令和三年『元朝祭』 ─ グループ代表による新年のメッセージ(1日目)
Parole編集部です。
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
2021年の幕開けにあたり、弊誌をご愛読いただいている皆さまに、グループ代表からの新年最初のメッセージを3日間にわたってお届いたします。
神祇文化の継承を目的として設立された研修機関・白川学館では、元日からの3日間、『元朝祭』という祭祀が執り行われ、毎年、
■新年のテーマ
■これからの世界の流れ
■今この時期において大切なこと
など、新しい年の始まりを象徴するような大切なお話がございます。
今年のお話の中では、木火土金水の五行と金霊神とのつながり、長い歴史における金の重要な役割や科学との深い関連性、さらには神話の中で比喩的に語られている金の象徴的な意味などについて、ここでしかご覧いただくことのできない貴重な情報を惜しみなくお伝えしております。
また、今年の「卦」についてのお話もございます。こちらは、2021年がどんな年になるのかを読み解くうえでも重要なメッセージになると思われますので、本日より三日間、お見逃しのないよう、ご覧いただけましたら幸いです。
【令和三年元朝祭】 グループ代表の講話(1日目)
皆様、明けましておめでとうございます。
新しい年が明けてほしいのか、ほしくないのかという問題もありますけれども、明けてしまいました。(笑)
皆さんと一緒に新しい年をお迎えすることになりました。
我々は、文化というか、そういう文化事業と言ったらなんですけれども、基本的には、文化事業というものを皆様方にお伝えするという大きな役割を持っているというふうに、我々は普段から考えているわけですね。
文化というかどうか分かりませんけれども、例えば我々も、正月にお雑煮を作って、直会で食べるわけです。
日本のお雑煮の数というのは400種類くらい、日本全国にあると言われております。餅も、丸餅もあれば、四角の餅もあります。これは切り方、作り方にもよりますけれども。
白川の伝承といいますか、丸餅のお雑煮を引き継いで久しいわけですけれども。やはり、地方においては、四角の餅が、ほとんどであったから、基本的には、お出しする時は、丸くする時というのは、お供えをする時に丸くするということくらいでした。ほとんどの場合は丸餅ではなくて、方寸というのか、一寸というか、寸で作ったものが多いわけであります。
そういうものをお出しして、小さい頃から餅もついていて、これも各家々の独特な、そういう作り方というかですね。つく杵(きね)も、木で作る家もあれば、石臼で作る家もあったりと特徴があるわけでありますけれども。私の家なんかは石臼ですね。
水晶のお米をつく時の水晶米というんですかね、作るということをやったりしておりましたけれども、違いがあるわけですね。だから、最初は戸惑いがありました。
白川というのは京風の食事であるわけですね。元々は伊勢の祭祀なんかでは使っていたものが、和食のルーツになっているところもありますけれども、そういう独特な種類があって、慣れるまでは若干、馴染みにくいものもあるところもあるということですね。
今回、京風の丸餅のお雑煮は関東では珍しいと思うのですけれども、今日の直会では、皆様方に食していただこうと思っています。これもまた、餅米の種類によってたくさんのお餅の味がするわけでありまして、今、我々は山形の餅米を使わせていただいたりしてですね。宮内庁御用達の、そういう丸餅を、お雑煮にしております。そんなことで、あとのお楽しみになるわけでありますけれども。(笑)
なかなか良い味が出ているといいますかですね。今回、調理人の方に作っていただき、皆さんにお見せしたいくらい立派なお雑煮ができたことを非常に喜んでいます。
毎回毎回、我々は時間を費やして、このお雑煮には相当な力をかけて、どういう具にしたら美味しいかなんて色々と気にかけてですね。今回は、京都の鯛の蒲鉾も珍しく入れました。
具は、金時人参とか大根というものは基本ですけれども、それに加えて、ゆりねとか、八頭芋とか、これは、どこのメーカーというのは言いづらいですけれども、京都の蒲鉾も入れてお作りさせていただきました。
四十何年も丸餅でもってやっていますけれども、今年はなかなか良い出来のお雑煮ができたのではないのかなと。
正月から雑煮の話かよ、というふうなことになっておりますけれども、そんなことで、直会ということも含めて、心を砕いて、皆さんにとって一番美味しいものを、いつの時代であろうとそういうものをお作りするという意志というかですね。それを表現したいということで作らせていただきましたので、新たに期待をしていただければ良いかなと。
見た目にも美しいというのか、そういうことは大事なのかなと。
文化というものは、言葉、あるいは、やろうとすることが具体的な文章というのか、歌になるというか、表現できるということも大切なことになるのではないのかなと。
