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唯一体験した怖い話
大学3年生くらいのアパートで。
初めて金縛りにあった。金縛り自体は原理は知っていたから、なんか疲れてたのかなーと冷静に分析していた。特に疲れるようなことは思い浮かばなかったけど。
だんだん時間が経ってくるにつれて、ぜんぜんそんなことを感じる予兆もなかったのに、じわじわと、
こわい
という感情がでてきた。
なにが、とか、なんで、とかもなく、ただこわい。
どんどん、こわい、こわい、こわい、という感情が増幅してきて、気づいたら金縛りは無くなっていた。
こわい、こわい、こわい、こわい、と頭の中がそればっかりになったが、急に、
鍵をかけないとやばい
と思い浮かんだ。思い浮かんだというよりも急にコマンドが入ってきた感覚。
体は自然に動き、玄関に行って鍵をかけると、
ドアノブがガチャっとおりた。
ほん怖はエンタメとしてみてるけど、あんな展開通りで、その後はよく覚えてない。たぶんベッドで寝てた。
単純に怖いリアルな夢を見ただけかもしれないけど、この話をよく覚えてるのは、普段はかけない鍵がその朝だけは閉まっていたから。