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年齢-メタトロンとの対話
メタトロン お前の欠点は、自分の年齢を自覚していないことだ!
櫻 年齢って、「生きる」の一つの指標にすぎないじゃないですか?
メタトロン その通りだ! だからこそ、客観的基準になりうる!
櫻 あくまでも「客観的基準」ですよね? 私自身の基準じゃない!
メタトロン まさに、その考えが、世界に対して、お前が傲慢だということだ!
櫻 だって、「世界」って、私の世界を私が生きるしか、しょうがないじゃないですか?
メタトロン その、お前の「世界」とやらも、「客観的基準」に支配されている!
櫻 それじゃ、その「客観的基準」は、絶対的基準ということですか?
メタトロン 「絶対的基準」とも理解し得る、お前自身のなかの「客観的基準」という、お前自身の『基準』ということだ!
櫻 じゃ、私の「理解」次第で、どうにでもなるじゃないですか?
メタトロン 死すべき者=「人間」の一番の罪は、「無智」故の「傲慢」だ!お前のことだ!
櫻 あ! 「生きる」の一つの指標という私自身の『基準』を既に持っている! そのことが「事実」であることは認めざるを得ません!
メタトロン 仕方ない! 思索する人間というのは「傲慢」で、性質(たち)が悪い!
櫻 いえ! 思索が浅すぎるということだと思います!
メタトロン ははは! 思索する人間というのは「傲慢」で、性質(たち)が悪い!
櫻 ・・・
メタトロン お前の欠点は、自分の年齢を自覚していないことだ!