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コミケで見つけたもの
前回と同じく、コミケで見つけてきた戦利品を上げていこうと思います。創作少年など、買うものをいくつか控えてみたり、チェックしているサークルもいくつか削ってみて、ギリギリの出費でした。
全国にある宇宙開発研究所の見学ガイドブック。種子島を始めとする打ち上げポイントへのアクセス方法や食事処、宿泊状況など細かに記したどこまでも親切なガイドブック。他にも見学できる研究施設も網羅した情熱のこもった一冊。同人誌だけではもったいない情報量、宇宙開発を促進するためにも広く伝わってほしい。
団地を真正面から撮った写真とチェルノブイリ原発と周辺を取った写真集。人の暮らし営みは目に見えて異なるけれど、遠くから見たらやはり同じように見えてしまう。等間隔に仕切られた生活様式に見える生活の証は違うものばかりだけれど、その箱が規則正しく並んでいるだけで、何かに生かされているのではと錯覚してしまいそう。
チェルノブイリの写真集はゲンロンがプロデュースする「チェルノブイリ産業遺産と歴史都市キエフをめぐる7日間」に参加して撮影したものだという。原子力という大きな力を制御できると過信をしたゆえに今も大きな後始末をしている。人のいない空っぽの都は遺産になって、過ちを語り継いでいくのでしょう。団地に飛び込み台のあるプール、黄色い観覧車、教育施設、なにかがあった場所を見ると想像力が刺激されます。見開きの写真は巨大レーダーです。
廃墟写真集では毎度常連の方です。廃墟マニアにとっては残してほしいのでしょうが、やむなく更地になった廃墟の写真集です。その場所にはこの写真集、あといく人かのカメラで撮影したものでしかその記録は存在しません。
廃墟の写真を見ると言葉にならない胸を打つ何かがあります。居酒屋に来たら、まずは一杯の生ビールを注文するかのように「すげえ」と口にしてしまいます。
その施設であった不審な噂。因縁を知るとこの場所には何かがこちらを見つけてくれることを待っているような…、そういうことを妄想すると視界の死角に何かが潜んでいるのでは?と背筋が冷えてくるのです。
もう少し続きます。
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