ジャンプ放送局を思い返す。

インターネット以前の同人あるある漫画を読んでいたら、ふとジャンプ放送局のことを思い出して、Kindleになってないかなって探してみたら、ありませんでした。

ジャンプ放送局とは、
週刊少年ジャンプの巻末に載っていた読者投稿の企画コーナーで、面白いネタが掲載されたら、そのPNに得点が入り、年ごとに得点最多の人を讃えていました。

フリージャンルのNG大賞から、奇抜な行動をする人間を紹介する奇特人間大賞、テーマを元に女の子のイラストを集めたミスJBSコンテンストとか、毎週楽しみにしていた巻末でした。

その当時に活躍していたハガキ職人や絵師さんは構成作家やイラストレーターなどに道を歩んだ人もいるようです。

読者投稿の巻末企画もジャンプのアンケート主義の例外にもれず、ジャンプ放送局に抜かれた作品は打ち切りになるって話もあったようです。

当時のジャンプ黄金期を縁の下で支えていたコーナーでしたが、やはり終わりはやってくるわけで、人気が落ちたせいなのかなって思っていたんですが、編集をしているさくまあきら氏が体力的に限界だったようです。

思い起こしてみれば、当時はなんとも思っていませんでしたが、あのときは桃太郎電鉄を作っていたし、本誌の投稿はがきは一年で3万通は来ていたので、相当ハードな仕事量だったようで。

JBSが終わって、次の巻末コーナーができたんですが、あまりぱっとしなかったし、読み飛ばしていたらいつの間にか無くなっていました。

ラジオ番組の投稿企画ならともかく、少年誌でハガキ職人を呼び寄せたのは意外とトリッキーだったのではと思います。当時はがきネタは読むもので見せるものじゃなかった固定観念があったのでは。他がやっていたのかもしれませんけれど、絵面で見る読者投稿ネタコーナーはJBSが最大手だったと思うんですよね。

今はインターネットで、反応がすぐ帰ってきますけれど、ラジオ番組で自分のはがきが読まれた感覚って、また違うと思うんですよね。

ただ、ラジオ番組はメールで届くし、絵面で見るならSNSで反応がすぐ来るので、もはやこういう形式の読者投稿ネタコーナーは、簡単にできないかもしれませんね。

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