「ちひろさん」心のままに、淡々と過ぎる時間
韓ドララブコメ視聴が一息ついたので、ちょっと気分を変えて、本日のネトフリ国内映画1位「ちひろさん」を観ました。
久しぶりの日本の映画視聴ですが、やっぱり家で観ると2時間落ち着いてというのは無理ですな。
細切れに2日かけてやっと観終えました。
集中して観れなかったからかもしれませんが、全体にぼやっとしていて、全てが中途半端で気がつけば終わっていたという感じです。
いよいよ私のドラマセンスを疑うところですが、日頃韓ドラを観まくっているから、そのテンポ、展開があることに慣れてしまって、普通の物語には物足りなさを感じてしまうのかもしれません。
映画向きでない脳になってしまっている私の問題なんだと思います。
原作コミックは知らないので、原作との比較はできませんが、有村架純が元風俗嬢のお弁当やさんをどのように演じるのか興味がありました。
きわどいシーンもありつつ、全体にふわっとした感じ?ちひろさんを例えて「幽霊のような」という店長(リリーフランキー)のセリフがありましたが、まさに根無し草ともいいましょうか、つかみどころのない役を演じるのは難しいと思いますが、それが自然にはまっていました。
監督は今泉監督、「愛がなんだ」を撮った監督だそうです。本も読んで、映画も観ましたけど、やはり「ちひろさん」も同じような印象でした。
日本の映画はこういうものだと思います。余韻を残して観ている人の感性に委ねるというか、それぞれの見方があっていいんでしょう。
特に「ちひろさん」では淡々と人々の日常が同じトーンで描かれていて、大きな事件が起こるわけでもなく、激しく怒ったり泣いたりするわけでもない。
ちひろさんは人を否定せず、ありのまま、でも甘やかすことなく、むしろ冷たくもあり、その人のそのままを受け止める人でした。
朝ドラ「ひよっこ」で親友役だった有村架純と佐久間由依がこの映画では唯一言い合う場面があり、朝ドラファンの私としては熱かったですよ。
けど、私は何を感じて、何を見てたんかな?
そんな映画でした。