自分を邪魔するのは自分 GT6-5,6
このところ気になっているバガヴァッドギーターの節から
なんでも自分の周りや環境、境遇のせいにしていつもプンプンしてる人がいます。うんうん!
今怒っている人には何を言っても響かないかもしれませんが、、、
渦中の人を観ている自分自身に必要な言葉なのかもしれません。
バガヴァッドギーター श्रीमद् भगवद्गीता[śrīmad bhagavadgītā]
デャーナヨーガハ(ध्यान-योगः [dhyāna-yogaḥ])Chapter 6-5
瞑想についての章 第6章5,6節
Chapter 6-5
उद्धरेदात्मनात्मानं नात्मानमवसादयेत् ।
आत्मैव ह्यात्मनो बन्धुरात्मैव रिपुरात्मनः ॥५॥
uddharedātmanātmānaṃ nātmānamavasādayet |
ātmaiva hyātmano bandhurātmaiva ripurātmanaḥ || 5 ||
自分で自分を高められますように、(そして)自分を破壊しませんように。
なぜなら、自分自身だけが自分の友(恩人)であり、自分だけが自分の敵となるからです。
Chapter 6-6
बन्धुरात्मात्मनस्तस्य येनात्मैवात्मना जित: |
अनात्मनस्तु शत्रुत्वे वर्ते तात्मैव शत्रुवत् || ६ ||
bandhurātmātmanastasya yenātmaivātmanā jita: |
anātmanastu śatrutve varte tātmaiva śatruvat || 6 ||
自分を自分で極めた(体、感覚、心の制御を達成した)人にとって、自分だけが本当の友となります。
一方、自分の体、感覚、心の制御ができない人は、自分自身が敵になってしまうでしょう。
ギーターの6章は瞑想の章
(デャーナヨーガハ(ध्यान-योगः [dhyāna-yogaḥ]))
私たちの体、感覚、心を収める具体的な瞑想の実践方法を具体的に解説してくれています。
瞑想によって1つの対象に心を集中させて鎮めていくと、知識(本当の自分とは何か)を理解する準備ができてきます。
自身が自分の敵となってしまうとは?
怒りや悲しみの原因は何なのでしょうか、
自分に対する無知(アヴィッディヤー(अविद्या[avidyā])、好き(ラーガ(राग[rāga]))嫌い(ドヴェーシャ(द्वेष[dveṣa]))などによって、
心(マナス(मनस्[manas])のコントロールができなくなることと言われています。
怒り(クローダ(क्रोध[krodha]))や悲しみ(दुःख[duḥkha])によって周囲の人や物を傷つけます。
誰しも罪悪感を持っているので、他者への暴言や暴力は気づかないうちに自分自身をも傷つけることになってしまうのです。
自分が自分の味方になるためには?
瞑想を実践し体、心、感覚のコントロールができるようになることです。
静まった心で自分自身を観察し自分の本質を理解できるようになります。
変えられないことを変えようと必死になっている自分から、
変えられないことに対する自分の態度が変わり、心が楽になります。
自分を敵にしないよう心がけます。(たまに敵だわ)
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