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【朗読】”未来が「みえます」”〜4月30日 はふりめく〜

講 話:一般社団法人 白川学館代表理事 七沢賢治 要約編集:Parole編集部 文責 大野靖志
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※2020年5月分より有料マガジン、または単体購入となります。

Q.
昨日の新聞で、このコロナの影響を受けて自殺者が出たとか、刃物で人を襲うような人が出てきたということを目にした。アメリカでは民兵が立ち上がるなど、ロックダウンを解除させるために暴力的な動きも出てきている。そのような状況のなかで、明日からとほかみ講の会員サイト『みえます』がスタートするが、このタイミングでこの始めることの意味について、お話しをお伺いしたい。

A.
明日からいよいよ、とほかみ講の会員サイト『みえます』が始まるが、先週の募集の段階からすでに多くの広がりがあるということを聞いて「いよいよそういう時がきたか」ということを強く感じている。

「とほかみえみため」は、もともと天皇のみに与えられていた言霊で、宮中の賢所(かしこどころ)の内内陣で唱えられていたものである。そういった意味では一番の閉鎖空間とでもいおうか、長い歴史のなかでも決して表に出てくることはなかったが、ゆえに”天皇家の秘中の秘”として大切に守られ、受け継がれてきた究極の言霊であった、といえるだろう。

しかし本来は、そのようにずっと秘されてきた宮中の極意を、これから多くの皆さまに見ていただき、またこれからの社会に役立てていただくということになれば、我々の役割というものを改めて認識するというのは当然のことで、その他にも考えるべきことはたくさんあると思っている。

それは閉鎖系から開放系に移行するという意味で、このプロジェクトをどのように展開していくかといったことだけではなく、我々は今どういったことが見えているのか。あるいは、どのような見通しのもとにおこなっているのか?といったことについて、考えなければならない。

今、国会の答弁を見ていても、感情的な功名心のぶつけ合いのようなかたちで激しい議論が繰り広げられているが、実際には、迫る方も迫られる方も、今は未来が見えなくて困っている、明確な対処法や解決策が見つからなくて大混乱というのが、正直なところであろうかと思う。

しかしそれは、事業においても然りである。要するに、国としても企業体としても、未来というものが見えていることは非常に重要で、先のことをしっかりと見据えることができないと、全体として大きな混乱を招きかねないということだ。

経済誌の『The Economist』(エコノミスト)は、年初に一年間の世界経済の予測を立てたものを発表しているが、たとえばそのようなかたちで、この先どういった経済状態になるか?ということを少なくとも一年先まではある程度見えた状態で、なおかつ射程に入っていないと、事業は成り立たなくなってしまう。

日本はこれまで戦後70年の間、ある意味ではアメリカの植民地のようなかたちで支配されてきた、という側面も多分にあったと思う。しかしこれからは日本も変わっていかなければ。時代は大きく変わったのだから、日本は日本でしっかりとした指針をもって、力強く歩みを進めていかなければならない時であると思う。

そのような中で我々は、白川の「祓い・鎮魂・言霊」を最も端的に表した「とほかみえみため」をお出していくのだから、確固たる意志をもって取り組んでいかなければならない。

1,000人、1,500人...と増えているということは、ある意味、期待されているということでもあるだろう。だからこそ、こちらを求めてくださる多くの皆さまに心から喜んでいただけるようなものを、先ゆきの見えない今の混沌とした社会のなかにおいてもはっきりと未来を見通せる、ひとつの道を示すことのできるようなものを、『みえます』でお出ししていかなければと思う。

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【七沢賢治プロフィール】
1947年 山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒業。大正大学大学院文学研究科博士課程修了。伝統医療研究、哲学研究、知識の模式化を土台とした情報処理システムの開発者、宗教学研究者。
言語エネルギーのデジタル化による次世代システムの開発に携わる一方、平安中期より幕末まで白川伯王家によって執り行われた宮中祭祀や神祇文化継承のための研究機関である一般社団法人白川学館を再建。現在、同学館代表理事、株式会社ラボラトリオ 代表取締役などを務めている。
『なぜ、日本人はうまくいくのか? 日本語と日本文化に内在された知識模式化技術』(文芸社)、『神道から観たヘブライ研究三部書』(小笠原孝次著/七沢賢治監修)、『龍宮の乙姫と浦島太郎』(小笠原孝次・七沢賢治共著)など、監修書・著書多数。

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