2024.2.11 Chieri-Bergamo @Chieri -parte2-
Ciao a tutti!! そらです。いよいよ2024年イタリア・バレーボール旅の最後の記事になります。ここまでお読みいただきありがとうございます!
さぁ、ChieriとBergamoの試合がいよいよ始まります。リアの状態は?Chieriはホームで勝てるのか?勝って終わりたい!
*試合中全然写真を撮っていなかったので、前半はほぼ写真ないです…。
前回の記事はこちら↓
不穏な空気を感じる1セット目
Chieriのスタメンは、Sはリア、OPはキャプテンのグロベルナ、OHはオムロイとスキナー、MBはグレイとヴァイツェル、Lはスピリトというメンバー。最近オムロイのスタメンスタートが増えてきました。イタリアの中でも貴重なレセプションできる若手OHなので、順調に育っていって欲しいところ!
1セットは序盤Chieriが4点差をつけるものの、中盤にかけてシーソーゲームの状態。リアのセットが少し不安定ではあったものの、まだ悪目立ちするほどでもなく、このセットは後半のサーブローテでモレッロと交替。ただ、リアのセットとMBが噛み合わない。今のチームだとMBも積極的に使わないと勝ちにいけないので、リアにしてはMBやバックの11を使う頻度が高め。NTやScandicciはOHやOPのパンチが段違いだったしな…笑。
MBに加えて、得点源のグロベルナとも合わない。これは練習見学で見た時もそうだったんですよね。なんか打ちづらそうな感じ。モレッロとは合っていたのですが、これは心配。
終盤でChieriが抜け出し、最後はBergamoのオポジットのダシルバのバックアタックがラインアウト。Chieriが1セット目を取ります。
崩れ、のち、立て直す
2セット目、序盤からChieriのミスが響き、Bergamoリードで試合が進みます。スパイカー陣が気持ちよく決められない。6-10になったところでベンチが動き、リアからモレッロにスイッチ。
終盤までなかなか点差が詰められないでいましたが、選手交替をうまく交えながらデュースに持ち込みます。そこからスキナーがスパイクを連続で決め、最後はヴァイツェルがサーブに下がって、終盤に替わって入ってきていたアウトサイドのロジャンスキのいるゾーンを狙って連続サービスエース。最大5点差からの大逆転で2セット目を取ります。
シーソーゲームはいつも心臓に辛い
2セット目が終わったところで、フーッと一呼吸してペットボトルの水をグッと飲んだら後ろのマダムから肩をもみもみ。大丈夫よ!って声をかけてもらいます。マダムの心の優しさに心打たれます泣。
ところで、会場にはBergamoの応援団もかけつけて、チームを鼓舞します。自分の席はBergamoサイドの方だったので、Bergamo応援団の手拍子にまんまと釣られてました笑。まぁ盛り上がってるからヨシ!
Chieri応援団も盛り立て上手で、グロベルナのユニを着た男性を中心に手拍子を煽ります。この人グロベルナが移籍したらどうするんやろ(いらん心配)。
さて、3セット目はモレッロスタートです。これは正しい判断。Chieriとしてはブレーオフに向けて5位の位置をなんとしてもキープしたい。ここで負けるのもポイントを落とすのもきついので、このままストレートで勝ち切りたいところ。
3セット目、序盤はChieriがリード。Chieriが9−5と4点差をつけたところで、BergamoがスタメンSのジェンナーリを下げます。まじで?ええのん?と思っていましたが、中盤あたりからシーソーゲーム。マジかーと思いながらも、とにもかくにも勝利を祈って応援です。
最終盤、ヴァイツェルのブロックとオムロイのスパイクで2点差をつけます。マッチポイント。モレッロのサーブが相手レセプションを崩し、最後はキャプテンがブロックアウトを決めて見事ストレート勝利!
試合のMVPは、サーブで5ポイントを獲得し、両チーム最多の15得点を上げたMBのヴァイツェルでした。
最後は笑って!写真撮影!
勝利は嬉しかったですが、リアの調子が逆戻りしてしまったことがやはり辛い。Coppa Italiaの準々決勝を見た時には、このパフォーマンスなら代表復帰もあるか?!と思ったほど。不調の要因はメンタル的なところが大きいようなので、地道に戻していくしかない。Chieriは選手・スタッフ含めて、みんなリアに献身的です泣。
勝利の集合写真を撮った後、応援団のエール。その最中に、カメラマンさんが声をかけにきてくれました。最初気が付かなくて、後ろのマダムから、呼ばれてるわよー!と教えてもらうという笑。
まずはリアと!!
