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世界的研究で判明した"認知症14因子"今からの対策が家族の未来を守る
はじめに
今回は僕の実体験をもとに、認知症と家族の関係についてお話しします。
僕の父は、40代の食習慣の影響で糖尿病を患い、服薬しながら長年治療を続けていました。しかし最終的には認知症も発症し、母に多大な負担がのしかかってしまったんです。
「もっと早く、家族ぐるみで生活習慣を見直していれば、母もあんなに苦労しなくて済んだかもしれない」──そう思うことが、今でもたくさんあります。
「認知症って、お年寄りがなるイメージ…」という方も多いかもしれません。でも実は、40代はもちろん、30代・20代の皆さんにも他人ごとではありません。自分自身がまだ若くても、親の世代が認知症になれば、介護や金銭的負担、そして精神的なケアなど、大きな影響がのしかかるんです。
しかも、認知症にはアルツハイマー型はもちろん、若年性認知症などいくつかタイプがあります。世界的に権威のある医学誌『LANCET』の委員会(以下、LANCET委員会)によると、認知症は必ずしも「年を取れば誰でもなるもの」ではなく、予防や対策次第でリスクを下げられると報告されています。
では、一体どうやってリスクを下げるのか? ここからいっしょに見ていきましょう!
父の認知症で母にのしかかった負担
僕の父は、40代のころの食習慣が大きく影響し、糖尿病を長く患っていました。服薬しながらの治療生活が続いていたんですが、最終的には認知症も発症し、それまでの生活が一変することになったんです。
そのときにいちばん苦労したのが母でした。父の食事管理はもちろん、認知症特有の「物忘れ」や「思わぬ行動」に振り回される毎日で、母の心と体は限界まで追い込まれました。
僕自身も父の症状が進行していくのを間近で見て、「もうちょっと早く両親といっしょに生活習慣を見直しておけば…」と後悔することが何度もありました。認知症になる要因はさまざまですし、糖尿病と認知症の関係も一概には言えませんが、日ごろの体調管理や生活習慣の大切さを痛感しましたね。
物忘れと認知症の境界線
認知症といえば「物忘れ」がよく挙げられますよね。ただ、単なる物忘れと認知症はまったく異なるものです。
● 単なる物忘れ
ヒントをもらうと「あ、思い出した!」となる
忘れたことを自覚している
日常生活に大きな支障はない
● 認知症
ヒントをもらっても思い出せない
「忘れている」自覚がない
同じことを何度も繰り返し、家族が気づいて対応しなければならない
父も最初は「最近ちょっと物忘れが増えたかな」くらいでした。ですが、ある日から会話がかみ合わなくなったり、食事をしたことさえ忘れてしまったり。そうなると、家族のサポートがどうしても必要ですし、介護負担という形で大きなストレスがのしかかります。
「認知リスクを高める14因子」とは
近年、世界的に権威のある医学誌『LANCET』の委員会(LANCET委員会)が、認知症に関する研究をまとめ「修正可能な認知症のリスク因子」を明らかにしています。アルツハイマー型や若年性認知症を含め、多くのタイプの認知症がこれらの要因と深く関係しているそうです。
若年期(45歳未満)・中年期(45~65歳)・高齢期(66歳以上)ごとに対策するとリスクを下げられるとされる因子がこちら。
若年期(45歳未満)
教育歴 (5%)
中年期(45~65歳)
難聴 (7%)
高LDL-C血症 (7%)
うつ (3%)
頭部外傷 (3%)
運動不足 (2%)
糖尿病 (2%)
高血圧 (2%)
肥満 (1%)
過剰飲酒 (1%)
高齢期(66歳以上)
喫煙 (2%)
社会的孤立 (5%)
大気汚染 (3%)
視力障害 (2%)
括弧内の数字は「全体の認知症リスクのうち何%か」を示しているイメージです。合計すると、**45%**ほどにもなります。つまり、ここをうまく対策すれば、その分だけ発症リスクを下げられる可能性があるのです。
なぜ40歳からがカギ? 20~30代の人も要注意
「認知症はお年寄り特有の病気」という印象をお持ちの方は多いかもしれません。
しかし、実際には高齢になって症状が出ても、その何十年も前から脳内では変化が進行しているという見方が主流です。
たとえば70代や80代で認知症を発症したように見えても、その根本的な原因は40代・50代の生活習慣にあるかもしれないわけです。
仕事や子育てで忙しく、ストレスが溜まりやすい
運動不足や偏った食事が続く
体の変化(血圧や血糖値の上昇など)を見過ごしがち
こうした中年期の習慣が、数十年後の認知症リスクを高めるとも言われています。
また20~30代の方であっても、親御さんが40~60代なら数十年後には「親の認知症+介護問題」が一気に身近な現実になるかもしれません。そう考えると、自分だけでなく家族やパートナーへの働きかけも大切なんですね。
生活習慣病の予防が認知症対策に直結!
