別天水物語 【番外編】
執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰
別天水は、息と生り、言葉と鳴り、天之狭霧と成り、やがて「エーテル」となって、全宇宙に遍く充ち満ちていく
仮に、の話です。もしクレオパトラが「美と健康と長寿」のために、コップ一杯の別天水を飲んだとしましょう。別天水に含まれている水分子の大部分は、生理現象により数時間後には体外に排出されてしまったに違いありません。その後、一部は蒸発して大気の成分になり、また一部は下水となって河を経て海に達したことでしょう。海の水は蒸発して雲となり、雨となって、また地上に戻ってきます。
このようにして何千年も経過するとクレオパトラが飲んだ別天水の中にあった水分子は、何回も何回もこのような循環を重ねて、地球の隅々にまでバラまかれることになります。そして、宇宙にまでもバラまかれることになります。
さて、2020年の今、neten株式会社のスタッフの誰かが、水道の蛇口からコップ一杯の水を汲んだとします。そうするとその中には、あのクレオパトラが飲んだ別天水に含まれていた水分子が10個くらい入っているという勘定になるというのです。
水の分子量は18です。コップ一杯の別天水の量を100ccとすると、その中にはおおよそアボガドロ数(6×10の23乗)の5倍程度の個数の水分子が含まれていたことになります。
計算を簡単にするために10の24乗個の水分子が含まれていたとしましょう。地球上に存在する水分子の総数は、おおよそ10の47乗個であると考えられています。クレオパトラが飲んだ別天水の中にあった水分子が地球上に完全に均等にばらまかれたとすると、今、任意に取り出した1個の水分子がクレオパトラに飲まれた別天水の水分子であった確率は〈10の24乗÷10の47乗=10のマイナス23乗〉ということになります。
netenのスタッフの誰かが汲んだコップ一杯の水の中に含まれる水分子の数は10の24乗個程度ですから、その中にクレオパトラに飲まれた別天水の水分子が何個入っているかの期待値は10 のマイナス23乗×10の24乗=10となるのです。なんだか狐につままれたような話ですが、間違いありません。たしかに計算はあっています。
ん!待てよ。ということは、もし、その別天水に “ORMUS” が混入されていたとします。“ORMUS” が別天水と混じり合い、さらには別天水の水分子を構成している水素原子、酸素原子の原子空間に取り残され、量子力学的に、
零点振動エネルギーとして取り残されているということです。つまり、包摂されているということは自明です。
別天水が、息と生り、言葉と鳴り、天之狭霧と成り、やがて「エーテル」となって、全宇宙に遍く充ち満ちていくのなら、別天水に溶け込んだ “ORMUS” も、やがて「エーテル」となって、全宇宙に遍く充ち満ちていくという仮説を打ち立てても荒唐無稽なお話にはならないわけです。
『別天水物語【番外編】』でした。
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【杉山 彰(すぎやま あきら)プロフィール】
◎立命館大学 産業社会学部卒
1974年、(株)タイムにコピーライターとして入社。
以後(株)タイムに10年間勤務した後、杉山彰事務所を主宰。
1990年、株式会社 JCN研究所を設立
1993年、株式会社CSK関連会社
日本レジホンシステムズ(ナレッジモデリング株式会社の前身)と
マーケティング顧問契約を締結
※この時期に、七沢先生との知遇を得て、現在に至る。
1995年、松下電器産業(株)開発本部・映像音響情報研究所の
コンセプトメーカーとして顧問契約(技術支援業務契約)を締結。
2010年、株式会社 JCN研究所を休眠、現在に至る。
◎<作成論文&レポート>:
・「マトリックス・マネージメント」
・「オープンマインド・ヒューマン・ネットワーキング」
・「コンピュータの中の日本語」
・「新・遺伝的アルゴリズム論」
・「知識社会におけるヒューマンネットワーキング経営の在り方」
・「人間と夢」 等
◎<開発システム>
・コンピュータにおける日本語処理機能としてのカナ漢字置換装置・
JCN<愛(ai)>
・置換アルゴリズムの応用システム「TAO/TIME認証システム」
・TAO時計装置
◎<出願特許>
・「カナ漢字自動置換システム」
・「新・遺伝的アルゴリズムによる、漢字混じり文章生成装置」
・「アナログ計時とディジタル計時と絶対時間を同時共時に
計測表示できるTAO時計装置」
・「音符システムを活用した、新・中間言語アルゴリズム」
・「時間軸をキーデータとする、システム辞書の生成方法」
・「利用履歴データをID化した、新・ファイル管理システム」等
◎<取得特許>:「TAO時計装置」(米国特許)、
「TAO・TIME認証システム」(国際特許) 等