地球上では、47億年前~46億年前の1億年の間にできた、惑星の核というか、それで作られたものが隕石というかですね。その破片というか、惑星の核となるときに破片になっていたものが隕石なわけです。
今回、はやぶさ2の時に破片を持ち帰ったということもございましたが、言ってみれば、47億年前~46億年前の1億年の間で、進化の過程で鉄が出来てきて、我々が稀勢の里さんに差し上げた太刀もそれを使って製作したものですし、ここにある御神体の天沼矛、あるいは道主貴、あるいは十種神宝御法の剣もそうですけれども、隕鉄によってこの開発をしてきました。
これは不思議な日本に、たぶん第一代の神武天皇にもたらされた100本の剣によって、神武天皇が日本の天皇の位におつきになるわけです。これは、1本の刀が100人力の力があって、そして、その刀を作られていたと。
その最初に作られた家が、今、理事をされている菟田さんの家ですね。そのお祖父さんが、伊勢神宮の宮司をされていました菟田俊彦先生ですね。神道の研究の大家であられる方のお孫さんが我々のサポートをしてくださっているわけでありますけれども。
そういう家系も、神武天皇からずっと勘定してみると、菟田さんの家系は90代と言われているわけです。その神武天皇に、高倉下(たかくらじ)という神様が剣をもたらして、その剣を使って、日本の第一代の天皇がお生まれになるという、橿原の神宮にお立ちになったという歴史の故事に踏まえて、今回も、十種神宝を作らせていただきましたけれども。
宇宙の進化というものが、鉄という、そういう存在を作るためにできてきたのではないのかということです。
そういうことを含めた内容といいますかですね。それを今年もテーマにして、皆さんと、それに関わる神あるいはエネルギーというものの働きを我々が身に受けて、世界平和と人類の豊かさのために、皆さんにそういう神様と馴染んでいただくということを、今年は、皆様方にお伝えしたいということでございましてですね。
去年は、はやぶさ2を通じて、太陽系における水の起源、あるいは、宇宙における水の起源ということで、太陽系と大惑星というかですね、そういうものとの違いで水の働きを我々に身に受けてみようということで、ご修行もそうですけれども。
水の修行というのが、白川家の一番大事な修行の1つになっていて、それを学んでいるわけであります。それを水霊神という形で、水という五行の働きの中の大切な働きですよね。
ですから、水が、水分というのか、鉱物の中にある水と、いわゆる水の中にある水というかですね。その使い方によって、我々は大きく装いを異(こと)にするというかですね。
いよいよ、地球外の惑星というかですね、今回のリュウグウの働きというふうなものも、外惑星というか、地球以外の惑星では水の成り立ちが違っているというか、それを進化の過程で学ぶというかですね。
この物質の中にある水というものを学ぶということで、いよいよウォーターというか、H2Oという水分として最初からあるような水を使うということではなくて、鉱物の中に含まれた水という存在がどういうところから来ているかということを、はやぶさ2で、今年はその研究をすることになります。
さらに、10年後、2031年には、また新しい水の研究になって、次のテーマで、今度は、はやぶさ3として、火星の近くまで行って水星から情報を持ってくるということになっているわけですけれども。
ということは、金属も新しい研究にいよいよ入ると言いますかですね。そういうことがテーマになってくるのではないのかなと。
これは、我々が遠津御祖神様、そして、木火土金水という五行の神様ということの、さらに新しい形の使い方で使わせていただくということになると思います。
その五行の特に金属部分といいますか、ミネラル部分の材質と言いますかですね、それをどのように使ったら人類の平和に結びつくのであろうかということを、新たに研究しないといけないというかですね。
それが実は、金霊神(こんれいじん)という働きというかですね。
木火土金水の金とそれの働きといいますか、その神ということで、今まで歴史の中では、そういうことが宗教的には言われてきた、予測されてきた、そういうものとして、様々な金神(こんじん)が使われていたわけですけれども。
これからは、それを我々はエネルギーとして、はっきりと分かる、実感できるものとしてのエネルギーという形でそれを使わせていただくというかですね。その時の名前が金霊神ということになります。それは、今年も大切なテーマになるわけです。
ですから、早速、金霊神の色と言いますか、形と言いますか、それを皆さんに体験していただいて、お屠蘇もそういう金箔の入ったものを、今日のために開発しました。
