育児戦争/家政夫と一緒。~その20~
芸術の秋
「うごいていーよ、あーちゃー」
「えへへ⋯⋯すこしじしんありますよ」
「ほほう。では私が採点してやろう。
まずは凛から見せてみろ」
「りんさまがかくんだからにてないなんてことはないわ。
みなさい!」
「⋯⋯」「⋯⋯」
「40点」
「えーーーーっっっ? うそーーーーっっ!
にてるもんにてるもん!」
「やれやれ⋯⋯褒めて育てるなどと甘い考えでいてもらっては困る。
君たちは私のマスターなのだ。何事も華麗にこなしてもらわねばな。
さて、細かい採点を聞くかね、凛?」
「うう⋯⋯いい⋯⋯。あーちゃーのいうことこんきょあるし、たぶんへこむもん⋯⋯。
どくぜつだし⋯⋯」
「次回に期待しよう。では桜。」
「はいっ! ⋯⋯どうですか?」
「⋯⋯む。
なんというか⋯⋯」
「に、にてる⋯⋯。
というか⋯⋯うまいよさくら⋯⋯」
「⋯⋯に、似ているのか。
そうか⋯⋯私はこう見えるのか⋯⋯。
くっ────90点だ!」
「あ、あの⋯⋯あーちゃーさん⋯⋯?」
「なんかきずついたみたいね⋯⋯。
いつもしかめっつらしてるからだよあーちゃー⋯⋯」
「⋯⋯」