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コロナ後の世界

正直なところ、これ収まらないだろうなと思っています。どう付き合うかを視野に入れて社会のシステムを組み替えていかないといけない。もちろん自分の店舗もイチから(場合によってはマイナスから)やり直しくらいの勢いです。

1年先にワクチンが出来たとしても第2、第3の疫病が流行る可能性だってある。ウイルスが変異したり耐性を持つかもしれない。現在のインフルエンザ並みに例年流行する可能性もある。afterなのかwithなのか。それでも僕たちは生きてる間は生きる道を探さないといけない。

以前に哲学者の小泉義之さんが別の文脈にはなりますが「世界はつながってしまった」と書いておられた。今回はつながっているというのをまざまざと見せつけられている。

何らかの地域的な特殊な事情による(単純に第三者との身体的接触が少ないとか毎日風呂に入る習慣があるとか玄関で靴を脱ぐとかおしぼりをよく使うとかかもしれない)のか日本は感染の拡大が他の国より遅く先行事例として海外の飲食の方たちの取り組みをSNSなどでトレース出来たので先々休業もしくはテイクアウト中心の営業にならざるを得ないのは理解していました。

ただ、これ、終息したとしても以前と同じようには戻りませんよね?ある程度の年齢の方や長年商売を続けてきてある程度やりきった感を持っている方は世間の波の読みも早いので閉める判断をされるかもしれない。商売ははじめるのも大変ですが閉めるタイミングをつかまえるのも難しい。

この経験を踏まえた生き方を考える必要がある。いろいろな事柄のリアリティもだし優先順位が変わる。もっと分散して住むようになるかもしれない。今後、どこに住むかというのは今回の政府や自治体の対応を見てると考える必要があるのかも知れない。常に備えて置かないといけないのは当然として世界的な流行を経験してしまうとみんなの振る舞いも変わらざるを得ない。レストランなどの飲食店の果たす役割も変わる。こういう時はまだ見ぬものに備えてカタチになっていないものをカタチにしていく能力が必要とされるので細かい失敗は覚悟の上でトライ&エラーで進む他なく。

とりあえず4月、5月はテイクアウト中心の営業で考えています。

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中川善夫(パセミヤ)
自然派ワインとお好み焼きパセミヤ Pasania店主。某店ワインペアリングのアドバイザー、たまに専門学校の社会人向け開業支援クラスの講師も。ご予約、取材依頼、講師などのお仕事の依頼お待ちしております。