先ほど挙げたリスク因子のうち、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病は特に重要です。
なぜなら、血糖値や血圧などが高めの状態でコントロールが難しくなると、血管にダメージが広がりやすくなるから。血管が傷つくと、脳への血流にも影響を及ぼし、認知症リスクを高める一因になる可能性があります。
もちろん、糖尿病だから必ず認知症になるとは限りませんが、全身の健康状態を整えることが、将来の予防策として大いに役立つのは間違いありません。
僕の父は40代のころの食習慣から糖尿病を患うようになり、長く薬で治療していましたが、それでも健康管理は難しかったようです。もしもっと早い段階で家族みんなが協力して食事面や生活スタイルの見直しを徹底していたら、僕たちも母もあんなに苦しまなかったかもしれない…と今でも感じます。
じゃあ具体的に何をすればいい?
運動&食生活の見直し
週に3回、30分程度の有酸素運動(ウォーキング、軽いジョギングなど)を目標に
野菜や果物を意識して多めに摂る、塩分・糖分を控えめにする
定期検診&早期受診
40代になったら年1回以上の健康診断は必須
難聴や視力障害を感じたら早めに受診して対策を
ストレスやうつのケア
うつは認知症リスクを高めることが指摘されています
日常のストレスをためこまず、家族や友人、趣味などでこまめに発散
アルコール・喫煙
過度の飲酒は控える(週に数日は休肝日)
禁煙外来などを活用してタバコの本数を減らすか、思い切って禁煙
認知症リスクを下げれば最大45%予防が可能⁉
若年期から高齢期までの14リスク因子をしっかり対策できれば、なんと認知症の45%が予防できると報告されています(LANCET委員会の研究より)。
もちろん、遺伝や体質など修正が難しい部分もあります。ただ、僕の父のように途中まで薬を飲んでいたとしても、生活そのものをもっと改善できていれば、あるいは結果は違っていたのかもしれません。
いずれにせよ、何もやらないよりは「できることから少しずつ」の積み重ねが大切です。あなた自身が元気でいることはもちろん、大切なパートナーや家族を苦しめないためにも、リスクを意識しておく価値は大いにあります。
まとめ未来の自分や大切な人を守るために
認知症は、決して高齢者だけの問題ではありません。20~30代のあなたにも、両親やパートナーの健康問題として、数十年後にじわじわと影響を及ぼす可能性があります。
僕の場合も、父が認知症を発症したとき母の心身が大きく蝕まれる姿を見て、「もっと早く一緒に生活習慣を見直しておけばよかった」と何度も思いました。
世界的権威のあるLANCET委員会が示すリスク因子を参考に、普段の食事や運動、ストレスマネジメントを工夫すれば、認知症発症のリスクを下げられるかもしれません。ぜひ、今日からできることを一つでも始めてみてください。
その小さな一歩が、将来のあなたや家族、そしてパートナーの笑顔を守る大きな一歩につながるはずです。
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