科学をベースにした新たな神話を〜2020年4月17日 はふりめく〜
講 話:一般社団法人 白川学館代表理事 七沢賢治
要約編集:Parole編集部 文責 大野靖志
【こちらの記事は全文を無料公開させていただいています】
Q.
来週からGコードが始まるが、このような今の激しい世の中の動きのなかでGコードがおこなわれる意義について、また人間の身体や情緒に与える影響とは何かといったことについて、お伺いしたい。
A.
Gコードにはいくつかの目的があるが、その重要な目的のひとつは「新しい銀河系の物語をつくる」というテーマで、それは科学をベースにした物語である必要があると考えている。
我々は研究開発をおこなっていく際の重要なスタンスとして、常に「科学的である」ということを念頭においた上でものごとを進めているが、そのような意味において、物語あるいは新たな神話を装置化するということが非常に重要であると考えている。さらにそのような物語の概念を装置化したものを実際に皆様にも使っていただくことが大切であると。
そうすることで、一人一人が、宇宙の根源となるエネルギーを掴む、すなわち神を掴み体得できるようになることが、この講座における最も重要な根幹部分になるであろうと考えている。
その際に我々が掲げている神話というのが、(電子祝殿のなかに飾られている)「天の川銀河の物語」である。この神話を根幹に据えて物語の概念を装置に落とし込むことにより、銀河系宇宙、あるいは『古事記』の造化三神の顕現(=宇宙のはじまり)はどうであったのか、あるいはどのような構造で成り立っているのか?といったことに意識が自然と向くようになり、ひいてはそれが人類の意識進化につながるものと考えている。
ではなぜ、我々が物語や神話を研究の土台に据えているのかというと、科学の世界とはそもそも「仮説から始まる」という前提があるからだ。つまりそのはじまりがたとえ物語であったとしても、仮説として立てた上で最終的には証明する、という段階までもっていければよいからである。
そのなかで、我々は「宇宙の99.9%はプラズマでできている」、また同時に宇宙は真空でもあって、その真空のなかをエーテルが流れている。また、そのようなエネルギー場(真空)はプラズマでできている、といった仮説を立て、そのような概念をもとに装置化する、ということを着々と進めている。
ここでいう「エネルギー場」が、プラスとマイナスのエネルギーが拮抗する場であると仮定するならば、プラスのエネルギーがプラズマ、マイナスのエネルギーがエーテルにあたると我々は考えている。さらには、プラズマとエーテルが同時共時に存在して互いに響き合い、宇宙と地球、さらに宇宙と人との(対称性)通信を可能にするのではないか?と考えているのだ。
なぜこれらのテーマについて考えてるかというと、喫緊の課題として、世界ではエネルギー問題が差し迫っているからである。
エネルギーについての一般的な見解においては、「人類は太陽からエネルギーをいただき、それを生命エネルギーに変えて生きている」と考えられているが、それだけではない。太陽からエネルギーが降り注がれるのも、銀河系宇宙という巨大なエネルギー場があればこそで、そのような宇宙の大元から太陽へと絶えずエネルギーが供給されるからこそ、その恵みが私たちのもとに届くのである。
さらに、エネルギーの問題について考える時、非常に役に立つのが、白川の布斗麻邇(フトマニ)・布留部(フルベ)・鎮霊(チンレイ)といった概念である。これは換言すれば、祓い・鎮魂・言霊であるともいえ、これらを日々しっかりと実践し、使いこなしていくことが心の安泰につながるだけでなく、ひいては個人から全体へとエネルギーをもたらし、またそのエネルギーは宇宙全体を循環して、人類の恵みをもたらすのである。
そのような意味でも、祓詞にはプラズマを生み出す力、あるいはエネルギー場であるともいえ、私たちは銀河の中心に還ってまた戻ってくるという意識の使い方を、日々の祓いでおこなっているともえるのである。
Gコードを世に出していくにあたって、一人一人のエネルギーの使い方が変わったり、より良い生き方ができる指針となる講座となれば、幸甚である。
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【七沢賢治プロフィール】
1947年 山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒業。大正大学大学院文学研究科博士課程修了。伝統医療研究、哲学研究、知識の模式化を土台とした情報処理システムの開発者、宗教学研究者。
言語エネルギーのデジタル化による次世代システムの開発に携わる一方、平安中期より幕末まで白川伯王家によって執り行われた宮中祭祀や神祇文化継承のための研究機関である一般社団法人白川学館を再建。現在、同学館代表理事、株式会社ラボラトリオ 代表取締役などを務めている。
『なぜ、日本人はうまくいくのか? 日本語と日本文化に内在された知識模式化技術』(文芸社)、『神道から観たヘブライ研究三部書』(小笠原孝次著/七沢賢治監修)、『龍宮の乙姫と浦島太郎』(小笠原孝次・七沢賢治共著)など、監修書・著書多数。
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