さいきん読んでおもしろかった本
手の倫理/伊藤亜紗【講談社選書メチエ】
(一部引用)
触覚に関する二つの動詞で「さわる」「ふれる」がありますが、私たちはこの二つの意味の違いを感じとり、状況に応じながら使い分けています。ふれるという行動には相互性が含まれていることに改めて気付かされた!
触覚は容易に相手の心や身体を傷付ける行動になりうるので、そもそもの根底に相手に対する信頼が必要不可欠だということ。
道徳と倫理の違いを伊藤さんの実体験をもとに書いてくれてたり。自戒を込めながらも多様性という言葉の危うさや、触覚的な意味ではない相手と関わることでの「ふれる さわる」についてもこの本を通して考えるきっかけになった、、つまり、めちゃくちゃ良かった!!!!
伊藤亜紗さんのことは、
村瀬孝生さんとの往復書簡「ぼけと利他」で知ったのですが、難しい言葉を使わず(おそらく意識的にそうされているのだと思う)、分かりやすい文章を書く人だなーと思って、普段はどういう活動をされているのだろうと興味を持ったのがきっかけだった。
障害を持っている方にインタビューをしたりしているみたい。
もっとこの人の執筆したものを読んでみたいと思った!!
この場を借りて、ありがとうございます😭!
そして、
私にとっての、さわる とか 触れる のことを考えたとき
異性として、恋愛対象としてこの人のことが好きだなあという感情とともに「このひとに触れたいなあ」という感情が沸いてきます。
これは、物理的に顔や手に触れたいという意味合いもあるけれど、相手に触れられるぐらいの距離感の関係になりたいとか受け入れてもらえる存在になりたい そんな気持ちもが含まれています。
だから、自分がこのひとのことを恋愛対象として好きなのか、友人として好きなのかどうかの指標に
「私はこのひとに触れたいか」がすごくすごく大事な部分だなと思っています。