システマ東京と肥後の合同ウェビナー参加しました
システマ肥後とシステマ東京の合同ウェビナー「The Essence of Breathing & The Power of Relaxation ~呼吸の真髄とリラックスの力~」を受講しました。リラックスの力の伝達、というものを体感できる非常に充実したウェビナーでした。
まず、ウォームアップで腕・脚のテンション&リラックスとアイソレーション。
最初はテンション&リラックス。息を吸いながら身体の末端から緊張を入れ、その力が背骨を通るのを感じ、リラックスで力が背骨から末端に流れていくのを感じる。リラックスの力を身体を通して、感じ取るという意味で、その後やるすべてのワークの伏線に感じました。うまく緊張させられない部位が色々見つかったので、こまめに練習します。
アイソレーションでは肩・手首・胸・骨盤といった各部位を綺麗な円運動になるように回し、引っかかりを感じるところを呼吸で緩める。肩の後ろ側と首の付け根の境に引っかかるような緊張を感じることが多いので、そこが呼吸のしどころ。
身体の各部位を綺麗な円形で回すコツとしては、骨格に沿った動きをすること。北川さんによると、胸は左右の肋骨同士の間にある胸骨柄のあたりを起点に回し、腰は骨盤の重さを感じながら回す。
拳や指先を同じ位置にしたまま手首を回すという練習も行いました。日常でしないという意味で難しい動きですが、ストライクのコントロールをする上で非常に重要な動きとのこと。私は職場でリモコンでテレビをつける作業をするとき、密かに練習しています。リモコンがちょっとずれると点かないテレビがあるので、トレーニングしやすいのです。
リラックスの力の伝導繋がりで歩いたり、ジャンプするとき生まれる力の流れを感じるワークも。あえて床を強く踏み、そこから脚を通って上に向かう力に逆らわずに倒れ込む、というワークが新鮮でした。正反対の方向の動きをしているのにぶつからない、というのが面白かったです。
実はやっている間お腹のテンションがきつかったのですが、身体が床に向かう動きを筋肉で止めようとせずに倒れ込めば、お腹も楽になることがわかりました。
マーシャルアーツのワークでは外側のリラックスと内側のリラックスで相手を崩す、という練習を様々なバリエーションで行いました。
お互いが組み合ったり、相手から関節技をかけられているような状況では、力と力のぶつかりあいが発生します。そこで、接触面の圧を弱めず、下半身の踏ん張りを抜いたり、肩を回したり、内側を緩めたりすることで、相手に力が流れ、自然に崩れる。それを様々なバリエーションで練習しました。
ぶつかっている部分以外を緩めることで、緩めたところから力が相手に流れていき、崩れる、というのは物理的に理にかなっていると感じます。
しかし、内側を緩めたら相手が崩れたり、やられている側がリラックスしているだけで相手が勝手に崩れたり、というのは実際に観てみると、不思議としか言いようがありません。そもそも内側のリラックスというのはどういう状態なのか。科学的に説明するのが難しい領域のワークに思えましたが、魔法ではなくあくまで自然の動き。練習あるのみですね。
あとは、北川さんのアドバイスで女性の動きが劇的に変わる場面が印象的でした。ちょっと身体の位置を動かしただけに見えるのに、圧をかけていたペリメニさんが崩れたので、不思議です。力の流れを見取る能力をもっと向上させる必要を感じました。
全体的に、最後までとても刺激的で面白いウェビナーでした。システマのリラックスの原理は実践を通して身体で学ぶことで、より理解が進むので、こういう機会はとてもありがたいです。
システマ東京、システマ肥後の皆さん、どうもありがとうございました!!最高に楽しかったです。