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育児戦争/家政夫と一緒。~その23~
駆け引き?
────庭で猫を見つけた凛と桜。
『ウニャーオ⋯⋯』
「ねこさんだ⋯⋯」「ねこさんです⋯⋯」
「うふふふ⋯⋯ねこさーん!」
『にゃっ!?』
ひょいっ。
「にげちゃいました⋯⋯」
「うーーー、まてー!」
だだだだっ! にゃおおーー!?
「っと⋯⋯何だ騒がしい。
猫を追っているのか?
おい凛、それでは⋯⋯」
────10分後。
「はふーはぁはぁ⋯⋯。
ねこさん、うーーー!」
『フーーーッ!』
「ねえさんファイトですよっ!」
「⋯⋯何をやっているのだ、まったく。
そら猫ー、チチチ……」
『ウニャ?』
ててててて⋯⋯ピョン。
「あっ!」「あっ」
「な、なんでねこさん、あーちゃーにそんなになついてるの?」
「わーいねこさんですっ!なでなでっ」
『ウニャー』
「ク⋯⋯まあ人徳の差だな。
それ以前の問題かもしれんが」
「うーーーおかしいもんっ!
なんでかわいいりんさまがおっかけるとにげるのに、みけんじわのあーちゃーがよぶとすぐにくるのっ!」
「ねこさん⋯⋯えへへ⋯⋯」
「さくらばっかりずるいっ!
きーーーー! あたしもっ!」
『ウニャッ!?』
ピョンッ! タタタタタ⋯⋯。
「うわーーーん!」
『追いかけてくれば逃げるわな、クク』