早速、皆様方に、お屠蘇散・讃歌といいますか、その祓詞を作らせていただき、振る舞わせていただきます。お酒の飲めない方には甘酒に、今、我々は燻製の甘酒を特許出願していますけれども、今日、皆様方に振る舞わせていただきたいなと思っています。
これが、なぜ金霊神に繋がるかということは、謎解きは、今年の楽しみにしていただければと。(笑)
こういうことだったのかということで、また、今年一年、色んな我々の繰り出す変化球で皆さんに知っていただこう、楽しんでいただこうという企画でもあるわけです。
そんなことを含めまして、今年は、遊びに徹しているのかと思われるのかもしれませんけれども、人類のそういう進化を単純に意識進化だけではなくて、物質というものも進化していくということを感じながらできる、紐解ける、そういう学びというかですね。
今年は、我々が白川のおみちを沢山の方々にお伝えするという大きな一年間の役割があるということは、当然なことでありますけれども、啓蒙といいますか、そういう役割を持っているということで、今年は覚悟しているわけです。
啓蒙主義とは言いませんけれども、何をお伝えするのかということになりますと、やはりそこは、意識の進化というような大上段に振りかぶったことをやろうとしているわけです。
そういう新しい学びというものが、それが一つの進化学として、それを世界にお出ししていく。その時に、精神も物質も、それをもたらしてくださった神様と人間との関係も洗いざらい、人類の皆様に学んでいただこうという、そういう大きな野望といいますかですね。そういうものを持って、今いるということは間違いないことであります。少なくとも、我々の事業というものが、文化事業として世界にもたらすというのかですね。
普通は、金神というような意味からいきますと、後七日御修法ということで、正月に祀る五大明王様の祭りのような、経済を中心とした祭りは当然関わりがありますけれども、それだけではなくて、今回、その我々がやるものは、経済に加えて、軍事というと語弊がありますけれども、そういうものも含めた文化というかですね。それを文化にしていくというか、そういう学びをこれからさせていただくということが大きな役割になっていると思うんですね。
ですから、そのあたりを、文化というものを世界にお伝えする、それの啓蒙というのか、日本文化というものの役割があるとすると、その部分は堂々と、利便性だけではなくて、効率性だけではなくて、人類が幸せになるための道がもしあるとすれば、我々は資本主義と言わず、経済においても、あるいは、軍事という宇宙戦争になるというテーマではなく、宇宙を平和にできるような、そういう内容を文化としてお伝えできるというような平和な集団として行こうというかですね。
これから、我々が作るものに、こんな下世話なものまで作ってしまうと、えっと思われる方も出てくるかもしれませんけれども。そのことを喉まで出かかっているのですけれども。(笑)
また、皆様方にお楽しみにしていただいて、今年の、いよいよ啓蒙といいますか、文化を啓蒙する意味で、食べたり飲んだり、あるいは富と財という、そういうものを楽しむというようなことを含めた、我々人類がもっともっと喜びたかったということがもし残っているとすると、そういうことも含めてこれからお伝えするというかですね。
美しさ、あるいは、楽しさというものをお伝えするということを通じて、文化というものを啓蒙するというかですね。そうしていければ、より良い社会になるのではないのかなということがあります。
正月に、コロナ、コロナを、来るな、来るな(笑)と言っても来てしまうようなコロナがありますけれども、ひとこと言ってしまいました(笑)
そういうものに囚われないで、皆さんと一緒により良い新しい新年をお迎えをして、そして、皆さんと共にこの困難を超えてやっていく。
そこに、一番根幹にあるのが、遠津御祖神、そして、五行の神々、そして、国津神、天津神という、たくさんの神々によって我々は助けられている。
この命をフルに使って、皆さんと共に、世界のために役立ていこうではないかということの一年になればいいかなと。
色んな楽しいことが出てきますので、また皆さんと共にこの一年間を行きましょうということで、今年の最初に宣言したいというかですね。
今夜見る夢が、一番良い夢を見たいという気持ちもありましょうけれども、一富士二鷹三茄子なんて言いますけれども、私は茄子を一番上に置いて、一茄子二鷹三富士というような、逆になってもいいのではないのかなと。
そういう夢も謙虚に見て、今年も始まれば良いかなという思いでおります。
ぜひとも、美味しい400種類の内の一つのお雑煮を皆さんに食べていただいて、今年はなかなか良い出来であるという、前宣伝ばかりでございますけれども、皆さんと共に、美味しく正月から始めていきたいと思いますので、よろしく一年間お引き回しのほど、お願いしたいと思います。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。