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映画「インターステラー」~10周年記念IMAX®再上映決定!~
地球の環境破壊が進み、人類滅亡の危機に瀕した近未来。元パイロットのクーパーは、新たな居住可能な惑星を探すため、NASAの極秘ミッションに参加する。娘と別れ、未知の宇宙へと旅立つクーパー。しかし、彼を待ち受けていたのは、時間の歪み、ブラックホール、そして人類の未来をかけた壮大な選択だった。果たして、クーパーは人類を救うことができるのだろうか?
以前、トーマス・C・フォスター著「大学教授のように小説を読む方法」の書評を記事にしたことがあります。
著者は映画にも言及していました。物語の中で語られる季節、天気、地理、病気など、あらゆる事柄が象徴性を帯びていると言うのです。
その象徴性を解読することによって、作者が作品に込めた意図やメッセージをより深く理解することができると述べていました。
今回、映画「インターステラー」のテーマを理解するために、映画の中で何度も語られるディラン・トマスの詩に注目しました。タイトルは「Do not go gentle into that good night.(穏やかな夜に身を任せるな)」です。
穏やかな夜に身を任せるな、
老齢は日の暮れに燃え狂い、叫ぶべきだ。
光の死滅に怒れ、怒れ。
賢者は死の淵で暗闇が正しいと知る、
だが、彼らの言葉は雷を呼び起こさなかったから、
穏やかな夜に身を任せるな。
善良な人よ、最後の波が押し寄せる、
彼らの儚い行いが緑の入り江で舞っていたかもしれない、
光の死滅に怒れ、怒れ。
野性の人よ、太陽を捕らえ、歌った、
そして遅きに失して、それが去っていくのを悲しんだ、
穏やかな夜に身を任せるな。
重苦しい人よ、死の近くにいて、盲目の目で見る、
盲目の目は流星のように輝き、陽気になれる、
光の死滅に怒れ、怒れ。
そしてあなた、我が父よ、その悲しい高みにいて、
激しい涙で、呪い、祝福してくれ、祈る。
穏やかな夜に身を任せるな。
光の死滅に怒れ、怒れ。
私がこの詩を読んだ時に抱いた感想は、「安逸を貪るな」でした。確かに、この映画の中で「詩」が語られるシーンは、主演者達が「困難な状況に立ち向かう時」か、あるいは「困難な状況にある時」でした。
映画の主要テーマの一つである「困難な状況の中でも諦めずに生きることの大切さ」を、この詩が象徴しているのです。
今回は「詩」に着目して映画の解釈を試みたのですが、他にも映画を解釈
するためのヒントがあります。その一つがキャスト名です。
クーパーの娘の名前は「マーフィーの法則」に関係しています。映画の中でも語られていますが、どこに着目するかで映画がもっと深読みできるのです。どうかチャレンジしてください。
この映画が11月22日(金)から「10周年記念IMAX®再上映決定!」となりました。詳細については、各劇場のホームページをご確認ください。
※「インターステラー」の映画評を投稿している、クリエイターの Lunzi in UK さんをご紹介したいと思います。皆さん、ぜひ訪問してみて下さい。有益な情報を得られるのは間違いないです。
〔インターステラーを科学的知見から解説〕
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