パルケを”なぜやるのか(Why)”
オープンβテスト開始にあたって
本日(2021年2月19日)付で、一般向けに会社を超えたコラボレーションを楽しくツールキット「Parque(パルケ)」のベータ版提供を開始しました。
オープンβテストの目的や内容についてはこちらに書きましたので、ここでは割愛させていただきます。
僕たちはこのプロダクトを通じて「さまざまな目的やバックグラウンドをもった人々がお互いを尊重し合いながら、生き生きと働いて、充実した人生を送る社会を作っていく」ことを目指しています。
もしかしたら「コラボレーションを楽しくするツールキット」というフレーズと僕たちが目指している世界観には多少(?)ギャップがある印象を与えるかもしれません。
そこで、オープンβテストを開始するにあたって、なぜ僕たちがパルケをやることにしたのか経緯を書いておこうと思います。
働く人のために
株式会社スペースロケット(株式会社パルケの旧社名)の設立日は2020年6月19日ですが、ファウンダー4人がはじめて集まったのは、その約3ヶ月前である3月18日でした。
僕たちはもしかしたらお酒の勢いもあったかもしれませんが(!)「何をやるか」よりも先に「会社を設立すること」について合意しました。
その上で、お互いの価値観(やりたいこと、やりたくないことなど)のすり合わせを行いながら、全員が意欲をもって取り組めることは何かについてディスカッションを深めました。
ファウンダーのひとりである並木はこれまでに事業会社の人事部、企業研修会社のセールスを経験するなどHR領域への関心がとても強く、彼が口にした一言が僕たちの”羅針盤”になっています。
「働く人のためになることがやりたい」
ファウンダー4人が社会人になってはじめて働いたのはクレジットカード会社ということもあって、どちらかといえば、キャッシュレス決済関連の人脈や経験がそれなりにある人間が集まっていると思います。
こうしたバックグラウンドだとFintechなど決済ビジネスなどに傾きがちですが、僕たちは違う道を進むことを決意した瞬間です。
「働き方の未来2035」との出会い
僕たちが進むべき方向性は決まったものの、まだ事業の核となる考え方にすぎません。
お互いにビジネスアイデアを出し合いながら、それと同時にさまざまな情報を収集していました。
そこで出会ったのが厚生労働省が2016年に取りまとめた報告書「働き方の未来2035」です。
報告書の副題である「一人ひとりが輝くために」が示す通り、少子高齢化や飛躍的な技術革新によって、時間や空間の制約が激減し、既成概念から解放され、多様な働き方のチャンスが大幅に拡大することが書かれています。
「一人ひとりが輝く2035年における働き方」がいくつも例示されていますが、その見出しをピックアップしてみます。
・時間や空間にしばられない働き方に
・より充実感がもてる働き方に
・働く人が働くスタイルを選択する
・働く人と企業の関係
・働き方の変化がコミュニティのあり方を変える
・世界と直接つながる地方の新しい姿
・介護や子育てが制約にならない社会
・性別、人種、国籍、年齢、LGBT、障がい、すべての「壁」を超える
いくつかは実際に報告書を読まないとイメージが湧かないものもあるかもしれません。
それでも従来と比べると、明らかに会社ではなく「働く人々」が主役となって、その人固有のライフスタイルに合わせて働くことができる社会の到来が予測されていることが伝わるのではないでしょうか。
僕たちはこうした社会は非常にウェルカムであると感じたし、「こうした社会の実現に貢献するようなビジネスを行いたい」と心から思えることを確認し合いました。
実りあるワークライフを届ける
報告書「働き方の未来2035」との出会いによって「実現したい社会」の解像度が上がりましたが、それだけではありません。
それと同時に、リモートワークや転職・副業・兼業が当たり前となる「2035年的な働き方」を支えるためのビジネスツールが十分に提供されていないのではないかと感じました。
例えば、Eメールなど従来のビジネスツールは会社に人が紐づく構造のため、退職やプロジェクト終了があると、そのアカウントは直ちに使えなくなります。
よほど親しい間柄であればSNSなどで”つながり”が続くと思いますが、そうでない限り、このままでは人間関係が短期的、且つ、希薄になってしまうのではないか。
これまで僕たち大人のコミュニティはなんだかんだと言いながらも、会社を中心に形成されるケースが多いと感じますが、働き方が”2035年”的なものに変わるのであれば、当然、人々を結びつけるコミュニティのあり方も変わっていくことでしょう。
僕たちがやりたいこと。
それは「”2035年”的な働き方」(ワーク)と「より充実した人間関係の形成」(ライフ)の両方をサポートすることです。
こうした思いから、パルケのミッションを「for Fruitful Work-Life(実りあるワークライフを届ける)」としました。
人々が集うパルケ
本日より、一般向けにベータ版の提供を開始しましたが、中身を見てみると僕たちがやりたいことの一部(ほとんどが「ワーク」寄りの機能)しか実現できていません。
しかも、その一部においても改善の余地がたくさんあります。
それでも「社外のゲストを無料で招待できる」や「パルケユーザー同士であれば連絡し合える(DM)」といった機能は「働く人たち」にゆるやかな”つながり”を提供するものであり、僕たちが”やりたいこと”を表現していると感じています。
以前、記事「パルケ創業メンバーたちが大切にしている「”普段着”感」があるミッション&バリュー」でも触れましたが、会社名およびサービス名である「Parque(パルケ)」はスペイン語で公園(英語でいうPark)を意味する言葉です。
さまざまな人々がパルケに集い、自由なマインドと豊かな発想力をもってビジネスを切り拓くことを願ってネーミングしました。
この写真はオープンβテスト直前の仕事部屋で、換気に気をつけながら作業をしました。
これまでもさまざまな人たちに支えられてきましたが、そうは言っても親しい関係者です。
これからは「パルケ」の名前が示す通り、オープンβテストを通じて、より多くの方々からの率直な意見やフィードバックをいただきながら、「for Fruitful Work-Life(実りあるワークライフを届ける)」に向かって一緒に進んでいければと思っています。
みなさま、これからよろしくお願いいたします。
▼関連リンク
株式会社パルケ|ホームページ
https://parque.io
採用の問い合わせ
https://parque.io/inquiry
パルケ事前登録フォーム
https://share.hsforms.com/1cwQZ7u1ZRfiK_NbzIB0mSA56mtv