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ブレックスの好きなところ② 伸び盛り

「伸び盛りのジャッキー・チェン」という言葉を覚えていますか?

 ご本人もお気に入りでしたね。笑

 今シーズンを振り返ると、伸び盛りだったのはこの人だけでなくチーム全体だったなあと思います。


 2023-24の宇都宮ブレックスは歴代最高勝率で、三地区間でも一位でした。
 ただ、それはチームがステップアップし続けて掴み取ったものであって、問答無用の圧倒的強さを誇ったわけではなかったと思ってます。

 チーム歴代最多の21連勝も記録しましたが、決して盤石な試合展開ばかりではありませんでした。それどころか薄氷を踏むような試合がいくつもあった。ぱっと思い出せるのだとFE名古屋戦game1とか。三河戦game2とか。渋谷戦も両方しんどかったし、4月の秋田戦game2もやばかった。簡単な試合なんて一つもなかった。


 「問答無用の圧倒的強さを誇った」チームだと、現地で見ていて震えたのはA東京さんと三遠さんです。
 A東京さんは軍隊みたいだと思った。統率の取れた動きと的確な狙撃。
 三遠さんは横綱相撲だと思いました。コティ・クラークさんがあまりにも動じない。
 この二つのチームと対戦したのは10月の第2節と、11月の第6節。シーズン序盤から揺るぎない強さを確立している2チームに恐れ慄きました。この人たちの上に立てることがあるんだろうかと思った。(それはわたしがバスケットボール観戦初心者だからこその感想だと今では思うのですけどもね)


 ぼちぼち勝ちを重ねて、さあこっからだ!と思ったバイウィーク明け。まさかのギャビンの肉離れでの離脱。
 正直に言うと、絶望しました。ブレックスはここまでなのかもしれないと思ってしまった。
 でも、そんなことはなかった。全然なかった!
 公輔さんは今シーズンのブレックスのまごうことなき救世主だったと思います。それはきっとファンの誰もが認めるところでしょう。スクリーンもリバウンドもルーズボールも……初めて竹内公輔さんのプレーを長時間見たわたしはこの選手がベンチにいるブレックスというチームの底力、強さを初めて正しく理解できたような気がしました。
 そして、伸び盛りなのは公輔さんもだったと思っています。39歳を迎えるシーズンでスリーのアテンプトも確率もぐっと上げてきてくれるなんて!
 横浜BC戦game1の公輔さんのヒーローインタビューは一生忘れないと思う。(琉球戦game2も甲乙つけ難いけどね!)


 レギュラーシーズンではなかったけど、天皇杯3次ラウンドの名古屋D戦は挙げておきたい。
 あの試合も、間違いなくブレックスの伸び代を再確認させてくれる試合でした。

 ギャビンは離脱中(モリスさん合流前)、誠司くんが病み上がり、DJとアイザックがコンディション不良でお休み。絶体絶命のピンチのはずが、みんなで力を合わせたら勝てたという試合です。(ボックススコアはこちら

この5人がスターター。ナベさんのひょこっと感がかわいい
アイザックの比江島さんに向かうおお手手よ

 ヘッドコーチにも選手にも我々ファンにも、一生擦られ続けたこの試合。笑
 どんなに辛い時でも自分たちを信じていいんだと思える根拠、拠り所となるお守りのような試合でした。
 上の試合後インタビュー番外編の素晴らしさを含め、最高の試合だったなあとしみじみ思います。

(書きそびれていましたが、このときの観戦日記で書いたお隣の方と地区優勝を決めた試合で偶然お隣だったんです……!すごくないですか!?運命ってあるんだなあと思いました。ほんとうれしかったです!)

 

 もう一つ、2023-24シーズンのブレックスに大きな影響を与えたのは、言うまでもなく、天皇杯準決勝の千葉J戦でしょう。
 あの悔しさがあったからこそ、ブレックスはその後勝ち続けられたと思う。あれからチームはさらに一つにまとまった。

 天皇杯の二つの試合がレギュラーシーズンに多大なる影響をもたらしたのは面白いなと思います。この世に天皇杯が存在しなかったらブレックスはこういうシーズンにならなかったかもしれない。
(一方で、もしあの天皇杯準決勝が存在しなかったら、ピークが2月後半から3月になることなく、CSにピークを持っていけた可能性もあるかなと思いますが……それはまた別の記事で考察したいと思います)

 CSでもステップアップし続けていってほしいと祈っていたところ、あと少しが届かなくて本当に悔しいけれど。
 レギュラーシーズンと天皇杯を通じて、伸び盛りのブレックスを見守れて幸せだったと思います。

 2024-25シーズンはさらに伸び盛りなブレックスが見られますように!
 GO BREX!!

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