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「里の名も昔ながらに見し人の面変はりせる閨の月影」『源氏物語』

 NHK ラジオ第2で再放送されている国文学者 島内景ニ氏の古典講読が面白いです!確か数年前の初回放送の時に夢中になって聞きました。原文と照らし合わせながら読みました。
 加賀美幸子さんの朗読がたまらなく美しいのです!日本語が、こんなに美しい言語なんだ!ということを再確認させてくれます。
 今朝は、宇治十帖の「東屋 (あずまや)」でした。 

 数十年前の十代後半に夢中になって、確か、岩波の対訳本を読みました。工業高専だったので、古文の授業は受けてませんでしたので、古語辞典を引きながら独学でした。現代語訳は、殆どの作家のを読んでますが、與謝野晶子訳がベストです。それでも、原文の日本語の美しさには天と地程の差があります。

 確か、この源氏物語の後でしたでしょうか、「和泉式部日記」も講読があったかと思いますが、これも大好きです。

 韓国に長く居て、日本に帰って来ると、日本語が五月蠅く聞こえた経験があります。子音と母音がくっついているせいか、韓国語と違ってリエゾンしないせいか、パルス状というか、トトトトトト・・といった感じに聞こえました。韓国語の方が発音し易いし、美しいと感じましたが、加賀美幸子さんの朗読のお陰で、日本語の名誉挽回となりました。と言うか、古典日本語の美しさなのかもしれませんが。

 いずれにせよ、日本語は美しい!
 そう思います。

 言語、外国語、多言語学習の毎日ですが、日本語の美しさに気付かせてくれる、こんな時間も大事にしたいです。

16.Feb.2025  あまりにもあいまいな-レジリエンシー

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