見出し画像

高校生はMrs.とか好きだと思っていたら全然違ったのだが

どうやらラップが流行っているらしいです。うーんよくわからん!

Mrs.GreenAppleって嫌われてる?

僕の友達に超Mrs.嫌いな人間が居ます。理由を聞いてみたら「歌詞が気に食わん」そうです。僕も曲を聴くときに歌詞を重視するタイプなので気持ちは分かるのですが彼らは歌メロとトラックのレベルが高すぎるので嫌いになるほどではないのですよね。
ただ僕もあの歌詞の感じはあまり好みではない方なのでなにがそんなに嫌いなのか。
ちょっと考えてみます。

対外的な歌詞

最近の曲は割と内省的な歌詞も多くなっていると思います。特にボカロの流行りで増加したような気がしますね。ボカロP出身の米津玄師さんはかなりわかりやすい例だと思います。他にもボカロとは関係ないですがVaundyやKing gunも対外的な歌詞もありますが、割と内に内に歌詞を書いているような気がします。もちろん聞き手を感じさせる曲ではあるのですが、その矢印は自分にしか向いていないように思われる曲が多いと思います。
ただMrs.は割と「大勢のファン」を意識してしまうことが多いです。
人間の感動は共感から起こるものが多いです。自分と目の前の作品を重ね合わせ、状況が似ていれば似ているほど感情移入がしやすいためですね。ただあまりにも対外的すぎたり多くの人間に当てはまることが周知の事実となっていることを歌いすぎると自分以外の存在を感じられてしまいその共感からくる感動は薄れてしまうと思います。
さらには、聞き手に語り掛けるような歌詞が多すぎます。だいたいそういう感じになってしまってます。

歌詞のパターン化と量


あと、歌詞を調べていて思ったのは、量が多すぎませんかね。一文で伝わるようなことを四行くらいかけて歌っているので文字列だけで見ると「なんかずっと同じこと言ってるなこの人」という印象になってしまいます。こう、ノートに殴り書きで書いたものをそのまま載せている感が否めないです。もっと推敲して改訂してを繰り返せばさらにいい感じになるのに…というのが多いです。もちろん歌として聞けば多少はその気持ちは薄れるのですが聞いている途中で「長い」というか「飽き」が来てしまいます。これは大森元貴さん(Mrs.の作詞担当)の作詞時間にも問題があると思います。たとえば、「Blizzard」の歌詞制作時間は5分、楽曲「点描の唄」の制作時間は30分といわれているそうです。短すぎませんかね?短いスパンで多くのものを作れる才能はすごいと思います。でも、その分クオリティは確実に落ちていると思います。
正直、歌詞だけを見ているとサビの部分以外言いたいこととか伝えたいことはどの曲も同じになってる気がします。日本の音楽界では歌詞を重視する人たちが非常に多いので自分の速く歌詞を作れる才能に酔いしれるのではなく、それを活かして様々なパターンを作ったりするのが良いのかなと思います。
何度も述べることになってしまいそうですが僕が見た限りは「歌詞が薄い…」と感じてしまいました。言いたいことははっきり伝わるのですが、かなりストレートなんです。あとは歌詞を勢いで書いているのかわかりませんがあんまり脈絡、というか伏線?が少ないです。長すぎるのが問題と思うのですがまとまりがないというのが最初の印象でした。歌詞の流れが流行りの曲や名曲といわれている曲に比べて飛び飛びです。そこはあまり重視していないのかもしれません。曲に乗せてしまえば天才的なメロディーで一撃で覚えてもらえるのですが歌詞だけ見ると「?」状態になることが多いです。違う曲でも同じ内容、というか似たような内容を歌っているような気がします。サウンドも似通っていてポップさを重視しすぎるあまり同じような音を使ってしまっているのでは、と思います。
歌詞が明るすぎる、というのも嫌いな理由の一つとしてあげられることが多いそうです。大体の流れが
①日常がつらい
②でもこういう風に考えよう!
③それでも辛いことってありますよね…
④でも私たちが付いているので大丈夫です!!!
といった感じでジャンプ漫画みたいになってしまってます。味方が必ず勝つ漫画がほとんどですが読者はそれまでの過程に期待を込めてるわけですね?
でもこういう歌詞だと大体展開が読めてしまうんですよね。「こういうこと伝えたいんだろうなあ」って。これが見え透いちゃうと大体の創作物はつまらなく感じられます。映画や漫画も「こういうことを読者に伝えたいんだろうな」が感じ取れてしまうと、「大体わかるしな」、「もういいか」という飽きが来ます。さっきも書きましたが。
やっぱりこの流れを変えるべきだと思います。特に最後を変えて全然救われない感じの歌詞、というか救いとかない歌詞も書いていくべきなんじゃないかなと思います。

歌以外のトラックの話


トラックもかっこいいと書いたのですが、Mrs.のトラックはキャッチ—なものが繰り返されているというよりは完全に歌詞にハメているところが多いように感じられます。歌のメロディーを作る才能がずば抜けてるのでどうしてトラックを凝ったものにしないのだろうと感じてます。もしかしたら歌のメロディーについていけてないのかもしれません。サビではギターをかき鳴らしている曲が多く、素人からしたらあんまり耳に残らないです。つまり、音が多いうえに裏のメロディーにまとまりがなく、しかもどの曲でも似通っている状態が続いてしまっているような感じがします。最近はキャッチ—なメロディーを常に繰り返す方式(僕はこういうもののことを『前奏を口ずさむだけで曲が分かる曲』と表現してます。こういう曲は名曲が多いです。)が流行っている印象があるのでこういった従来のロックっぽいメロディーの作り方だと、歌以外が耳に残りにくいかなと思います。

シングルリリースが定番化していることも理由

さっき「救いとかない歌詞も書いていくべきなんじゃないかなと思います。」といいましたが、これ、シングルリリースが定番化していることにも原因があるんじゃないかと思います。アルバム曲であれば、かなり暗い雰囲気の曲でもアルバム全体を彩る曲として一つのスパイスになることができます。ただ、シングルではそうはいきません。一つの曲の中で物語を完結させないといけないからです。そうなると必然的に歌詞の何となくの流れが決まってしまう、そうして視聴者に飽きを与えてしまう。という風になってしまうわけです。
簡単に言うとMrs.の歌詞は良くも悪くも読みやすすぎです。童話と同じです。簡単にわかるのでいいときもあるのですが、耳が肥えてしまった人たちにはあまり響かないのではないかと思います。僕がそうといいたいわけではないです、が、内省的な歌詞が多い日本の音楽界の中でこれほど対外的な歌詞だと嫌われてしまうのも仕方がないのかなと思います。僕はメロディーは超好きなのでたまに頭の中で流れてます。後歌うの難しいですよね。最高音高すぎ。

弁明:僕は全然嫌いじゃない。
嫌いになるならしっかり理由を考えよう

僕は全然嫌いじゃないです。好きと言われたら難しいですけれど。
ただトラックとかはものすごくかっこいいのでこれからに期待といった感じです。頑張ってほしい。あと、もしかしたら隠れた名曲があるかもしれないので探ってきます。全部を知らずに嫌いというのは早すぎる。
何かを嫌うときは単純に嫌いと言って拒み、顔や声や生理的な理由といった思考停止な理由を取ってつけたように語るのはダサいので嫌いになるならなぜ自分はそれが嫌いなのか、ということを突き詰めて考えることが必要かなと思います。
こういうことを日ごろから心がけて生きたいです。思考をすることで心に余裕を持てるようになる。一つの目標です。 終わり




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?