ニコンZ30レビュー(スマホとの違い)
はじめに
ニコンZ30を使い始めて1か月程度経過したのでレビューをしてみたいと思います。使用レンズはNIKKOR Z 26mm f/2.8と、NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VRの2本。26mmの方は使い始めたばかりですが、写りが素晴らしく、気に入っています。この2本の使い分けについても語っていきたいと思います。
スマホとの違い
最近、スマホのカメラ性能が向上して、そもそもミラーレス一眼を買う意味があるか?という疑問を抱いている方も多いのではないかと思います。結論として、スマホとは、違いがあります。自分が使っているiPhone15と比較した場合、以下のような点が違うと思います。
背景ボケが綺麗(ポートレートモードよりも自然?な感じがする)
色味が違う(好みの要素が強い)
レンズの違いによる表現の変化を楽しめる
撮影時の設定や撮影後の調整の自由度が高い
raw(生データ)の画質がよい(気がする)
センサーサイズの違いもあると思いますが、レンズの差も大きいのではと思います。スマホには、物理的に大きなレンズは付けられません。カメラの場合は、高性能なレンズほど大きくなる傾向があります。極端な例では、ニコンのNIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctのような大型の単焦点レンズの写りをスマホで再現するのは、物理的に難しいのではないかと思います。
自分が使っているNIKKOR Z 26mm f/2.8と、NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VRは、それほど高級なものではありませんが、明らかにレンズによって写りの違いがあり、その違いがミラーレス一眼を使う醍醐味でもあります。
Z30の残念ポイント
まずは、Z30の残念だったポイントから書きたいと思います。
ファインダーがあった方がよい場面が出てくる
デザイン性が高くない
手ぶれ補正がない
まず、ファインダーがあった方がよい場面が出てくることが残念でした。実はこのカメラ、手ぶれ補正がなく、動画よりも静止画撮影に向いているカメラです。静止画撮影において、ファインダーがあった方が距離感が掴みやすかったり、何かと良いことがあります。
次にデザイン性がイマイチなことです。ZfcやZfのような所有欲を満たすようなデザインではなく、実用性・機能性が重視された印象です。ただ、装着するレンズによっても印象が変わります。NIKKOR Z 26mm f/2.8をつけると、意外と良い感じです。
手ブレ補正がないのは、vlog向けを謳うカメラとして失格です。初心者が動画撮影用途で購入してしまうと、結局、スマホの方が手ブレ補正がしっかりして良く撮れるので、Z30を使わなくなってしまう人も多いのでは。
Z30の良いポイント
良いポイントは、以下です。
グリップが持ちやすい
ダイアル配置など、上位機種に匹敵する操作性
性能面での妥協なし
グリップは非常に持ちやすいです。
また、10万円以下のモデルとしては、ダイヤル配置など、操作性の良さが際立っています。例えば、SONY、CANON、Panasonic等のエントリーモデルは、上位機種と比べて、明らかにダイヤル類が少なく、オート撮影を前提とした作りになっています。Nikonは、エントリー機であっても、他メーカーのようにダメな仕様にしないので良いです。
性能面においても、他のAPS-C機のZ50とZfcと同等で、意図的に性能を落とすようなことをしていないのも好感が持てます。
レンズの使い分け
以下のように使い分けています。
・NIKKOR Z 26mm f/2.8
基本的に、これを付けっぱなしにしています。写りがよく、F2.8で明るいのでISO感度が上がり過ぎず、ボケも綺麗です。動画撮影には不向きですが、手ブレに気をつけると良い感じの動画が撮れることもあります。
・NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR
主に動画用です。また、広角で撮影したい場合や、明るい屋外で撮影するときに便利です。写りに関しては、くっきりと綺麗なのですが、どこか味気ない印象で、26mmの方が好きです。動画用といっても、Z30はボディ内手ぶれ補正がついていないので、脇をしめて、気をつけて撮らないとブレブレの映像になります。また、歩きながらの動画撮影では手ブレが激しくなるので、Z30を使うのは諦めてiPhone15を使っています。
今後について
まだ使い始めて1ヶ月程度ですので、まずはこのZ30を使って撮影スキルを磨いていきたいです。
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