同期会で思い知らされる、EQと出世
部長になる人、なれない人
先日、会社の同期と久々に飲む機会がありました。
2000年代前半の就職氷河期世代に新卒入社した30名弱の同期たち。
今や40代も半ばにさしかかり、メンバーの半数近くは転職したり起業したりして、皆それぞれに活躍しています。
私は平日ワンオペの生活をしているので、このような夜のお出かけのお誘いはお断りすることが多かったのですが、子どもたちが小学生となり、少し余裕が出てきたので、久しぶりに参加してみたのでした。
20代の頃の互いのポンコツな思い出話、欠席者についての噂ばなし(笑)、やれ太っただの、ハゲただの、同期だからこそ気を遣わずにバカ話をして大笑いして、それは楽しい時間でした。
そんな中で、ふと気づいた事がありました。
40代にもなると、会社に残っている人も転職組も、それぞれの会社でマネジメント層になっている人が多いのです。でも・・・全員ではない。
いわゆる「出世組」と「そうでない組」に分かれていたのです。
出世組も、20年前の入社時点でもわかる完全に幹部候補だな、ていう王道タイプと、まさかコイツが?!という20年の間に異常な成長ぶりをみせるタイプと、いろいろいました。
そこにEQがあった
参加者の中で今のところ1番出世しているT君は、後者のまさかコイツが?!タイプ。(←失礼!)かたや、転職後もイマイチふるわずに過ごしている、平社員のI君。二人とも体育会出身で、厳しい上下関係の中で学生生活を過ごし、どちらかというと3枚目キャラのお笑い担当、さほど賢くはないが愛嬌たっぷり、といった共通点のある二人。彼らにこんなに差がついてしまったのは何故なのか?
私はバカ話をしながらも、ここに興味がわいてしまい、彼らをずっと観察していました。そこでわかったのは、、、!
そう、タイトルにも書いたEQなのです。
出世組のT君は同期から多少激しめにイジられても、まったく動じず、「またまた~!」とにんまり笑って誰にも害がない面白い返答で場を盛り上げる。
かたやI君は、笑い話の端々に、なぜか自分の自慢をねじ込んでくるのです。
会社を辞めても慕ってくれる後輩が沢山いるとか、何キロ痩せて新卒の頃と変わらない体型をキープしてるとか、役員の〇〇さんに可愛がられていたとか・・・。聞き手の「へぇ、すごいね!」というリアクションを貰えるまで、どんどんねじ込んでくる(笑)
T君は、誰に褒めてもらえなくても自分に自信があるから、どんなにイジられても、みんなが楽しくなる方向に上手に持っていく。一緒にいて楽しいし居心地がいいのです。褒めて褒めてオーラは1㎜も出さないけど、結果的に、同期みんなから「ありがとね~」って言われるタイプ。
I君は、楽しい、は楽しいけど・・・40超えてその態度はちょっとイタイ。自分から誘導しなければ、きっと褒めてもらえない!不安!ていう心の声が聞こえてくるような感じでした。
私は気づきました。
会社の中で測られる能力のなかで、最も大事なのはもしかしてEQなんじゃないのか?目の覚めるようなアイディアを出す人が偉いんじゃない。強靭なメンタルとフィジカルで戦い抜く戦士みたいな人が偉いんじゃない。その場に集まる人々が、快適にのびのびと働けるように仕向ける事ができる人。そこに頭と心を使う事ができる人。そういう人こを偉いんだ!
人の振りみて我が振り直せ。
私は決してEQの高いタイプの人間ではなく、目下修行中の身ですから、偉そうに言えた立場ではないのですが、大きな気づきのある夜でした。
何でもない日、おめでとう!