イタリア愛を語らう
Ciao tutti! そらです。今年も嬉しいことにみきくんからアドベントカレンダーのお誘いを受けました。前回はこれまでの海外でのバレーボール観戦記を投稿しましたが、今回は私の大好きなイタリア女子代表(愛称:アッズーレ)の中でも、推しの選手の、「推し語り」をしたいと思います。
今年は残念なことに一度も海外に行けませんでした。行こうとはしたんですけど…イタリアに。
今回は誰を語るか?
セッターのオフェーリア・マリノブ選手です。かれこれ2年以上推しています。アッズーレの選手はみんな好きですが、一番推しているのがマリノブです。
きっかけは?
この選手を推そう!と強く思ったのは、2年前の2018年です。シニア代表自体は2014年頃には帯同していて、5年前ワールドグランプリ(現在のバレーボールネイションズリーグの前身)のさいたま大会ではスタメンで試合にも出ていました。その頃はまだ海外に強く関心があったわけではなかったので、全く知りませんでした。
きっかけになったのは、スイスで開催されたモントルーバレーマスターズ(FIVB主催の国際大会、2019年で廃止)での観戦です。ちなみに、この大会の観戦の様子は前回のアドベントカレンダーで投稿したので、もし興味があれば読んでいただけると嬉しいです。
ここで、本題に入る前に少し時を遡り、2017年。リオ五輪後、マリノブはダヴィデ・マッツァンティ新監督のもとスタメンセッターとして起用されます。その年のワールドグランプリでは全試合でスタメンで出場し、2005年大会以来実に12年ぶりの銀メダル獲得(メダル自体は2010年大会以来)に貢献しました。
リオ五輪のヨーロッパ大陸予選での観戦からアッズーレを応援し始めた自分としては、この快進撃に興奮を覚えずにはいられませんでした。予選敗退で終わったリオ五輪からわずか数ヶ月でこんなによくなるものなのかと感心したものです。このチームの中で、まさに勝ちに行けるセッターとしてチームを支えていたマリノブ、めっちゃいいなと思っていました。
それから1年、本題です。私は単身、モントルーで開催された世界大会・モントルーバレーマスターズに足を運びました。そこでマリノブと出会い…結果、ベタ惚れしてしまいました。。
先ほどリンクを貼った記事にも記載はありますが、イタリアは見事この大会で優勝し、約1月後に迫った世界選手権に向けてチームの仕上がり具合の良さを見せつけました。
決勝戦後、大会最後の記念に選手と自撮りをしようと、他の観戦者に混じって出待ちを決行しました。何人かの選手と一緒に写真を撮ってもらったのですが、マリノブの対応がとてもよくて…(もちろん他の選手の対応もよかったのですが)そしてめっちゃかわいくって、あーこれは推せる!と。私の心は、ダヴィデさんマジでマリノブ代表に呼び戻してくれてありがとう!と叫んでいました笑。
いいファンサって結構でかいです(持論)。下の写真はモントルーの時に撮ったおもひでの写真です!
マリノブの推しポイントは?
攻撃でも守備でもバランスよく活躍できる選手です。
セッターとしての才能ももちろん素晴らしいです。時々ネットに近くて危ないセットもありますが、アタッカーの打点をいかそうとしたセットを上げている印象です。最近ではセッターに低く返球が来ても、しゃがんでそこからオーバーセットでセットするシーンも見かけます。漫画「ハイキュー‼︎」でも稲荷崎高校のセッター宮侑が、2本(アンダー)より10本(オーバー)いっぱいのもので支えた方がええねん、って言ってましたね…。
隙あらば自らアタックを決めにいくことも。ブロックでも184センチの身長はブロックの穴にはならず、ディグの上手さも際立ちます。余裕がある時は、次にボールを触る選手や攻撃参加するアタッカーを考えてアタックライン付近に返球するなど、チームへの献身的なプレーも見所です。これらのプレーが見られる動画がイタリア協会のYouTubeに投稿されているので参考までに。
記事も終盤にきましたが、ここでマリノブの情報を少しばかり。
マリノブの家族は、父はバレーボール指導者、母はコーチ兼バレーボール選手で双子の妹もバレーボール選手という、ザ・バレーボール一家。マリノブがバレーを初めて10代前半まではサイドの選手でした。父の助言を受けてセッターに転向し、現在に至ります。
シニア代表には前述のとおり2014年から帯同し、2015年から1シーズン、イタリア内の能力ある若手選手を採用したチーム、クラブ・イタリアでイタリアバレーボールリーグのセリエA1でプレーします。その後、徐々にでありますがシニア代表でも出場機会が増え、迎えた2016年。イタリアは日本で開催された世界最終予選で出場権を獲得したものの、マリノブは五輪直前で代表落選。替わりに五輪出場経験もあるベテランセッターのエレオノーラ・ロビアンコが召集されました。その時の本人の心境は、とあるイタリアのバレーボール雑誌で読みました。本人にとって相当悔しかったようです。私も当時の監督のこの采配には今でも納得いっていません。そんなことしたところで結果は変わらなかったろうに。
リオ五輪が終わり、監督も替わり、マリノブはちゃんと代表に帰ってきました。その後はスタメンの一角としてコートに立ち、遺憾なく持てる能力を発揮し、2018年の世界選手権ではベストセッターを受賞しました。実力が評価されて本当によかったと嬉しい気持ちでいっぱいでした。
愛は尽きない?
尽きません!!
話したいこと、まだまだたくさんあります。が、分量もそこそこいい感じまできたので、今回はここまで。
おわりに
今年は残念ながら、世界中に蔓延したウイルスの影響で海外に行くことも、国内でさえ気楽に旅行に行けない日々です。イタリアでも感染拡大はいまだとどまることを知らず、様々な抑制策が組まれています。
このような中でイタリアでも、順調とは言い切れませんがクラブシーズンが進行しています。無観客の試合も多く、寂しさも感じますが、こうしてバレーボールを見られる環境があるということは、どんなに言葉を重ねても足りないくらいの感謝の気持ちでいっぱいです。
未来のことは誰にも分かりませんが、来年がみなさんにとっても、バレーボール界にとってもよりよい年になることを祈って、終わりとさせていただきます。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!今年のアドベントカレンダーも残り7日です。見逃した記事はありませんか?これから投稿される内容も見逃せませんね!では、Ci vediamo!!