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お金を払って読みたいコンテンツとは?

はじめに

私は読むことも書くことも好きです。noteを始める以前にも、Tumblrにいろいろ書いたり、Pixivのコメントにいろいろ書いたり、自分のパソコンのwordファイルに、txtファイルに、いろいろ書いてきました。友人リリーのnoteが売れたという報告を受け、改めて「お金を払って読みたいコンテンツ」ってなんだろうな~って考えていたので、noteにまとめたいと思いました。リリーのnoteは面白いのでオススメです。

データはタダ、モノには金を払う

かつてインターネットは使用するだけでお金がかなりかかる仕組みだったけど、大概のコンテンツが無料なので我慢できたみたいな感覚が自分は抜けず、今のインターネットに有料noteなどや有料サロンなどが存在しているのが、私はなかなか理解できないでいます。

もちろんコンテンツを購入する人がいるから成り立っている事実は認識していますし、自分が「読みたいな」、「応援したいな」と思うものは購入しています。例えば西村ツチカさんの漫画はpixivで知っていろいろ買い求めたし、Twitterで知った香山哲さんの『ベルリンうわの空』も買ってみたいなと思っています。私は初めて買ったiPhoneが4Sで、スマートフォンを持ち始めたのが2010年と周囲より遅かったのですが、それ以前にも、大好きでPCでよく見ていたブログ、『Acid Age』が出した書籍を買ったり、NeuroSoupというYoutubeチャンネルをやっていたKrystle Coleの書籍を買ったりしました。もっと前だと、darkest hourっていうメタルコアのバンドのギターの譜面をギター本人のKris Norrisの個人サイトで買ったり、メタルのアルバムアートを描いてるNiklas Sundinのペーパーバックを買ったりしてました(思い出すと結構ある)。でも買っていたのはやっぱりモノなんだなと改めて思います。「データはタダ、モノには金を払う」というスタンスは古(いにしえ)のインターネット者には未だに根強いものかもしれません。

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Acid Age:アシッド関連の資料的な思い出話や、単純にキマっている系の動画、画像を貼ったポストがあり興味深かった。Adventure Timeというアニメもこのブログでいち早く知ってDVDを買った。現在は多くの動画が見れなくなっていて(YoutubeやVimeoの転載だったしね)かなしい。

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NueroSoup:初めて見た時、「地味そうな眼鏡の女の人がサイケな映像をバックに、新種のデザイナーズドラッグについて語る」変な動画だと思っていたけど、投稿者のKrystle Coleは、後にVICEの『Underground LSD Palace』で、LSDの大物(使われなくなったミサイルサイロを改造してLSD工場にしていた)の恋人だったことを知る。今は絵の描き方の動画を主に投稿しているみたい。

サブスクリプション系

割と「サブスクにお金を払ったことがあるか?」というのが、今日のインターネット意識の一つの基準になっている気がします。私個人の体験ですと、2016年に、「健全な生活を志す」ために1年ほど契約したhuluは1026円/月で、『ウォーキング・デッド』、『ベーリング海の一攫千金』、『アメリカン・ピッカーズ』などを見ていました。2019年には周囲や妻のススメもあり、Apple Musicは980円/月、Netflixは800円/月(結婚を機に解約)を契約しています。Netflixは『リック・アンド・モーティー』や、『ミッドナイト・ゴスペル』を見たりしました。どのサービスも膨大なコンテンツを有し、普通に生活している分にはとても消費しきれません。なんてお得なんでしょうか。

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リック・アンド・モーティー:オタク的パロディが多くダークかつ濃密なSF

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ミッドナイト・ゴスペル:超の付く話題作。難解でTrippy。ケタミンlike。

書いたものにも払えるか?

例えば朝日新聞デジタルは3800円/月、日経電子版は4277円/月、NewsPicksは1500円/月。普通にスマホでニュースを見ていると続きを読めないので困るのですが、私は未だに契約したことがありません(余談:たとえ日経電子版を契約していたとしても2018年に100万円で買ったビットコインを2021年までホールドできたとは思えません。株を始めた2018年に、Kabutanの情報を参考に買ったエムスリー(2413)も2021年までホールドできたとは思えません)。

大学生の頃は、松岡正剛先生の『千夜千冊』にドハマりして、研究室でむさぼるように読んでいました。でもスマホでは字が小さいためあまり読まなくなりました。無料で読めるのがすごいです。読書系ですと、最近独学についての本が売れている、KURUBUSHIさんの書評サイト、雑文等もすごく好きでした。『snoozer』という音楽雑誌がありましたけど、あれの本バージョンな感じがしました。

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千夜千冊:本に関する随筆みたいなものですが、キーワードにリンクが張ってあり、無限に他の本に飛べます。420夜『呪術師と私』では、ジョン・ケージの家でキノコを勧められたり、流行りのLSDで仲間が疑心暗鬼になったなど赤裸々に綴られています。

その他、個人的な体験ブログで面白かったのは、オウム真理教の元信者の奴とか、最近だと『悪夢のナイジェリア生活』というのが面白かったです。音楽系ですと、高橋鮎生さんの『Ayuo.net』の自伝小説はかなり興味深かったです。

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Ayuo.net:70年代のジャパニーズサイケのシーンが面白い。灰野敬ニとか有名人がたくさん出てくる。

こういった趣向の中で、お金を払わなかったことに少し後悔しているブログがありました。マナリ亭茶楽助という方の、『監獄人権日鬼』です。一部の記事にパスワードが設定されており、支援者には公開されているということでした。2010年11月15日にバリ島のングラライ空港にて大麻樹脂約5キロの所持により逮捕され、刑務所から過去の思い出や刑務所での出来事を豊富な写真とともに投稿していました。記事が更新されなくなったなと思っていたら、刑務所内で自殺されたということでした。

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監獄人権日鬼:非常にリアル。LSDのワンウェイ・トリップに関する体験談が読めます。

まとめ

以上、いろいろ振り返ってみると、私自身は、「コンテンツを浴び続けるとより極端なものを求めてしまう性格」なのかなと思ってしまいます。走光性の単細胞。命を懸けたものにしか払えるお金がない。

でもみんながそうじゃないとやっとわかってきた気がします。自分が欲しいものが他人が欲しいものだとは限らないし、他人が欲しいものを自分が欲しくないと思うこともあるのは当然です。結婚して他人と生活し始めたことが少なからず影響しているのでしょうか。

去年末に仕事を辞めてしまってフリーランス(無職)になりました。転職活動等で思ったように時間が取れませんが、noteを続けたいと思っています。会社でのdramaticな出来事とか、転職活動について日々思っていることとか、今も書きたいことはたくさんあります。そして可能であればmake moneyをしていきたいです。


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