん笑。ケントさんのところにはこれまで何人かお知り合いの方が来ているようですが、女性に対しては同じようなことを言われるようです。本当にやめて欲しい笑。
これにて、CEV Cup準々決勝観戦記事、終了です!次はキエリでの練習見学のお話を書きます。こちらもお読みいただけると嬉しいです。Ci vediamo!!