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カリユガ(कलियुग[kaliyuga])の時代とは?

ユガ(युग[yuga])とは「世界の時代」のことで、ヒンドゥー教ではチャトゥル ユガ(चतुर्युग[caturyuga]4つの時代)をひたすら繰り返していると考えられています。

チャトゥルユガ(4つの時代)のサイクルを見てみましょう

黄金の時代:サッティヤ ユガ(सत्ययुग[satyayuga])
またの名を クルタ ユガ(कृतयुग[kṛtayuga])
1,728,000 年(神々の4,800 年)
道徳的で誰もが真実しか言わない幸せな時代、人々の寿命は約400年だそう。ダルマ神(雄牛の姿で描かれている)は道徳を象徴しており、この期間中は4本足で立っていましたが、その後のユガごとにダルマの足は1本ずつ減っていくそうです。

銀の時代:トレーター ユガ(त्रेतायुग[tretāyuga])
1,296,000 年(神々の3,600 年)
少しだけ(1/4)不道徳になる時代で、人々の寿命は約300年だそう。
ラーマーヤナの時代でもあるそう。

画像:トレーターユガ、ラーマーヤナの時代 wiki より

銅の時代:ドヴァーパラ ユガ(द्वापर युग[dvāpara yuga])
864,000 年(神々の2,400 年)
善と悪が半々な時代で、人々の寿命は約200年だそう。
マハーバーラタ(महाभारत [mahābhārata])クリシュナ(कृष्ण[Kṛṣṇa])のいた時代という。

画像:ドヴァーパラユガ、マハーバーラタの時代、クルクシェートラの戦い wiki より

鉄の時代:カリ ユガ(कलियुग[kaliyuga])
432,000年(神々の1,200 年)私たちが今生きてる時代
紀元前 3,102年に始まり、西暦428,899 年まで続くのだそう。
不道徳な堕落した時代で、人々の寿命は約100年。

画像:オリッサ州 Kedareswar Temple の1本の柱(時間の象徴)だけが残っている。 wiki より

1カルパ(कल्प [kalpa] )はブランマー神(ब्रह्मा[Brahmā])の1日

人間の1年は神々の1日とされ、

4つのユガ(神々の12,000年)を1,000倍にしたものが
ブランマー神(ब्रह्मा[Brahmā])の1日(1カルパ(कल्प [kalpa] 劫(こう))

1カルパは神々の1200万年で、人間の年に換算すると43億2,000万年なんだとか!!桁が多すぎて目が回りそうですね。

画像:知識と宇宙の創造者ブランマー神 wiki より

創造と破壊

ブランマー神の100年(311 兆 40 億年(311,040,000,000,000年))ごとに世界は大破壊を迎え、また再創造されるなどとも言われています。
それすらも永遠からすれば一瞬なんだとか。凄すぎる!

『マハーバーラタ』や『マヌ法典』に出典があるそうです。
※ユガ周期は諸説あり、さまざまな算定方法があるようです。

救世主カルキ(कल्कि[kalki])

さて、カリユガの最後にはカルキ(कल्कि[kalki])というビシュヌ神(विष्णु [viṣṇu])の10番目のアヴァターラ(अवतार[avatāra]化身)が現れて暗黒時代のあらゆる悪(अधर्म[adharma]アダルマ)を滅ぼして善の(धर्म[dharma]ダルマ)をもって新たな黄金時代(सत्ययुग[satyayuga]サッティヤ ユガ)へ導いてくれる救世主とされています。

画像:ビシュヌ神の10のアヴァターラ(カルキは右下) wiki より

ビシュヌ神の10のアヴァターラについては次回。


まとめ

今現在私たちは良いことも悪いことも起こるカリユガに生きているようです。自然災害や世界の揉め事など、大小含め悲しいことや苦しい事もありますが、そうした良くない一面がある一方で、小さな幸せやなんでもない日常が大切なんだと気づかされます。

闇があるから光に気付ける。

自分ではどうしようもないことには祈りの気持ちで対処したり、良いことを分け合えたり、そして今の幸せに感謝して過ごせればいいなと思います。

ओम् शान्तिः शान्तिः शान्तिः ॥
om śāntiḥ śāntiḥ śāntiḥ ॥
オーム シャーンティッ シャーンティッ シャーンティヒ


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