また彩音くんの金網の恋をみていました

また彩音くんの金網の恋を見ていた。

いい。よすぎる。何度見ても胸がきゅっとする。

彩音くんの金網の恋とは、おだちん主演のLOVE AND ALL THAT JAZZ、2幕のワンシーン。

収監されて強制労働を課されている捕虜の彩音くんが、おだちんの弾きはじめた美しいピアノの音色に誘われ、心の中にぽっとときめきの炎をともす。
そして金網で隔てられた向こう側にいる想い人に心を寄せた瞬間をえがく、時間にして1分程度の舞。

これが・・・ほんっとうにいい。

金網の向こうにいる想い人を見つけた瞬間、ハッとして動きがとまる
一瞬の沈黙とためらい、しかしもっとちかくへ!の思いがあっという間にためらいを抜き去り、金網へと駆けだす二人
手を合わせるも、二人の間には金網が・・
しかしそんなこと今の二人には関係ない 見つめあい、すぐそこにいる恋人へ思いを募らせる。
くるりと背を向け、背中をあわせたまま、おたがいの空を見上げる。
そしてそっと離れ、一瞬のように見えて永遠のような二人だけの余韻に浸る・・・・・


あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”

いい。よすぎる。ほんっとうにいい。

時間はあっという間なのだけど、ここに彩音くんの魅せるすばらしい芝居をひしひしと感じる。
何度見ても鼻がツーンとなるような、あまじょっぱい青春の恋心が伝わってくる。

捕虜として暮らす中で、かすんで、忘れてしまっていた心の扉を、ふっとあけた瞬間なんだよね。

それが本当に伝わってくる。

彩音くんの無言の芝居にものすごく惹かれる。
むかしバレエをされていたと聞いた気がするけど、素晴らしい踊り手だったんだろうな。
バレエは人生で一度も見たことなくて、宙組でみたアナスタシアのキヨちゃんとスヴィッツラホテルのユーリーずんちゃんが私の知ってるバレエのすべてだったりする。かっこいい。すてき。大好き。

バレエに造詣のない私でも、彩音くんの無言の芝居を見ていると、バレエってこうやって楽しむのかもしれないな…なんて思わせてくれたりする。

ものがたりが・・・みえるんだよな・・・

私の目にうつる彩音くんは、外に向かって爆発するというタイプではなくて、役のオーラにこもって表現するように見えている。

だから芝居を見ているとそのキャラクターのみている世界を一緒に見ているような錯覚に陥る。

いつも毎回すべての瞬間でそうなるわけではないのだけれど、もしかしてここが全集中・・・!って瞬間が必ずあって、そこに気づいて私の意識ごとシンクロした日には、こうして時間がたっても、最高の観劇体験を記憶に刻んでくれる。

もっともっと見たいな、と思わせてくれる。
たのしみだなぁ、彩音くん。

改めまして、タカニュMC、おめでとうございます。
こうしてどんどん露出が増えて行く彩音くん、とっても嬉しいです!

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