【本棚】#9 メモの魔力
お久し
kindleを買ってから、また読書熱が再燃しかけてます。良くも悪くも環境に左右される人間笑
メモの魔力 前田裕二
友達がいいよね、この本!って言っていて気になって手に取ってみた(kindleだけど)本
メモを取ろうぜ!という本かと思ったら…
正直最初は、よくある「メモを取ろうぜ!ビジネスで役に立つぜ!」というタスク管理とか、仕事をうまくやる本かと思ってましたが、全然違いました。
どちらかというと、自己啓発とか、自己分析に近い本。
メッセージの本筋はもちろんメモを取ろうぜ、なのですが、「魔力」という通り、記録というメモで思考を整理するだけでなく、知的生産のためにメモを取ろう。そうすることで自分を知れるし、夢は叶う。それが、メモの持つ「魔力」だ。というメッセージの本
第五章に関しては、タイトルが「メモは生き方である」、とまで言っています
良し悪し
さて、感想。
まずこの本で良いなと思ったところは、メモの取り方から、思考をどういう風に回せば良いか、と言ったことがかなり具体的に、些細に書いてあるところ。
もはや巻末には自己分析の1000(!?)の質問までついており、「魔力」が何なのか分からなくてもすぐに行動に移せるはずです。
むしろこの本を読んで、「で、何すればいいの?」となる人はいないんじゃないかとまだ思います、そこまで具体的。
一方で、本の構成が、いまいち難解で、誤解を生みやすいとも思いました。ともすれば、いろんな本の焼き増しだと思われるし、自慢本かな、と思ってしまうかもしれないです。(思いました)
さらに、メモを取るときの思考の型として紹介されている「what型」と「how型」と「why型」これに関しては正直よく分からない…。
ある物事に対し、ファクト(事実)を端的に捉え、それを抽象化し、転用する。と書かれているのですが、ここに関しては訓練してやってみて「あぁ」となる類のもので、今でも腹落ちはあまりしていません。
もしかしたらここで離脱した読者も多いのかな。構成上わりかし前半にあるのが難しいところ。
「魔力」はあくまでツール
もう一つ、「魔力(メモ)」はあくまでツールでしかなく、「解決策」ではない。ということが構成の関係上か、伝わりにくいのかな。と思ってしまいました。
ともすれば、「書けば全てを解決できる」と思ってしまい、いざやってみて「なんもかけねーじゃん!」と憤ることになりそうかな、と。
前田さんも、『「自分が何をやりたいか」ということが明確でなければ、さして意味はありません』と書いている通り、真似して書いてみたところで、それだけで真価は発揮しない。それがメモ。
やってみることは大事ですが、何より大事なのは思考を深め、自分を知ること、そしてそのツールとしてメモを使うこと。ですね。
1発での理解ではなく、定期的に読み返してみると、その度に評価が変わりそうな本でした。
オワリ
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