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首都圏のリバイバル電車を見に行こう!②

シリーズものです。首都圏には復刻塗装電車が、まだまだたくさん走っており、前回紹介しきれなかった中から、今回ピックアップ。


1.JR東日本 常磐線 E531系 赤電塗装


普段は青系のスッキリした塗装を纏ったE531系。
たった10両・5両各1本ずつだけ国鉄時代にタイムスリップ。


 東北方面の各路線が一堂に会する「北の玄関口」上野から、松戸や柏といったベッドタウンを通り抜け、茨城県の中心地・水戸を経由してから、最終的には宮城県にまで至る常磐線。


 そんな常磐線は、いまでこそ取手までの快速電車は緑、取手より先を走る普通電車は青と概ね相場は決まっていますが、突如として国鉄時代の「赤電」塗装を纏った編成が登場。当時の再現に徹している関係で、塗り分けが大胆なので、かなりコラ画像っぽい完成度で注目度抜群。


 運用範囲が広く、本数は10両・5両各1本ずつと極めて少ないため、遭遇できる可能性は低いものの、極稀に赤電復刻編成だけの15両編成が見られます。残念ながら私が撮影した日は、後ろ5両が通常の編成!うーん、悔しい!


編成:常磐線 E531系 K423編成+K451編成(計15両・各1編成)
運行範囲:10両編成は品川~高萩を中心に運行
     (物理的にはいわきまで入線可)
     5両編成は水戸線などにも入線可能
運行期限:公式発表によると26年春
注意:都心口に入る電車は必ず茨城県の土浦までは進むので
   一度逃すとなっっかなか帰ってこない



2.京成電鉄 3600形 ファイヤーオレンジ塗装


京成3600形 3688編成 ファイヤーオレンジ塗装
(季節的に側面に陽は回りませんでした!)
比較対象:通常の京成電車(画像右は3500形)


 1982年に登場した3600形ですが、登場からほぼ更新されずにノータッチの状態のため、経年による見劣りが否めず、新型車両への順次置き換えが進行しています。最盛期には54両在籍した同形式も、いまや6連1本と4連1本が残るのみ。うち6両編成が、登場時の塗装に復元されています。


 当時の経費削減策の一環として登場した潔いファイヤーオレンジ1本締めのデザインは、シンプルながら、どこか懐かしさを感じます。


 日中の運行は、概ね本線の上野・うすい間の普通電車専業となっていますが、極稀に千葉線などの6連入線可能な支線区での活躍も見られます。


編成:京成3600形 3688編成 ファイヤーオレンジ(6連1本)
運行範囲:基本的には上野・うすい or 津田沼・ちはら台間の普通電車
運行期限:不明ではあるものの新形式が来春登場
注意点:運行区間こそ短いものの普通電車は遅いので
    逃すとなかなか帰ってきません



3.新京成電鉄8800形 千葉線直通カラー


新規高架化区間を駆け上がるマルーンの新京成8800形 8808編成
同塗装が高架を走るのは復刻時が初
比較対象:現行塗装(これも京成線併合により数年以内の消滅が決定済)
塗り分けと色使いが赤電並みに強烈であるが、こちらは通常塗装。


こちらは2010年代後半に消滅した新京成線のマルーン塗装編成が、令和の世に復活。形態差が多く難解な8800形ですが、再現された塗装はB編成・千葉線直通対応・ドア帯省略後の当時は比較的よく見られた姿。


 過去に8両編成から6両編成に短縮する際に、既存の編成をそのまま縮めた物がA編成。その際に脱車した中間車に顔を引っ付けて、走れる状態に仕立て上げたのがB編成です。3本から2両ずつ脱車して1本を作ったので、B編成は編成番号(下2ケタ)が4の倍数です。

出場直後は当然ながら床下がピッカピカ
下2ケタが4の倍数"08"なのでオール中間車から仕立て上げた編成です

 B編成は全編成が京成千葉線直通対応だったため、識別のために1986年登場時からの茶帯1本締めではなく、識別目的でマルーン4本線+白帯の通称"千葉直帯"が巻かれました。


 だがしかし、なんとこの編成。


 復刻塗装を巻く寸前の検査入場時まで


 京成千葉線直通対応だったにも拘らず


 現在は千葉線に入線できません……(2024.10月末時点)。


編成:新京成電鉄 8800形 8808編成(6両×1編成)
運行範囲:新京成線 松戸~京成津田沼
     京成千葉線 京成津田沼→千葉中央
期限:最長でもおそらく運行開始から約4年間
備考:2024年11月中旬 京成千葉線 直通運転 再開


 なお登場時の再現となる茶帯編成(ドア帯有り)も、次の出場編成でのリバイバルが確定していますので、しばらく待っているとN800形1本、8800形2本の3本復刻態勢になります。この茶帯編成は、あろうことか千葉線直通対応編成での実施。どうやらややこしいことになりそうだ。


4.東武亀戸線・大師線 試験塗装


2両編成の試験塗装復刻の8000系
焼きそばの付け合せのカラシとミョウガのようなカラー
同じく逆の配色の試験塗装


 こちらは東武亀戸線 10050系試運転開始記事にも登場した試験塗装を再現した8000系たち。昭和中期の一時期に採用された奇抜な試験塗装でローカル線区を盛り上げます。亀戸線は日中が2編成、朝のみ1本追加の3編成態勢での運行のため、20分待っていれば全ての運用を確認することができます。


 私が撮影に行った日は上の2カラーの運行。過去には同じ塗り分けで深緑地に白帯の編成も存在しましたが、現在は除籍済み。


編成:東武亀戸線・大師線で使用される2両編成
運行範囲:亀戸~曳舟・西新井~大師前など
     伊勢崎線内の回送運転もあり
期限:不明ではあるが運用離脱編成が出ています
   10050系の試運転も開始していることからお早めに。


今回はこれにて終了となります。鉄道以外の一般ウケする連載記事は、12月以降編集予定なので、それまで気長にお待ち下さい。


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