試合が終わるとみんな土足でコートに入ります。これは最初のうちは気が引けますが、もう気にせずズンズン進みます。エールが終わったところで、カメラマンさんと一緒にリアに声かけ。思わず涙が出そうになって、リアに「どうして?!」と言われる始末。「なんか感動しちゃって…」と返すので精一杯。(この場面、Volleyball TVのカメラにすっぱぬかれてました笑)
2ポーズくらい写真を撮ってもらいました。短い時間だったけど、本当に素敵な時間でした。バレーボール観戦旅にふさわしいラストだったかも。
「今度会うときはもっと自然にイタリア語話せるようになるから!」「もう十分上手よ!」なんて会話を交わして、私からもエールを送ってお別れ。その後もファンサで少しコートに残っていました。どんな時でもファンサを忘れないプロの鏡です。
Facebookで知り合った方の娘さんと
Facebookで知り合ったイタリアの方から、「Bergamoに娘がいるから、一緒に写真撮ってきてくれたら嬉しい!」と言われて声をかけたのが、OHのステッラ・ネルヴィーニ。この日スタメン出場し、チーム最多の14得点。
やばい、もう帰っちゃったかな…と心配になったのですが、昨季Chieriに在籍していたからか、当時のファンと思しき人たちとおしゃべりしていたので一安心。人がはけたところで声かけ。「Facebookであなたのお母さんと友達なの」って伝えたら、普通に驚かれた笑。そりゃそーだw
(後で写真をお母さんに送ったら、すごく喜んでくれて、「家族みんなあなたのこと覚えたわ!」ってメッセージが来ました笑)
マスコットキャラはアチャ○似
次は、ChieriのマスコットのFyre。今季から登場したLega femminileの中ではかなりまともな姿をした鳥のマスコット。一緒にセルフィーしてもらい、ハイタッチ。ハグもしたかも。ふさふさしてました、顔が笑。一応おしゃべりはしない設定らしい。これ、前見えてるのか?
今季Serie A1デビュー!
それから、Chieriのセカンドリベロのエレーナ・ローランド。昨季までSerie A2にいて、今季が初Serie A1。この日の出場はありませんでしたが、他の試合ではレシーバーやピンチサーバーで出場。少しずつ出場機会を増やして活躍して欲しい!
いろいろあって彼女にも試合前に話す機会があり、日本に行ったことがないと言う彼女に日本のスナック菓子をプレゼントしました。さっそく食べてくれたみたい。ちなみに弟さんがサッカーをやっていて、大会で日本に行ったのよーっと話して、弟さんが広告の写真に載っているのを見せてもらいました。すご!
コーチケントとオフのボジオ
ケントさんとも写真を撮りました。ここまで一緒に写真を撮っていなかったので、コートを背景にセルフィー!ケントさんのおかげでキエリ滞在が充実したと言っても過言ではありません。
写真の後、Novaraのボジオが来てるんだよって教えてもらったのですが、すぐにわからず(失礼)。完全にオフな感じでした。彼女も昨季はChieriのセッター。彼氏がChieriのコーチでその応援のよう。Novaraは昨日試合だったので、この日はお休み。ちゃっかり一緒に写真撮ってもらいました。
ところで、NovaraとChieriって同じピエモンテ州だけど、NovaraはどっちかというとMilano寄りなので結構な距離のような?愛に距離なんて関係ないか!
キャプテンと名字の読み方の話
最後はキャプテン、グロベルナ!友達に、まだ声かけてない…ってメッセージしたら、「声かけて来い!」とハッパかけられたのでなんとしてでも声をかけねば笑。帰るタイミングのところでお声がけ。
イタリア語で頑張って会話です。間近で見ると本当に美人。代表の時から気になっていたけど、なかなか直接話す機会がなかったのでとても嬉しい。
そういえば、グロベルナ(スペルはGrobelna)のことをずっと「フロベルナ」って呼んでいたら、実は「グロベルナ」だったことが今回の旅で判明。ここでのGはオランダ語だと「フ」に近い発音をするのですが、彼女の出身はポーランドなので「グ」。
ちなみに、現在東レ・アローズに在籍しているシルビア・ヌワカロール(姓のスペルはNwakalor)も、実際は「ヌ」じゃなくて「ン」に近い発音。したの名前か愛称で呼ぶのが間違いないし、易しい笑。イタリア語はまだ日本人に易しい発音ですが、それ以外は日本語にないような発音あったりして難しい。
締めはやっぱり
会場にいた人がほとんどはけるまで居座っていた自分。実のところ、ここまであんまりよく眠れておらず、このまま帰ろうかと思っていたんです。
最後にケントさんにお別れをと声をかけに行ったところ、「チームスタッフで飲みに行くので一緒にどう?」と誘っていただきました。これは断るわけにはいきませんよね。
飲みの場所は昨日行った、チーム行きつけのバー。勝利の後のワインは体に沁みました。美味しい料理にも囲まれ幸せ気分。疲れてて、会話にはあんまり乗れてませんでしたが笑。
チームスタッフさんたちがまだ賑やかなのを横目に、先においとま。ケントさんに拠点まで送っていただきました。最後の最後までありがとうございます!
CEV Cupの優勝とリーグのプレーオフ進出、さらにその先へ!そして、とにもかくにも選手全員が怪我なくシーズンを終われますように。ケントさんの今後の健闘も祈って最後のハグ。日本に戻ってきたら、ケントさんの所属するチームの応援に行きますね!と約束もしました。
こうして今回のイタリア・バレーボール観戦旅は終了です。この後トリノで2泊したのですが、この余韻のまま帰国したかった笑。もうキエリで大大大満足しちゃったので…。
終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。久しぶりに筆が進んだ記事となりました結果、大長編になってしまいました笑。少しでも皆さんに自分の体験したことの雰囲気が伝われば幸いです。
クラブの試合観戦は2回目ですが、クラブの魅力は国際大会よりも選手との距離が近く、穏やかな気持ちで見られるのところ、それから冬は人が少ないし、暑くないのもいい笑。荷物は多くなるけど。
気が向いたら、イタリアリーグの観戦についてなんかまとめようかな、と思っています。何か皆さんのお役に立てるような記事も書ければ。せっかく作ったnoteを活用しないと笑。
それではCi vediamo!!