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OSAKA手づくりフェア 見て歩き
猛暑続きの8月、9月、手作りをテーマにしたいくつかのイベントに出かけましたが、今回は大阪での様子をご紹介しましょう。
新幹線を使っての大阪移動は2時間余りの旅ですが、この時間はかけがえのないひととき。車内で本を読んだり、つらつらと考えごとをしたり。右側の車窓から富士山がくっきりと見えるかどうかも、今日を占う大切なポイントです。
大阪の手づくりフェアを視察するのは今年で3回目。この3年間でどんな変化があったのかを考えるのも、大切なポイントです。
会場となっているのは「マイドームおおさか」。9時半から行われる開会式からの出席ですが、オープン前から長蛇の列。こんな光景を目にすると、コロナに右往左往した日々はようやく過ぎ去り、以前の活気があちこちに戻ってきていることを実感します。
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東京で開催される 日本ホビーショ ーとOSAKA手づくりフェア 。その違いはなんだろうと考えながら会場を見て回ります。
メインブースを3階にしつらえ、ステージイベントや企業ブースをこちらに。2階にマーケットブース、ワークショップ、クリエーターズマーケットを集め、大賑わいのフロアに。そして1階にワゴンブースと関西ファッション連合をゾーニングして、それぞれのフロアに特徴を持たせています。東京のホビーショーよりも、アパレル関連の出展が多数あることにも気付かされます。
1階のワゴンブースはお買い得商品が所狭しと並び、なかなか東京では見られない迫力のある会場。陽気でパワーあふれる大阪らしい光景です。
今年、会場内で特に目を引いたのが、2階3階の廊下スペースにしつらえた、フードマーケット。手作りパンをメインに構成しているブースも多く、ラッピングにも工夫が見られ、多くのお客さまの手が伸びていたのも特筆すべき点です。
飲食コーナーも別に設けて、ひと休みできるスペースがあることも、主催者側の配慮を感じます。
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今回特に目を引いたのが、ステージイベント。NHKの”すてきにハンドメイド “の司会でおなじみの洋輔さん。
そしてバッチワークキルト作家の柴田明美さん
それぞれのトークショーには、人、人、人で溢れ、人気作家のお話が直に聞けるひとときは、リアルなイベントのハイライトともなっていることが窺えます。
マスクを手放せなかった窮屈な時期を乗り越えて、次のステップがようやくやってきたことに思い至ると、これから何を重視していけば、お客さまに喜んでもらえるかを考えるヒントになりそうです。
今まさに変化の時代に入ったと言える環境の中で、手づくりのイベントも同様に変化が求められていると、強く感じた大阪でのひとときでした。
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