擬人化のように全てがアイドル化

Youtuberのアイドル化

昨今、僕の中で話題を呼んでいるのは『Youtuberのアイドル化』です。
アイドル化、とは一体何か。それはこの画像を見てもらえればなんとなく伝わると思います。

Fisher’sファンの痛いポエム

Fisher'sさんとそのファンには申し訳ないのですが、こんな痛いポエムを書いている人が居たそうです。うーむ、これは痛々しい。
そして、これは様々なYoutuber、ゲーム実況者、配信者に怒っている事態です。はっきり言って僕はこの現象のアンチです。まず、なぜこの現象のアンチになってしまったのか、そして、このアイドル化の原因は何なのか、
それを自分なりに考えます。

原因一：同族異派閥嫌悪

まず、大きな原因として同族嫌悪が挙げられます。
「自分はこんな痛々しいことをしている人たちと同じファンという括りに入ってしまうのか？それは何となくイヤだ！」という感情が渦巻いていることが一番の原因です。同族嫌悪、というより同族異派閥嫌悪みたいな感じですかね。同じファンという括りでありながらこのような事態が起こってしまうのは僕がインターネットという場所に慣れていない、オタク文化になれていないからなのかもしれませんが、やっぱりどうしてもこのような行動には羞恥心があります。そして同じファンだからこそ、こんな行動をしてほしくない、という心理が働いてしまっているのかもしれません。
Twitter(X)などでは「『推し』のツイートに対して沢山リプを飛ばして帰ってきたらうれしい！」みたいな価値観があるようですが、やっぱりうまく理解できないです。推しだからこそあまり触れない、というのが僕の中の価値観というかかなり後方腕組み彼氏面をしがちな人間ですのでそのような価値観が根付いてしまっています。尊敬している人たちには僕とかかわりあうのではなく、もっと面白い人や面白いことをしてほしいという願いがあります。

原因二：懐古厨

はっきり言います。僕は懐古厨です。古いものが好きだし、「あの頃」と呼ばれる時代がとっても好きです。大好きです。
そして近年では「Vtuber」が登場したことで配信者の実力はより高いものを求められ、そのためにはアイドル化をせざるを得なかった人たちがたくさんいると思います。しかし、僕はそれでも昔のものが好きなのです。
それはきっと僕含め、アイドル化を嫌っている人たちのほとんどが孤独な人間だからなんだと思います。僕自身は孤独は嫌いではないですし、むしろ結構好きな方だと思います。ただ、昔から見ていた人が全然知らないVtuberや配信者の方々と突然話しているところを見ると、「なんだか違う人間になってしまったなあ」と思ってしまうのです。よく孤独を感じる瞬間は実際に一人の時ではなく、周りに人が居るときだ、なんて言ったりもしますからね。

原因三：虚妄の『推し文化』

僕は推し文化ってものが嫌いです。これはアイドル化の根底にある原因だと思います。そもそも推しって何ですか？僕は推しと呼べるようなものがないです。沢山お金を落としているわけでもなければ人生懸けて好きなわけでもありません。ただのファン、というものならたくさんありますが。
これ、推し文化は７割がファンのアイデンティティを作り上げるためにあると思っています。どういうことか、言い訳を始めます。

そもそも、グッズというものを何故買うのか。それは推している相手を応援するためです。そのために、多少グッズを買ったり、アーティストならアナログ盤を買ったりする。まあこれは正直ファンの行動の範疇だと思います。
ただ推しに対してものすごく貢ぐ人たちっているじゃないですか。
あれは愛とか気持ちを何かしらで形にしないと気が済まない人たちなんだと思います。そして、一番わかりやすく形になるのがどれだけ貢いだのかということ。そのために大量のグッズを買ったり、沢山ツアーを回ったりしている人が居るのだと思います。しかし、それは推しのためではなく、実は自分のアイデンティティを壊れないようにしているのではないかと思うのです。
「○○が好き」というのは充分、自分らしさにつながります。ただ、普通の人であれば他に「○○が得意、○○ができる」といった自分らしさがありますが、推しに大量に貢いでいる人たちはそれが薄いのではないかと思います。インターネットの登場によって自分が得意だと思っていたことにおいて自分よりできる人たちを簡単に閲覧することができることによって自分らしさがへし折られてしまうような経験も増えてきました。

これは推し文化には中高生や意外にも40代～50代の人が多いことも関係していると思います。中高生に関しては（僕も中高生ですが）まだまだ自分らしさが確立していない年頃です。そのために自分らしさを簡単に見せつけることができる『推し』に惹かれるのかもしれません。中高年の方が多い理由としては、若ければ自分の得意なことなんかもこれから見つかるかもしれませんし、挑戦だっていくらでもできます。でも老いてしまうとなかなかそれができない。そして自信がなくなっていき、自分らしさが「好き」だけになってしまうのではないかなと思います。

だからこそ「○○が好き」の部分で埋め合わせをするしかない。そうして大量に貢ぐ。ただ周りにもそういう人たちがはびこっているのでさらに貢ぐ、貢ぐ。自分らしさが壊れないように必死に貢いでいるような気がしてなりません。推し文化はもしかしたら自分の「『好き』のファッションショー」のようなものになっているのかもしれません。
そして最近ファッションショーでは自分をよく見せるために拒食症や過度な痩せが問題になったりしていますよね。

そして「虚妄」と書いたのにも理由があります。
先ほど書いたように、推し文化というのはほとんどの人間が自分らしさを保つためにやっていることだと。そして本当に『愛』を持って推している人たちというのは少数だと思います。（そんな人たちに僕は敬意を示したい！）
さらには大量に貢ぐ人たちが目立っているだけで、多くの人たちは「好き」を「推し」という言葉に変えてあたかも現代に適応しているかのように見せているだけなのだと思います。だからこその「虚妄」。
それをいろんな人たちが「推し文化」として広めたことであたかも推しが流行っているかのように見えている。そしてこれによってさまざまなもの、人が『推し化』され、『アイドル化』されてゆく。
これが根本の原因だと思います。

長々書いてしまいましたが、お気持ちを害されたのなら申し訳ないです。
これは15歳の小さな子供の意見ですので、あまり気にしすぎないでください
僕にも好きなものはたくさんありますし、もしかしたら今後人生懸けて応援できる推しができるかもしれません。ただ、これだけは覚えておきたいのです。推しのためでなく自分の、自分らしさのために推しを『推すフリ』はやめよう。いつか自分が壊れてしまうような気がします。　終わり