自己肯定感を上げる魔法、その1
僕は自己肯定感が低いです。
こんな書き出しをしてしまうほどに。
これより前に書いた自己紹介を読んでくださった方はご存知かと思いますが、僕は統合失調症を中心にいくつかの精神疾患を患っています。
症状が強く出ているときはただでさえ低い自己肯定感がもっと低くなります。
平常時が2階建て一軒家くらいの高さだとしたら、症状が激しい時は深海の底まで沈んでしまいます。
そんな状態でこれから書く「魔法」が実行できるかといえばNoですが、水深100mくらいの沈み具合であれば、ちょっと無理してやってみようと思えちゃうくらい信頼している魔法です。
ちなみに、この魔法はいくつか種類があります。
今回はそのうちの1つについて触れていこうと思います。
その魔法の名は「料理」
そのままの意味です。
料理をします。
できればカップラーメンとかではなく、少し手の込んだもの。
でも手が込みすぎていないもの。
僕はチャーハンとか卵焼きがそのくらいです。
作る時には味にこだわります。
自分が美味しい!と思えればオッケーです。
他の誰かに食べてもらえるなら、その人にも美味しいと言ってもらえるとさらに魔法の効果が増大します。
なんで料理が自己肯定感を上げる魔法なの?
僕は22歳の時に実家を出て、その後どんどん体調が悪化し、現在主夫として生活しています。
実家を出る前は母が作ってくれたものを、実家を出たあとは現在の妻(当時の彼女)が作ってくれたものを食べていました。
自分も妻も口を揃えて言いますが、同棲し始めの頃は家事がなんにもできませんでした。
料理なんてもってのほかです。
当時、彼女が仕事で22時頃帰ってきて、買ってきてもらった惣菜弁当を一緒に食べる。
その間僕は洗い物と洗濯物をするくらいでした。
あとはずっと寝てるかゲーム。
洗い物は汚れが落ちきってなかったし、洗濯物は乾燥までやってくれる洗濯機だったので畳むだけ。
よく結婚してもらえたなぁ、と思います。
これに関してもいつか書きたいですね。妻にインタビューしてみたりしたあとで。
話を戻します。
きっかけは彼女が見ていたYoutubeのお料理チャンネルだったと思います。
そのYoutuberの方は如何に手を抜いて美味しい料理を作るか、というコンセプトで動画を作られていました。
彼女が「美味しそうだなぁ、今度作ってみようかな」とつぶやいていました。
その時の僕は「え、このくらいなら僕でもできそうじゃない?」と思ったのを覚えています。
僕が料理をしてみようと思ったきっかけはここでした。
フィードバックの速さが要
お弁当などは除いて、例えば夕食を作ろう!と作り始め、作り終えたあとってだいたいすぐ食べ始めますよね。
僕は誰かと一緒に食べる場合、その人が食べる準備ができるのと同時くらいに食べ始められるようにセッティングしたりします。(これは誰でもではないと思います)
前項で料理をしてみようと思い立った僕は、翌日お夕飯にチャーハンを作りました。
上手にできました。美味しかったです。
彼女にも美味しいと褒めてもらえました。
彼女が優しい方なのは僕は知っているので、お世辞だったのか本音だったのかはわかりません。
でも僕は美味しいと感じました。
それから幾年か経ち、料理をするのが日常になったある日、ふと気づきました。
料理が美味しくできた時、自分のことを褒められる。
誰かに褒められるのはもちろん嬉しいけど、自分で自分を褒めることはあまりない人生を過ごしてきたので、気づいたときはとても衝撃を受けました。
この項の最初に書いた通り、大体の場合料理は作りたてをすぐ食べます。
頑張って作ったあと、美味しい!とすぐ自分を褒めてあげられるわけです。
まとめると…
この速さでポジティブフィードバックが受けられる
努力(調理の時間、手間)と美味しさがあまり比例しない(簡単に作ったものでも美味しいと自分を褒められる)
この2点から、自己肯定感を上げる魔法の一つが料理だ。と感じたわけです。
※手間をたくさんかけて作ったほうが美味しい!というのはごもっともですが、僕は手間を最低限まで省いても、満たされる程度の美味しさにはなると思います。
終わりに
以上で、僕の知っている魔法の一つの紹介を終わります。
いかがでしたでしょうか。
普段料理をやっている人が「こいつは何を言っているんだ」と思われるかもしれません。
でも、料理を作る、作れるってすごいことなんです。
自分ができることを当たり前だと思わない、なんてよく言いますが、僕にとってそれに当てはまることの一つが料理でした。
また、料理が苦手、という方もいらっしゃると思います。
そういう方は卵かけご飯に醤油と、あとなにをどのくらいかけたら美味しいかな、とか考えてみると良いと思います。
卵かけご飯が苦手な方は、ウインナーの塩コショウ加減や焼き方、温め方にこだわってみるのもいいかもしれません。
卵もお肉もちょっと…という方は自作でドレッシングを作ってみても楽しいですよ。
レシピはネットで検索するとたくさん出てきます。
最初はレシピの通りにこだわるのが大事だと僕は思います。
ちょっとずつレベルアップして、いずれ自分や身近な人の胃袋を掴みましょう!
それでは。